商品開発は現場を巻き込んで実行すべし!

ブランディング経営を実行していくにあたり、もっとも機会(チャンス)を創出できる戦略として、「新商品(サービス)開発戦略」があります。

この戦略は、とても重要かつ有益な経営イノベーション(革新的)戦略として、小職は以前から推奨しているものです。ただし…。決して簡単な戦略ではありません。

「魂のこもった商品(サービス)」というのは、価値の塊であり、容易に開発・軌道化できるものではないのです。

とても手間暇かかりますし、面倒です。覚悟も必要です。じっくりと取り組まないと即結果が出るものでもありません。なぜなら、商品開発こそ「現場(最前線にいるスタッフ)」を巻き込んで行うべき戦略だからです。

大企業は違います。「商品開発部」が機能しますから。

中小企業は、価値経営です。価値を創造していくためには、叡智(優れた知恵)が重要。知恵を出すのは、人財以外にありません。

中小企業の商品開発は、現場を知るスタッフにしっかりと参画してもらい、知恵を出し合いながら進めていきましょう。よくあるパターンですが、現場が望まない(あるいは望めない)ような商品が開発され、結果として業績に繋がらないパターン。

経営者が独断で商品開発を実行するときに、よく現れる現象です。

いつの時代でも、「答えは現場にある」のですから、三現主義(現場、現物、現時)に基づいた商品開発が求められるのです。

投稿日: 2023年11月11日 | 8:36 am

ブランディングのコア・ファクター(核となる要素)

相変わらず、書店に並ぶ「見せ方」や「伝え方」に特化した、ブランディング・テクニックの書籍たち…。

自らのコンサルティング感性を磨くために、眺め読みはしますが、購入までには至りません。デザイニングに代表される「見せ方」やコピーライティングに代表される「伝え方」。

これらの要素で完結するほど、中小企業のブランディング経営は甘いものではありません。

ブランディング経営のコアファクター(要素)は、「品質(クオリティ)」であること。

これを認識することが重要です。

 

デザイナーやコピーライターが「ブランディングに成功!」などと言うことがあれば(これ自体を否定はしていませんよ…念のため)、それは本物の価値創造局面から携わったときに限られます。

できあがった価値を「美しく見せ」「刺さるように伝える」こと。

これがプロのデザイナー、プロのコピーライターのミッションです。

 

ブランディングのコアファクター(品質)を創造し、磨きあること…。これは中小企業自らの役割である…。このように認識しましょう。

そのためには、中期的(3年以内)なプランを立てて、しっかりと取り組むこと。

品質が伴わないブランディングは、お客様からすぐに見透かされ、チャンスがたちまちリスクに変わってしまいます。

ひいては、「客離れ」というもっとも恐ろしい結果を招きかねないのです。

投稿日: 2023年10月28日 | 7:26 am

中小企業が削減してはならない経費…未来型経費

【研究開発費を計上していますか?】
削減してはならない経費を「未来型経費」と呼び、極力費用計上することを推奨しています。その中のひとつに「研究開発費」というものがあります。

「なんだそれ…。それは製造業(メーカー)が計上する費用(コスト)だろう…」

そんなことは決してありません。企業であるならば、研究開発して自社商品のブラッシュアップや開発を手がけることは、会社の行く末(未来)を左右する重要な戦略です。

製造業なら当たり前ですが…。

商社(卸売)業や小売業も、PB(プライベート・ブランド)商品の開発は、大きな差別化(オンリーワン)戦略のひとつです。飲食店も同じ。

メニュー開発やパッケージ商品の開発も、立派な研究開発の分野なのですから。サービス業?当たり前です。

サービス品質の向上のための活動費…。これは研究開発費です。

このように業種・業態問わず、「研究開発費」は中小企業にとって重要な投資的コストなのです。

当然ですが、ブランディング経営にも直結する費用として、しっかりと予算確保しましょう。

投稿日: 2023年10月10日 | 10:20 am

「仕事」と「作業」の違い

「仕事と作業」の話をしましょう。経営者の皆様。あなたの会社は、社員や幹部に「仕事」をさせていますか?

