唐津くんち2018 宵山(よいやま)を愉しむ!!

今年の唐津くんちは、11月2日(金)・3日(土)・4日(日)の4日間です。

今日は、唐津市内の老舗酒屋さん、ワインセラーカワハラ様が主催されている「夜な夜なワインバー」を心ゆくまで愉しんできました。

宵山は、祭りの初日を飾るイベント。

なんでも、昭和37年から行列による宵山が行われるようになったそうです。

2日(金)の19時半。刀町の曳山が大手口から曳き出されて東に向かいます。

そして各町の曳山が通りに一番近い場所から参加。最後に唐津神社前に勢ぞろいするのです。

この光景は本当に幻想的。観光客は、心から魅了されます。

さて、今日の夜な夜なワインバーは、本当に楽しかった。

バイキングでのビュッフェスタイルの料理と、ワインや日本酒、焼酎が飲み放題。心ゆくまで愉ませてもらいました。

唐津くんちは、お酒と合います。

 

投稿日: 2018年11月2日 | 11:59 am

中小企業診断士の実際 〜儲け方の指南は不可能である

中小企業診断士として日々活動していると、経営そのものの目的を履き違えている経営者に時々遭遇します。

「中小企業経営の本質は、儲けることが目的でなく、関わる全ての人を幸せにすること」とは恩師、坂本光司先生の言葉です。

つまり、「いい会社」になることが経営の目的なのです。

であるならば、”儲けること”は何でしょう?

売上・粗利・営業利益・経常利益…などは、すべて”結果現象”にしかすぎません。

結果現象ならば、未来にあるものは”目標”ということになります。そうです。業績というものは、「目標であり、結果現象にしかすぎない」のです。

 

中小企業診断士として経営者の寄り添う時、「儲け方教えますよ」という言葉・指南はダブーです。

もしそのようなスキルを備えた診断士がいれば、お目にかかりたい。

実際に、そのような言葉を憚りなく口にする人もいますし、「私は失敗したことがありません。」と断言していた経営コンサルタントも知っています。

 

中小企業診断士は、クライアント企業が「いい会社」に近づいていくための支援をする専門家です。

前にも書きましたが、診断士は魔法使いではありません。

ましてや、錬金術師でもありません。

後述しますが、コストカッターでもありません。

 

中小・零細企業(個人事業含む)経営の町医者的存在として、縦横無尽に走り回るスペシャリストです。

また、処方するのは明らかに漢方薬です。

この辺りについては、後述したいと思います。

 

投稿日: 2018年11月1日 | 1:00 am

中小企業診断士の実際 〜中小企業診断士は魔法使いではない

経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士。

この資格を志している仲間たちの中に、「診断士は経営のエキスパートであり、何でも解決出来る専門家」という妄想を持っている人がいたら、それは大間違いです。

実際に、そのような考え方を持って中小企業診断士を志していた人も知っていますし、それが試験勉強に取り組むモチベーションになるならば、よしとしましょう。

しかし、中小企業診断士は「経営課題を何でも解決出来る魔法使い」ではありません!

 

中小企業診断士に出来ることは、”経営者に寄り添い、伴走し、ともに悩みながら解決策を探っていく”ことです。

そのために全知全能・人的ネットワーク・情報収集力を駆使していくのです。

もしも、経営課題の全てを解決出来る専門家ならば、自分で他の商売を始めても全てがうまくいくはずです。

そんなはずはないですよね。簡単な理屈です。

あえて言うならば、「中小企業診断士は、失敗(事業の断念)の可能性を限りなく低減させる専門家」なのです。

その実像は、経営者をクレバー(賢く)するサポーターではなく、「経営者の頭の中をクリアにする」支援者と心得ましょう。

投稿日: 2018年10月31日 | 1:00 am

中小企業にとっての「働き方改革」とは?

