快適な職場環境づくりは経営者の大切な仕事

かつて、ワークライフバランスという言葉を「屁理屈」と言ってこき下ろす経営者がいました。

彼の主張は、「お金がなければ不幸」「貧乏してワークライフバランスは実現できない」というもの。

また、「仕事の量」が高い給料に結びつく、というもの。

自分から言わせれば、その理屈が屁理屈です。

もし、働く人たちが「お金のため」だけに働いているのならば、主張は理屈が通ります。

ですが、働き人のモチベーションは「お金」だけではありません。

モチベーションの源泉は、「働きがい」「社会貢献」「仕事を通した自己実現」「愉しさ・面白さ」「帰属意識・仲間意識」「経営者へのリスペクト」…など実に様々なファクターが絡み合っているのです。

ワークライフバランスは、ES(社員満足度)を実現する大切な考え方です。

給料というものは、当然高い金額に越したことはありません。

ただし、正社員・非正規社員を含めたメンバーが、給与だけのために働いているのだとする考え方は”美しく”ありません。

価値観ですから、否定するものではありません。しかし、ワークライフバランスを屁理屈だと否定する経営者を、社員が心からリスペクトすると思いますか??

社員が、社会人として人生を謳歌しながら快適に働ける環境づくりは、経営者として真剣に向き合うべき大切な仕事だということを忘れないでほしいものです。

投稿日: 2018年9月30日 | 1:10 am

天草での縁 新しい出会いに感謝…。

昨日は、今月2回目の天草訪問でした。6月に依頼され、講師を務めたセミナーを受講された経営者の方から、相談・支援を依頼いただいたのです。

佐賀市内から、天草市内まで車で約3時間半。

電話の打ち合わせで、「楽しみにしています!」と言っていただいたこと。待っていてもらえるクライアント様との新しいご縁があるからこそ、この仕事をがんばれると実感しています。

コンサルタントにとって、「次回もまた、楽しみにしています」とか「元気が出ました、今何をすべきか分かりました!」などと言ってもらえることが報酬だと思います。この瞬間は、本当にうれしい。

現状確認から、売上増大(増収・増客)施策立案、そして経営理念(キャッチコピー)創出など、あっという間の6時間でした。

 

天草市内にある天草宝島観光協会が入っているビル(天草宝島国際交流会館ポルト=天草市中央新町)1Fには、人気ロックバンド「WANIMA」の楽曲のイメージ画像などに登場するスプレーペイントのワゴン車が展示されています。

WANIMAのメンバー2人が天草出身で、天草市の魅力を発信する「天草宝島親善大使」を務めているそう。

 

今回支援したクライアント様は、天草市内で小さな小さなご商売をされている経営者でした。

「小さくてもキラリと光る商売を育む支援」。

中小企業診断士しかできない仕事だと、誇りと気概をもってお手伝いしたいと思います。

次回は、11月中旬に伺います。

投稿日: 2018年9月29日 | 6:15 am

リーダーとしてのブレないハート

中小企業経営は人財が全てです。

人財は育まないといけません。採用した人在が、人材となり、さらに人財として成長していくためには、教育・育成・成長促進という企業の取り組みが絶対に必要です。

パワハラ的な言動で、人材がすぐに退出(辞めていく)する会社は、将来が危ういです。

特に人材が不足する近い将来、”人財育成力”という企業診断指標がクローズアップされると思われます。

 

経営者をはじめ、幹部・リーダーはブレない姿勢がとても重要です。

ブレない尺度はほかでもない、経営理念と行動指針です。

自分の支援先であるクライアント様では、行動指針を”約束ごと”と呼んでいます。

リーダーがブレてしまうと、メンバーはもっともブレます。経営理念にそぐわないようなアクションをとるようになり、結果としての業績に悪影響を及ぼします。

 

経営理念を明文化し、行動基準を”私たちの約束”として見える化する意義は、このような理由によります。

いつの時代でも、経営理念は企業経営の目的であり、向かうべきベクトルであり、共通の価値観です。

投稿日: 2018年9月27日 | 1:00 am

減収時代の中小企業生き残り戦略

人口の減少や少子高齢化、働き方改革による人件費の高騰、人材採用の超売り手市場の到来など中企業経営にとって逆風がふきあれる時代と言えます。

人財が”商品=モノ”を創造し、”業績=カネ”をもたらす唯一無二の存在です。

とするならば、これからはすさまじい減収(売上減)時代に突入していくでしょう。

 

すべての業種・企業が、それにさらされる訳ではないのですが、減収時代に対応する戦略は立案しておく必要があります。

 

