内部環境:外部環境=9:1

経営を取り巻く環境は、俗に外部環境と内部環境に分かれています。内部環境は、組織つまり会社内における現状のことです。

逆に外部環境とは、自力では到底及ばない(変えることができない)経済状況や事業エリアを取り巻く状況のことを言います。

当然、競合先(ライバル)企業の動向や状況も外部環境ということになります。

中小企業にとっては、マクロよりもミクロ経済の中でいかに生き残るか…を考えていく必要があります。

そのため、経営者は競合先の動向や戦略が気になり、それに翻弄されてしまう傾向があります。経済状況もしかり。

競合先が値下げしたら、自社も値下げ戦略を…とか、景気が悪ければ、価格破壊を…などという具合に。

明確に断言できますが、企業経営は外部環境に影響こそあれ、翻弄されてはなりません。

新しい商品(サービス)を開発し、市場を開発・開拓していくことが肝要です。

ですので、目指すべきはオンリーワン(差別化)戦略。競合先がやっていないような戦略を立案し、市場投下していく。

内部環境と外部環境の影響度は、9:1といっても過言ではないでしょう。

経営者から「もう少し景気が良くなったら…」とか「あの大型店が撤退したら…」という外部環境に責任転嫁すうる言葉を聞くことがありますが、その時点で勝負は決しています。

経済環境がこれ以上良くなることはありませんし、大型店の出店は世の流れです。

つまり必然事項なのです。

ではどうするか?

世の中には、がんばって躍進している中小企業が山ほどあります。逆張り経営と言いますが、常識にとらわれない大胆な思考を凝らした戦略を立案・実行している企業です。

その事例をベンチマーク(参考)にして、その「あり方(姿勢・理念・主張)」を学び、自社の理念を確立し、「やり方(戦略・戦術・オペレーション)」を学び、自社独自の戦略を徹底して実行することです。

まさに「敵は内にあり、見方も内にあり」です。

内部環境をいかに整え、内部の戦略をどう立案し、実行していくか…。

中小企業経営は、外部環境にた他責転換したら負けなのです。

投稿日: 2020年2月15日 | 11:22 pm

間違いだらけのブランディング戦略

ブランディング戦略は、中小企業が挑戦すべき価値ある戦略としてプラオリティNo.1といっても過言ではないでしょう。

しかし、中小企業経営者の中でブランディング戦略を、的確に理解されて実践している方はどれだけいらっしゃるでしょうか?

もっと言うと、経営コンサルタント(中小企業診断士をはじめ…)の中にも正しく理解してクライアントに提案・支援している輩は少ないように思います。

ブランディングを決定するものは、お客様との接客・提案局面でいかに”キラーワード”をハートに刺すか…や、広告展開や営業トークを工夫して”お客さまを増やした”…などといったチープなものではありません。

ブランディングを決定づけるもの…その根幹は”品質=クオリティ”です。ひいては、そのクオリティを生み出すマンパワー(人財力)とヒューマンリソース(人的資源)なのです。

クオリティが粗悪であれば、広告展開やマーケティング戦略にいくら投資しても顧客(ファン)を掴むことはできません。

先述しましたが、コンサルタントにも”間違って捉えている”人がいます。

コンサルティングは、”商売のテクニック”を提案して支援することではありません。それもごく一部ではあるのですが、商売のあり方(ハートや姿勢、理念経営)を提案し、提示しサポートしていくことが最も重要なのです。

ブログやホームページで、「コンサルティング実績」題して、接客トークのテクニック論や広告展開のやり方を実践して「売上が◯◯◯%UP!」とか「増客◯◯人実現!」などと大々的に謳っているコンサルタントには要注意ですよ。

なぜなら、経営の業績パフォーマンス向上は、経営者や幹部・メンバーの努力の賜物であり、コンサルタントの力では決してないからです。

投稿日: 2020年2月14日 | 10:25 pm

理念経営の難しさ−2

経営理念が、会社内構成メンバーの共通の価値観として浸透していく時、時として”理念に掲げているフレーズ”を勘違いして捉えてしまう現象に遭います。

企業経営は須らく、働く愉しさを追求して、構成メンバー(社員)の幸せを実現する組織でなければならない…というのが小生の主張なのですが。

「愉しい会社をつくろう」とか「いい会社をつくろう」という社是(理念)を掲げた場合、「愉しさ=楽」「いい会社=給料が高く休みが多い会社」などと勘違いをしてしまう社員が出現しまうことです。