政府が国策として取り組んでいる「働き方改革」。この考え方自体は、ワークライフバランスの重要性を訴えるコンサルタントして賛同しています。

法令によって就労時間の制限を設定して、長時間労働の解消をする。

非正規社員と正規社員の格差を是正し、高齢者の就労を促進する様々な制度を設定することも世の中の流れなのでしょう。

また、国としては、このような法令や制度をつくることが、”できる”ことなのでしょう。

 

しかし、中小企業が取り組むべき「働き方改革」は、根本的な考え方を”やり甲斐のある、仕事が愉しい”と思われる社風づくりと言えます。

もちろん、法令の順守や制度の取り組みは大切です。

しかし、全社的な社風をつくりやすい中小企業は、「社員・メンバーがイキイキと働くことのできる、愉しい社風づくり」こそ、真の働き方改革として取り組んでいくべきだと思うのです。

投稿日: 2018年10月30日 | 3:38 am

『下町ロケット』に見る中小企業経営学

日曜劇場「下町ロケット」を観ていますか?この時期、毎週日曜日の21時からTBS系列で放映されています。

TVドラマもいいですが、この物語は本で読み、味わうことがオススメです。

今回の舞台は、農業。トラクターの自動運転システムに関する物語です。

技術や品質に裏打ちされたUSP(独自のウリ)が、中小企業経営にとってとても大切なファクターであることを教えてくれます。

 

中小企業が大企業に打ち勝つ、勝負を挑むためには「高品質・高付加価値・高価格」で突っ込むしかありあません。

フィクションとはいえ、中小企業経営にとって、この物語はとても参考になります。

特に、印象に残ったセリフがあります。

大企業、帝国重工の幹部、財前部長の言葉。

「理念と金儲けは、必ずしも一致しない。」「しかし、理念がない金儲けh、ただの金儲け。我が帝国重工がなすべきことではない。」

この言葉は、経営の目的が”企業理念”であり、利益追求ではない。

売上・利益・業績目的型経営は、いつか限界がくるということを示唆しています。

 

本を何度も何度も読み返しましたが、やはり名著。

経営者には、一読をオススメします。

 

 

投稿日: 2018年10月28日 | 11:53 pm

中小企業診断士の実際 〜中小企業診断士とMBA

MBA(Master of Business Administration)というものがあります。これをビジネス資格として捉えている方もいますが、MBAというのは経営大学院を修了したという経営学修士の学位のことを指します。

ちなみに、自分は法政大学経営大学院を平成19年に終了しました。

当時、第1期を開設したイノベーション・マネジメント研究科、MBA特別プログラム(中小企業診断士養成課程)の卒業生です。

 

11年前、当時37歳だった自分は、市ヶ谷の法政大学経営大学院の門をくぐりました。

1年間にわたる研究の日々。今でも懐かしく、充実したというには表現が薄すぎるほど、熱く燃えた1年間でした。

 

中小企業診断士は、MBAと比較されることが多いような気がします。しかし、意味は全く違います。

中小企業診断士は、あくまで名称独占の国家資格です。MBAは学位にしか過ぎません。

 

法政大学大学院で、MBAのカリキュラムに沿って研究したプロセスは、ビジネスの根幹・基本と定石を学ぶには最適な環境でした。

何より、志の高い仲間と苦楽を共にした夢のような時間。

人生の財産です。

 

これから、経営大学院でビジネスを学ぼうとする方へ、あえてエールを送るとすれば…。

机上の空論でビジネスを学ぶのでなく、経営現場で何が起こっているか?その実態に肉薄して、観察・確認・研究して欲しいということです。

特に中小企業診断士のスキルは、現場確認力からスタートします。

投稿日: 2018年10月21日 | 6:39 pm

中小企業診断士の実際 〜中小企業診断士とは何者か?

経営コンサルタントという職業柄、その実態における守備範囲はあまりにも広く、定義付けすることは難しいと言えます。

コンサルタントには、実に様々な業種が存在します。士業でいうと、公認会計士や税理士も経営コンサルタントと言えますし、司法書士や行政書士も法務コンサルタントということができるでしょう。

では、中小企業診断士は何者でしょうか?

この命題に対して、明確に答えられる診断士も意外に少ないような気がします。

プロの経営コンサルタント!という答えは間違いではないでしょう。しかし、それでは公認会計士や税理士と何ら変わりません。

小生の見解ですが、中小企業診断士とは「価値と価値を掛け合わせて、新しい価値を創造する(あるいはそれを支援する)専門家である」と考えています。

つまり、完全な未来志向型。

クライアントの未来を描き、帆走して支援する専門家です。

後ほど詳しく説明しますが、未来を創造するとはどういうことか?何をミッションとするのか?常に念頭に置いておく必要があります。

投稿日: 2018年10月20日 | 10:45 pm

中小企業診断士を志す君へ プロローグ〜中小企業診断士とは?