減収時代の生き残り戦略は、高付加価値経営しかありません。

まちがっても、値引きや価格競争を挑むような戦略はとってはいけません。

 

高付加価値経営は、高粗利経営といってもいいでしょう。つまり、これからはますます”企業努力”を惜しまなかった会社が生き残る時代がやってきます。

企業努力は、付加価値に転換されます。

努力して努力して、いい商品を創り(あるいは仕入れ)、いいサービスを提供して売上を上げていく経営です。

また、減収時代だからこそ、客数主軸経営に軸足を置きましょう。

”どうせ、人口減なんだから客数を増やすことは避けたい”という考え方はナンセンスです。

つまり、消費人口が減少する時代だからこそ、競争は激化しますが、あえて増客(ファンづくり)経営に邁進する真価が問われるのです。

投稿日: 2018年9月26日 | 12:36 am

何のための商売か??

商売は何のためにしていますか?経営者の皆さん、改めて問われたとき、どんな回答をされますか?

最近ですが、そのことを改めて考えてしまう状況に直面しました。

「何のための商売か?」この命題の答えを全社で統一していなければ、経営戦略そのものが迷走してしまします。

 

ある企業の役員会議での一コマ。来期の方針をディスカッションしていました。

 

会長:「今期は昨期と比較して、増収したものの減益に終わった。これからの経済環境を鑑みたとき、経費削減は必定である。そこで現場スタッフを3人ほど辞めてもらい、人件費を削減したい。」

社長:「今、現場のスタッフに辞めてもらったら、他のスタッフにかかる労力が増大する。結果として一人一人の労働時間が長くなる。高齢化対策も考えなければならない。」

会長:「昔はもっと少ない人数で、回して(運営して)いた。やれないはずはない。」

社長:「・・・・・・。」

役員:「・・・・・・。」

 

この事例は、あるサービス企業の役員会議での一コマです。

商売の目的が”金儲け”となった場合は、会長の意見が通ります。

逆に、経営の目的が”永続発展”となった場合は、社長の意見が基礎となる経営戦略がマッチします。

また、会長の意見は「辞めてもらった現場スタッフが不幸になる」という事態が発生します。

 

当然のことながら、コンサルタントである自分は、”社長の意見押し”です。

結論は持ち越しとなりましたが、結末は分かりません。

 

投稿日: 2018年9月25日 | 1:00 am

アントレプレナー(起業家)へのエール〜月次決算・振り返りの必然性〜

起業して間もない時、ついつい後回しになりがちな会計処理・事務作業。

特に一人や家族で事業をスタートした場合には、日頃の運営や営業活動に追われていまい、事務的業務まで気が回らないようになります。

結果として、現状業績の認識が半年後…などという事態に陥ります。

どんなに忙しくても、業務に追われていても、月次決算(売上と原価、経費の把握)は必須業務です。

経営・商売は打ち手の連続です。

打ち手は、刻一刻と変化していきます。その変化を見抜くためには、足元(自社・自店の業績現況)を把握しておくことが重要です。

ある起業家にヒアリングした際、「忙しくて事務的業務まで手が回らない」と言われていたので、その内容を伺いました。

すると、「販促のチラシを作ったり、イベント企画を立案したり、仕入れをしたり…」という話。

もちろん、その業務も大切です。しかし、いわゆる営業・販売・販促は、正しい現状認識の上に成り立ちます。

今、自社の営業利益はいくらか?原価率は適正か?無駄遣いはないか?資金繰りは大丈夫か?…などの現状認識が正しくされていないと、正しい戦略が立案できないのです。

月次の試算表に基づいた、業績振り返りと対策立案は、事業をスタートさせた当初は特に取り組むべき必須事項として認識しておきましょう。

投稿日: 2018年9月24日 | 1:00 am

アントレプレナー(起業家)へのエール〜人脈こそ商売の生命線〜

起業してみると、なかなか上がらない売上や、思ったよりかかる経費など不測自体の連続に陥ります。

その時、経営者の器と度量、経営スキルが試されるわけですが、もっとも大切にしなければならないのか”人脈=人的ネットワーク”と言われるものです。

 

その人脈は何で形成されるかというと、はっきり言いますが”信用”です。

誠意をもって接することが、いい人脈を育みますし、いざとなって助けれくれる信用力を養っていきます。

例えば、起業して間もない頃に、特に売上が減っていくとしましょう。

売上が下がると、資金繰りに苦慮する事態になります。

思わぬ減収状態による資金繰り難は、経営者の本来の業務(増客のための仕掛けづくりや取り引先への起業PR活動など)が疎かにしてしまいます。

そして、日々の支払い(請求書が来ている経費)が遅くなったり、仕入業者に対して横柄な態度を取ってしまったりしていきます。

 