”愉しい”という真意は、決して”楽(らく)な”という意味ではないのです。それは、待ち受ける課題に立ち向かう愉しさ、課題を解決し乗り越え、成長していく愉しさ…に他なりません。

また”いい会社”の真意は、社員・お客様・取引先企業がみなWin-Win-Winの会社です。そのためには、努力が必要です。苦しみが伴います。弛まぬ向上心が必要なのです。

他積的に”だれかが、もたらしてくれる”ものではなく、自らの努力で邁進し、勝ち取るものです。

企業努力と企業価値を高めていった結果として、”いい会社”という社会評価につながり、結果として好業績を実現させます。

だから…理念経営は難しい…といって放棄するのはナンセンス。経営理念を見える化し、フレーズ化し、理念にベクトルあを合わせて各種戦略を立案・実行していく。

その気概と覚悟、そして継続的な努力が、経営者・幹部には求められるのです。

投稿日: 2020年2月13日 | 11:03 pm

組織づくりにおける”トップ”と”現場”のギャップ

強いチームづくりは、中小企業経営にとってとても大切なプロセスであると断言できます。ところが、現場と経営トップの現状認識のギャップは、よくある現象として対処・対応しておく必要があります。

つまり、現場で起きていることを経営トップが正しく現状認識しないと、戦略判断を大きく間違ってしまうことがあるのです。

この間違いは、時として深刻で取り返しのつかない事態を招きかねないから厄介です。

時折、経営トップは現場スタッフの現状に目を向け、耳を傾け、時として足を運んで認識を深める必要があります。

時として面談などを実施すると、”え〜〜知らなかった…!”などということが起こり、スタッフからは「トップは現場のことを何もわかっていないのね…”とモチベーションを著しく下げてしまう事態になりかねません。

このような事態を回避するため、小生は「面談形式を取り入れた人事考課制度の導入」を推奨しています。

人事考課の目的はただ一つ…「社員・メンバーのモチベーションを上げ、維持すること」に他なりません。

この目的を違った風に捉えた時、せっかく創った人事考課制度が”全く機能しなく”なり、投じたコストが全て水泡に帰すだけでなく、メンバーの想いは白けてモチベーションが下がり、結果として業績悪化を招きかねません。

現場のミッションやオペレーションを正しく認識して、その業務に可能な限りマッチングした人事考課制度を策定し運用することは、現場と経営トップの認識を正すだけでなく、モチベーションを上げていく意味でも大きな意義があるのです。

投稿日: 2020年2月12日 | 10:19 pm

商売の”動機”は業績に現れる…。

何事もそうだと思うのですが、思い立つ”動機”はとても大切ですよね。さまざなま中小企業経営の現場を見ていますが、「動機が不純(損得勘定)だと、結局は業績が悪化する」傾向にあります。

ここで、損得勘定の動機とは何か?定義しておきましょう。

この商売は儲かりそうだ…とか、この商売でひと山当てよう…といった目的で商売を始めることです。

あくまでも傾向ですので、例外はあるのでしょうが、たいていこの動機で始めた商売は”結局損をしてしまう”のです。

もちろん、商売はカネ儲けできます。

それは、「社員を大切にし、お客様を大切にし、仕入先・関係先を大切にする」商売をした結果です。

損得判断で商売を始めた場合、損得判断で戦略を決めていくことになります。

その結果、誰かを犠牲にする商売に陥る傾向にあります。

誰かを犠牲にする商売(経営)は、特に中小企業の場合、絶対にダブーです。

中小企業は”支えられる経営”でなければなりません。さまざまな人・組織に支えられ、応援してもらうような”正しい経営”を目指します。

”支えられる経営”は、損得判断の商売では実現できません。そこには、損得勘定の人たちが集まってきます。

何よりも、”善悪判断の経営”が重要であり、戦略も「社員にとって良いことか?」や「お客様にとって良いことか?」、「仕入先・関係先にとって良いことか?」の基準で立案判断していきます。