毎年11月4日は、中小企業診断士の日です。中小企業診断制度が施行されたことがきっかけのアニバーサリーだそうです。

中小企業診断士として登録して10年。

新しい船出として、まだこれからこの資格にチャレンジしていこうとする仲間たちに、この資格・仕事の素晴らしさと価値を主張していこうと思っています。

中小企業診断士は、経済産業省登録の国家資格です。しかし、既得権益があるわけではない、名称独占資格と言われる分野に入ります。

経営コンサルタントして、国が認めた名称独占の専門家ですが、決定された(固定された)仕事があるわけではありません。

よれゆえに、その活動分野は無限なのです。

中小企業診断士は、誰でも名乗れるわけではありません。難しい国家試験を突破して、経済産業省の登録手続きが必要です。

第一次試験を突破したら、二次試験(事例:記述試験)を突破、面接試験をクリするか、大学院や経済団体などが開講している養成課程を経るかという選択肢が必要になります。

自分は約11年前に法政大学経営大学院・イノベーションマネジメント研究科・MBA特別(中小企業診断士養成課程)をセレクト・終了しました。

今振り返ってみると、約1年にわたる養成課程でのカリキュラム・プログラム・経験は、何事にも変えられない貴重で価値ある体験でした。

今回、中小企業診断士を志しているまだ見ぬ仲間たちに、その仕事の意義や価値・愉しさ・魅力などを赤裸々に伝えることで、困っている中小企業経営者を共にサポートしていきたいと思っているからです。

 

投稿日: 2018年10月19日 | 10:03 pm

小さな会社こそメンバーの結束を!

中小零細企業が経営戦略実行に取り組むとき、最も大切なのはチームの結束力です。強力なチームワークと言ってもいいでしょう。

目の前に立ちはだかる課題、中期的な展望を阻害する要因、長期的なビジョンを達成するための計画をクリアしていくためには、チーム一丸となって同じベクトルで”がんばる”ことが重要です。

ところが、チーム一丸となってことに当たろうとするとき、背後から”うたれる”事態が、ときどき生じます。

目の前の課題(特に対お客様、対競合先)対策に当たるときにこそ、日頃のチーム力・組織力が試されます。

中小企業こそ、チームづくりが必要不可欠なのです。

では、チームをつくる秘訣は何か?

それはひとえに経営理念を語り、また、企業のビジョンをメンバーと常日頃から共有する時間と手間を惜しまないことに他なりません。

カネない、モノない、ジョウホウも不足しがちな中小企業においては、メンバーの知恵(叡智)こそ発揮すべき財産と言えましょう。

いざ革新的な経営判断を下すときに、前向き・建設的な立案をしてくれる組織づくりのために日頃から価値観を共有できる会議・ミーティング・打ち合わせを配慮することが大切なのです。

投稿日: 2018年10月18日 | 8:19 pm

はがくれ経営者塾 講師登壇にて

今日は、佐賀県中小企業診断協会の事業「佐賀県プロフェッショナル人材戦略拠点事業」活動の一環として開催されている「はがくれ経営者塾」の講師を務めました。

約25人の参加者様の前で、「中小企業経営戦略」に関する立案手法、考え方、着眼点などを約3時間にわたりお伝えしました。

いつものことながら、お伝えしたい内容の3割を網羅できただろうか…と反省しきり。

質問なども多く、一定の手応えは感じましたが…。

時間配分とプレゼンテーションスキルは、まだまだ成長の余地があるなと感じております。

もっともお伝えしたかったことは、

①中小企業経営の基本戦略は「高付加価値、高品質、高価格戦略」であること。

②経営戦略の目的は、”儲けること”でなく、「いい会社になる」こと。

③経営における各種戦略は、経営理念にベクトルを合わせたものであること。

④経営戦略を立案・実行するためには「オンリーワンの組織づくり」が不可欠であること。

⑤戦略立案ツールのSWOT分析を使いこなすコツ。

以上の5点です。

参加された経営者・幹部の方、いいご縁を本当にありがとうございました。

投稿日: 2018年10月17日 | 10:36 pm