困った時はお互い様…が日本人の心意気・気質です。

しかし、それも”助けてやろう”という気持ちが沸き立ってのもの。

 

支払いが遅れたことを、”忙しい私の事情を分かって!”といった態度を取ってしまっては、大切な人脈に傷がついてしまいます。

かつてそのような起業家に何人も会いましたが、信用が薄くなったご縁というものは無くなるもの。

頼まれても、ご支援をしようなどという気持ちが沸き立たなくなってしまうものです。

 

投稿日: 2018年9月23日 | 1:00 am

人本主義経営への転換

中小企業診断士として登録し、この仕事を始めて10年を超えました。また、独立して3年半が経過しました。

経営コンサルタントとしての経験はのべ15年を超えました。

この10年、同じ経営支援をミッションとする、多くの専門家にも会いました。

 

企業経営において、もっとも大切なのは”カネ”であると言ってはばからない税理士。

とてもじゃないけど使えない人事評価制度を、高価格で提案する社会保険労務士。

連絡も取れない、試算表も出さない契約違反の公認会計士。

同じ中小企業診断士でも、上から目線で物言う輩もいます。

 

経営コンサルタントとして、クライアントの人財を育む支援をするという重要なミッションがあるとブレない信念があります。

つまり、恩師、坂本光司先生の”人本主義(人が唯一の資本だとする考え方)”が、中小企業にとって正しい価値観であるとつくづく思うのです。

 

大企業はともかく、中小企業経営は人本主義に徹しないと継続しません。

スタッフ、メンバーがイキイキと頑張れる環境づくりが、中小企業経営者の仕事です。

 

人材が人財に育てば、さまざまな効果・成果を自社にもたらしてくれます。

具体的には、いい商品を創り(仕入れ)、業績を創(お金を生み出し)ってくれるのです。

 

結果的に、好業績を上げている中小企業は、経営者が人本主義を理解して実践している特徴があります。

逆に、スタッフを大切にしない、取引先を虫けらのように扱うような経営は、永続発展という企業成功は実現できないのです。

 

 

投稿日: 2018年9月22日 | 1:00 am

唐津の元気な酒屋さん〜ワインセラーカワハラ〜

今日は唐津のワンセラーカワハラ様を訪問しました。

このお店は、地域に密着した愛される酒屋さんとして、地元唐津でがんばっています。

とても人柄のいい社長、やさしい奥様、そして後継者の頑張り屋さん長女さんで切り盛りされているワインに特化したしたお店です。

専門はワインですが、洋酒のビンテージ物もあります。例えば…。

レミーマルタン1900年もの、1,000,000円…です。

店内も是非飲みたいワインが、ずらりと並んでいます。

そしてこれ!ロマネコンティ1985…希少ワインの真骨頂です。

価格 32,400,000円!(税込)。

店内のワインセラーに大切に保管されています。防犯対策も万全!

 

街の酒屋さんが生き残るためには、特化戦略しかありません。つまり、あるジャンルのお酒に特化したマーチャンダイジング展開、マーケティング、VMD、情報発信(POPなど)を展開することです。

間違っても、大型店の低価格競争に勝負を挑んではいけません。

トンがるだけトンがるお店づくり…が大切です。

 

投稿日: 2018年9月21日 | 11:43 pm

上天草のすばらしき自然 〜天草出張にて〜

上天草のクライアント様に、月に一度の出張です。いつ来ても、この上天草の自然はすばらしいと思います。

国道から見える島々。橋の上から海を覗き込むと、スナメリが泳いでいます。

何より、上天草のクライアント様にご縁をいただいたこと。心から感謝です。

お手伝いしているのは商品開発から始まり、マーケティング施策立案、経営会議や事業構想の相談に至るまで多岐に渡ります。

しかし、いい会社との巡り合わせやご縁に対し、本当にありがたいと感じるこの頃です。

この企業様も、女性スタッフがとても元気。女性がイキイキと活躍できる職場は、やはり活気があります。

写真は、新商品開発のディスカッション・試食風景です。

いや〜新しい発想で生み出されていく商品開発会議は、本当に楽しい。

こうして商品に命・魂が吹き込まれていくんだな…と思います。

天草地方は、全国的にも知名度が上がってきている、九州の名所となりつつあります。いや、すでになっていると感じています。

何と言っても、心洗われるような自然が魅力的です。

佐賀・福岡からでも車で3時間あまりのドライブにも最適なところです。

 

投稿日: 2018年9月20日 | 2:14 pm