老舗と呼ばれる会社…これが商売の目的なのですが、老舗は「善悪判断に基づいた商売」の結果”支えられる経営”を実践されているのです。

投稿日: 2020年2月11日 | 10:27 am

”ヒアリング”はプロの技。

中小企業診断士として、現場で診断ミッションを遂行するとき、さまざまな現状認識のための診断手法があります。

中に、人財・組織診断なるものがあります。アンケートやモラルサーベイなどの手法があるのでです、もっとも多用する手法に”ヒアリング”があります。

要するに、構成メンバーをひとりひとり別室にて面談するのです。

時間は約30分ほど。ちなみにひとり30分の面談で十分です。

なあ〜んだ、そんなことか…と思うなかれ。

これがとても難しいのです。まさにプロの技を必要とします。

へたなコンサルタントは、面談相手が話している途中で遮り、持論を述べていきます。結構見ますよ…こんな人。

結果として、面談相手の深層心理を垣間見ることができず、浅い診断結果を出してしまうことになります。

何よりも、面談の相手が”この人には何でも話せるな…”と思ってもらう雰囲気・空気感の演出が大切です。

この面談は何のためのものか(目的)、どんな話を聞かせて欲しいか(内容の明示)、大切なのは何か(価値)などを的確・明確に説明し、納得してもらうことから始まります。

前段でこの説明がなければ、モヤっとしたまま面談が進み、不信感につながります。

誰でも、ほとんど初対面の人(コンサルタント)に心開いてお話しすることなど、なかなかハードルが高いものです。

前段での問診が大切であり、動機付けが大切です。

そして、現状認識(診断)したことで終了ではありません。課題点を仮説で創出し、課題解決のための処方(戦略)を立案し、提案していきましょう。

投稿日: 2020年2月10日 | 10:50 pm

結局、理念(目的)の違いでしょう。

人財不足、採用難、超売り手市場…「ヒト」に関する中小企業を取り巻く環境は、完全にアゲインスト。向かい風まっしぐらですね。

中小企業経営者からよく、「人材を集めるにはどうしたらいいですか?」と聞かれます。

「ヒト」は中小企業経営にとって最大で最強の経営資源です。

人材を集めるには…この命題には、「ヒトが集まるような”いい会社”になる」しか正解はありません。

縁あってせっかく入社した社員が、志半ばで辞めていく…。歓迎したくない状況ですよね。そしてまた、人材が不足する…悪循環です。

退出(辞めたい)と言う社員に対する最初のアプローチは、その理由を直接話してもらうことが重要です。

現在の部署で力を発揮できない…などの理由であれば、配置転換や異動で環境を変えてあげましょう。

しかし、かなりの高確率で「理念(目的)の違い」が原因となっているのです。

経営理念は、企業の独自の価値観、存在意義、事業目的を具現化・見える化したフレーズです。

その価値観に共鳴共感できないスタッフは、環境になじめずに早晩辞めていきます。

逆に言うと、経営理念を明文化することで、その企業が大切にしている価値観が明確になり、共感を覚える人材が集まりやすくなります。

ですので、「美しい言葉やインパクトのあるイメージ」で経営理念を表現する…。

ただし、経営理念を掲げても、実際には理念とは真逆の(またはマッチしていない)社風を形成している会社にはならないように留意しましょう。

投稿日: 2020年2月9日 | 7:55 am

簡易課税制度に思う…。

簡易課税制度というものがあります。意外にも、この制度をご存じない経営者が多いことに驚きます。

いったい、税務署や会計事務所のアナウンス責任はどうなっているのでしょうか…と言いたいところです。

この制度は、売上が5000万円以下の中小事業者に対して、簡易的な仕入控除税額の計算を認める制度です。その目的は、中小事業者の事務軽減負担などなのですが、これは国が認めた立派な制度です。

にもかかわらず、認知が低いのはどういうことでしょうか?