「あたりまえだ!」というお叱りの言葉が聞こえてきそうですが…。笑

この「仕事に向き合う環境づくり」が、まだまだ未達な企業は多いのです。

まず「仕事」と「作業」では、定義が違います。「仕事」…自ら創り出すもの。結果(成果)を出すもの。価値が高いもの。

「作業」…言われてこなすもの。結果(成果)は問われないもの。価値がそんなに高くないもの。

小職は、このように(勝手に)定義づけしています。

そして、経営者がメンバーに対して「仕事」をさせているようで、その実「作業」を強いているケースも多いのです。

 

このメルマガで、再三会議のことを触れています。会議で飛ぶ経営者からの指示…。当然、大切です。

しかしながら、一方的な指示・命令は、ともすれば「作業」になりかねないのです。

「仕事」は違います。自らの所感や意見を重視させ、自主的・主体的に取り組む姿勢を評価し、環境を整えます。

経営者は、社員・幹部が「仕事」に向き合う環境づくりが、重要な仕事だと言っていい。

価値ある仕事に、積極的に取る組む社員・幹部が大勢いる会社…。

 

結果的に、業績向上が伴わない訳がありません。

だからこそ、社員・幹部の研修や動機づけ、対話や面談が必要ですし、モチベーションが重要なのです。

投稿日: 2023年9月16日 | 10:51 am

経営は仕掛けが重要である…

時々いらっしゃいますが、看板をあげていれば客が来る!と錯覚されている経営者。お店を開けていること自体が、お仕事だと勘違いなさっている小売店の店主。

全て、錯覚と思い違いであると断言できます。

経営は「現在もしくは今後の経営資源を駆使して、前向き積極的な戦略を立案・実行すること」が重要なのです。

つまり「仕掛け」です。

経営戦略が皆無で、仕掛けのない経営…。これすなわち衰退を意味します。経営のパフォーマンスは、2割落ちるとい研究統計もあるくらいですから。

なかなか経営パフォーマンス(業績結果)が現れない経営者に限って、「頑張っているのだけど…」と言われます。

どんなふうにかんばっているのですか?と聞くと。

「朝早くから夜遅くまでお店は開けている」とか、「深夜の注文にも、しっかり対応している」と言われます。

じつは、これは「がんばり」ではありません。または「がんばり方」の捉え違いでしょう。

経営者の頑張りというのは、ブランディング経営(高付加価値経営)を意識した仕掛けの断続的実行のことを言います。

今一度、ご自身の思考と行動を振り返ってください。

必要な改善・改革が、参席しているかもしれませんよ。

投稿日: 2023年9月9日 | 7:25 am

中小企業診断士が仕事を愉しむコツ

中小企業診断士であれ、自称コンサルタントであれ、ミッションの本意は「クライアントを元気にする」ことだと確信しています。

国家資格ホルダーである中小企業診断士は、その活動範囲を中小零細企業の経営支援と位置づけ、現場を駆け回り、個別の課題解決支援に尽力する必要があります。

クラインアントを元気するミッションを遂行する場合、もっとも大切なマインドは何でしょうか?

説得力あるコンサルティング知識でしょうか?

違います。

蓄えられた経験からくるノウハウでしょうか?

これも違います。

実は、中小企業の経営者がわれわれにもっとも求めていることは「明るく元気な」ことなのです。

もっと言えば「中小企業診断士の仕事を愉しんでいること」です。

コンサルタントが、「疲弊した」「陰気くさい」「不潔」…。

およそ付き合いたくないようなプロである場合、経営者は辟易するどころか呆れ果ててしまいます。

では、中小企業診断士が仕事を愉しむコツは何だと思いますか?

それは、「徹底した事前準備」に他なりません。

支援しているクライアントに対して、その企業が「いい企業になる為の課題」は山積しています。

その課題に向き合った解決方法を事前にどれだけ準備できるか…?

これが診断士の仕事を数倍愉しくしてくれます。また、その事前準備は書籍やネットから採取した2次情報でありません。

独自に取材し、考察し、収集した1次情報であることがベターです。

事前準備した情報・レポート・企画書・提案書が、クライアントの経営者に喜ばれた時、中小企業診断士としての仕事は数倍愉しくなることでしょう。

投稿日: 2023年8月28日 | 8:45 am

商品開発コンサルティングのススメ

【商品・サービス開発コンサルティングの高揚感を味わう!】

小職のコンサルティング・キラーコンテンツとして、「商品(サービス)開発コンサルティング」があります。このコンテンツは、中小企業診断士として、是非とも習得していただきたいスキルだと思っています。

何より、クライアント様の満足度を直撃できるからです。

成果物(実際の新商品・サービス)が出来上がりますし、夢のある取り組みでしょう。

また、プロジェクト型で推進していく場合、参加メンバーは確実に成長していきます。社会人としても、仕事人としても…。

何より高付加価値商品(サービス)が出来上がり、市場に投下していくため、粗利益率が向上する期待が持てます。

つまり儲かるわけです。

さまざまな成果が期待できる「新商品(サービス)開発コンサルティング」は、中小企業診断士(経営コンサルタント)ならではの支援コンテンツとして、研鑽・習得してください。

まちがっても、価格競争を推奨するようなコンサルティングはしないこと。安く売りましょう!そんなコンサルティングは、誰でもできます。

「(高品質な)いいモノ(サービス)を開発して、高く売りましょう!」

それが、高品質・高価格・高付加価値を実現する、中小企業経営の支援の理想です。

投稿日: 2023年8月15日 | 5:02 am

経営幹部が業績を決める!

中小企業経営にとっての経営基盤といえば、いくつか思い浮かびます。つまり、ここを強化しておけば、安定的な企業運営につながる要素のことです。

ひとつは「顧客の絶対数」ということが言えます。たくさんの顧客様(取引先)を確保していれば、リスクをヘッジできます。

依存することがないからです。

もうひとつ、内部的な企業経営基盤となる要素に「強い幹部の育成」が挙げられます。

これは、社長が経営者としてあたる最大のミッション。そう言っても過言ではないでしょう。

当初は社長一人で始めた会社も、社員が増えるにつれ、右腕や左腕の育成が重要となってきます。最終的には、後継者となりうるような人財の採用と育成です。

日常的な業績(売上や販売額)にばかり目が行き、万が一の時に任せ得る経営幹部が育っていないという実例。

これが本当に多い。

主体的発想を持ち合わせ、課題解決にあたることができる経営幹部の育成は、結果的業績に大きな影響を及ぼします。

是非、本気で諦めず、中長期的視野で幹部の育成に取り組んでいただきたいと願っています。

投稿日: 2023年8月7日 | 5:47 am

社員をブランディングする!

俗に、経営資源を「ヒト=人財」「モノ=商品」「カネ=資金」「ジョウホウ=知的財産・ノウハウ」と言います。しかしそれは、大企業の理論。中小企業の唯一無二の経営資源は、”ヒト=人財”です。

カネもモノも人財が創る産物にすぎない。また、ジョウホウ=知的財産・ノウハウも人財がいれば蓄積できます。

経営者の皆様。貴方の会社では、人財を輝かせるための社風や仕組みはありますか?

「我が社の人財はすごい!自慢の社員たちです!」そう言って憚らない経営者を数人知っていますが、須く業績がいい。

人財を育てるということは、中小企業にとって最大のブランディングだと考えています。

中小企業は製品力では勝負できません。”商品力”で勝負します。

商品とは何か…?

中小企業にとって、最大で最強の商品は人財以外にないのです。従って、中小企業のブランディング戦略は、人財を育てることが基本。

そして、それがもっとも高いプライオリティです。

差別化やオンリーワンが問われる中小企業経営において、何をUSP(Unique Selling Proposition:独自のウリ)とするか?

それは第一に人財力なのです。

ブランディングというと、商品ブランドや企業ブランドをイメージ化し、ロゴやキャッチを創造していく…そんなイメージが強い。

もちろんそのような活動は大切です。

しかしもっとも大切な基盤は、人財ブランディング以外にないのです。

投稿日: 2023年7月25日 | 7:59 pm

新しいご縁を愉しむとき…

新しいご縁というものは、本当に嬉しいもの。先日丸亀市出張の折、同じ中小企業診断士の資格を持つ、同志とのご縁がありました。

香川県在住の診断士である中村さん。高松市からわざわざ、丸亀市まで来ていただき、会食をする機会があったのです。

小職の価値観に「何を食べるかではない!誰と食べるかだ!」というものがあります。美味しい食事でも、価値観の合わない人との会食は、不味く感じます。

しかし、気の合う話の合う、価値観や目標が合う仲間との食事は、とても美味しく、時間があっという間に経過しますよね。

先日の夜も、そんなひとときになりました。実際、食事(丸亀市で一番美味しいと言われている焼肉屋さん)も素晴らしかった。

また、中小企業診断士としての「使命観」や「価値観」もしっかりと共有できた、本当に楽しい会食でした。中小企業診断士は、士業の中でもネットワーク(人脈)が特に重要な専門家だと思っています。

全方位型の問題解決を支援するためには、自分ひとりのパワーでは限界があるもの。同じ志と同じ想い…その共感と共有。

それができる仲間がどれだけ存在しているか?繋がっているか?

中小企業診断士(経営コンサルタント)としての生命線と言えるでしょう。今回は、尊敬する診断士の大先輩(山下益明先生)からのご紹介でいただいたご縁、そして新しい友人。

小職のビジネス書『選ばれる会社になる!ブランディング経営』に共感していただいたそう…。

本当に嬉しいですね。

友人の証として、拙著小説『彼方なる南十字星』をプレゼントしました。早速寄せられた感想に、感激!

恩師や友人とは、本当にありがたい存在です。

投稿日: 2023年7月11日 | 6:15 am