売上が5000万円以下の中小事業者は、たくさん存在します。

その事業者は、納める消費税などの計算を簡素化できれば相当な事務負担が軽減できます。

しかも、サービス業(第5種)でみなし仕入率が50%に設定されているのですから、節税にもなります。

ちなみに卸売業(第1種)で90%のみなし仕入れ、小売業(第2種)で80%。製造業(第3種)では、70%のみなし率です。

この制度は中小企業にとって、かなりお得な制度と言えます。

しかし、会計事務所や税務署が事業者(経営者)に対して積極的にアナウンス提案している事例を見ない。

なぜでしょうか?

今日もあるクライアント様のところで、確認しました。

会計事務所は簡易課税制度を申請しているのですが、「事業者自体がそれを知らない」、「兄弟会社で売上を按分すれば両社とも売上5000万円以下になる」のに、その手法を会計事務所が提案していない事例です。

いったい、何の仕事をしているのでしょうか??

事業者の皆様。財務コンサルティングや節税の提案ができない会計事務所とは関係を見直すべきです。

 

投稿日: 2020年2月7日 | 7:34 am

キャッシュフロー経営

創業や起業間もないころは、資金繰りというものに苦労します。経営資源のひとつ「カネ」の源泉は売上(収入)であり、コストを差し引いた利益なのですが、赤字であってもお金が回っていれば倒産することはありません。

資金が底をつき、融資するところも無くなった時に企業は”死んで”いきます。

ですので、キャッシュフロー(現金の残高や流れ)には、経営者として気を配っておく必要があります。

借入金がなく無借金の場合、営業利益はほぼキャッシュ残高となります。

小生が「中小企業は無借金経営が理想」と主張しているのには、このような理由があるからです。

製造業や飲食店などの”投資型商売”の場合、営業利益に減価償却費をプラスして営業外費用(金利など)を差し引き、さらに借入金返済額を引いた金額がキャッシュフローということになります。

借入金の返済額は、損益計算書(P/L)には記載されません。ここに落とし穴があるわけですが、営業利益がプラスになっていても、現金(キャッシュ)が”足りない…”という事態があり得るのです。

中小企業経営者には、資金繰り表を作って日々変わっていく現金の流れを管理しておく必要があります。

「会計事務所に任せているからいいさ…」では、きょうびリスクがありますよ。

会計事務所は多くのクライアントを抱えています。自社だけ特別…という認識は甘い。

キャッシュの動きを把握・管理するのは、経営者自身の仕事です。

いつまでにどこから、いくらの入金があり、いくらの出金があるか…そして、財務的に厳しくなるのはいつ頃で、どんな資金調達戦略があるか…。

最低でも3ヶ月先の先行管理が重要です。

投稿日: 2020年2月6日 | 8:43 pm

自分の会社は自分で守るという気概

外部環境に翻弄されがちなのが企業経営の実態です。しかし、結果的業績が好調な中小企業はいつの時代でも存在し、好景気・不景気に左右されない基盤を構築して躍進しています。

まさに「敵は内にあり、見方も内にあり」です。

恩師・坂本光司先生は「景気は有効需要で決まるのではない。有効供給が創り出すのだ」と言われました。

まさにその通りだと思います。

お客様が”喉から手が出るほど欲しい”商品、サービスを開発(仕入れ)、提供する…。たまたま来たお客様が、次からは”わざわざ”来てくれるようになる…そんな企業経営を目指したいですね。

また。企業経営は他人が守ってくれるものではありません。自らの手(経営者の手)で守っていくものです。

外部支援者(コンサルタントや会計事務所、社労士などの士業)に相談を持ちかけることは歓迎されますが、依存してはなりません。

信頼と依存は全く異次元のものです。

経営者は、自らの事業の全責任を負う覚悟が絶対に必要です。

以前(2年ほど前)ですが、ある飲食店経営者から、新発売の商品に関する価格を”決めて欲しい”との依頼を受けたことがあります。

もちろん、「社長はどうしたいのですか?」と返しましたが、相談と依存の違いはこのことです。

原価も知らずに商品価格など決められますか?

「この価格にしたいのだけれど、意見を聞かせてくれ」…これが相談というものです。

支援者との上手な付き合い方は、この信頼関係を維持できるかどうかで決まります。

投稿日: 2020年2月5日 | 7:22 am