”街をカッコよくする”という理念 〜CAFE「木と本」にて

今日は佐賀市唐人町にある、株式会社RELI.STYLE(リリスタイル)様でご縁があり、訪問してきました。

ここは、女性専用フィットネススタジオ「RELI.STYLEフィットネス」、カフェ「木と本」、ヘッドスパ「木と本 HEAD SPA」の3事業を運営されている会社です。

昨日は、カフェ「木と本」のスペースで約3時間。

経営者の船津社長に、今後のビジョンや経営理念に関して取材させてもらいました。

船津社長は、まだ30代半ばととても若い経営者。

彼の理念(事業目的)の「街をカッコよくしたい」という話を聞いた時、「この会社を応援したい!」とハートに火がつきました。

まだ4年目という若い会社に、「一緒に事業をしたいという若者が次々と応募してくる」そうです。

経営者は「周りの人を惹きつける人間的魅力」に溢れている必要があります。

やはり、船津社長の正しい事業目的とぶブレない姿勢、そして人柄が人を惹きつけるのでしょう。

カフェ「木と本」の店内写真です。

店の入り口外観です。おしゃれな雰囲気がただよいます。

とっても美味しいコーヒーをいただきながらの、取材・打ち合わせは至福の瞬間でした。

店内には、勉強やお仕事に最適な、静かでおしゃれな空間が用意されています。

2階にはコワーキングスペースが用意されていますよ。

雑貨を見るのも楽しい。 

カフェでは、モーニンングからランチ、ディナーまで(スウィーツもありますよ)楽しめるメニューが豊富です。

コーヒーも、豆やテイストをセレクトできます。

佐賀市内で、またまた元気な若い経営者にご縁があったこと…感謝です。

中小企業診断士、プロコンとしてとてもワクワクするような時間でした。

 

これから幾度となくお伺いし、取材させてもらいたいと思います。

 

投稿日: 2018年12月5日 | 11:40 pm

長期的視野に立った経営判断

経営は判断の連続です。経営者の仕事は、判断であるといっても過言ではないでしょう。

経営判断をするとき、短期的(目の前の利益にとらわれ過ぎ)な視野で経営判断をしてしまうと、結局のところ問題・課題の先送りになってしまいます。

経費の考え方にも、長期的な視野での判断が求められます。

経費には現在経費と未来経費が存在します。

現在経費は、出来うる限りの削減策を講じるべき経費です。

例えば、地代家賃、水道光熱費…

未来経費は、これからの経営課題を解決していくために講じるべき投資型経費のことです。

最大の未来型経費は人件費です。

また、例えば教育費や研究開発費など…。

経営判断が短期的視野に固執してしまった場合、未来経費を抑えるだけ抑えてしまいます。

結果、課題の先送り現象が起こり、いずれ困り果ててしまうことになるのです。

何より、課題・問題を解決していくのは人財に他なりません。

そのため、「人材への投資による人財への育成」を怠らないようにすることが大切です。

投稿日: 2018年12月2日 | 11:44 pm

AI(人工知能)の急速な発展に備える

今日は佐賀県中小企業診断協会の研修(セミナー)兼懇親会(忘年会)でした。

11月4日に制定された「中小企業診断士の日」にちなんで開催されたもので、内容はとても興味深いものでした。

タイトルは「AIによる衛生ビッグデータ解析」というもの。

講師は、佐賀大学の新井康平(あらいこうへい)名誉教授です。

講演内容をざっと紹介します。

急激に発展していくAI(人工知能)による、メリットとリスク。労働力のAI移譲化など、日本人口8000万人時代に備えるための方策。一方で、特にリスクに備える必要性がある…。

最大のリスクは、AIを動かすCPUへのサイバー攻撃。…というもの。

特に士業が展開している業務が、 AIに取って代わる時代がやってくる…という話は、リアリティを感じる共に、脅威を感じました。

中小企業診断士の業務が、AIに取って代わる可能性は低いと言われています。

しかし、小生はその見解は甘いと考えています。AIが所持する膨大なデータから、経営のシミュレーションを描き出すのはいとも簡単なことでしょう。

では、プロの経営コンサルタント(中小企業診断士)として、どう対処していくか?

キーワードは「もっと現場で、もっと現時(タイムリーに)で、もっと現実的(リアル)に」です。

そのために、現地現場での事実確認のため五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を研ぎ澄ますことを怠らないことだと考えています。

投稿日: 2018年12月1日 | 11:22 pm

損得勘定経営は、結局損をする…。

経営者は判断の連続です。判断・決断・指示命令が経営者の役割であるといっても、過言ではないでしょう。

しかし、その大切な判断の基準を「損得勘定」でしてしまう経営者が多いですね。

損得勘定の経営者の事例をあげましょう。

・人材採用や教育・育成費を削減して、販売力・営業力ばかりに注力する。

・間接部門(経理・総務)にまったく経費をかけず、直接部門(営業、製造)にばかり投資する。

・人財に投資することなく、商品開発や仕入れにばかり投資する。

・福利厚生費を削るだけ削って、備品ばかり購入する。

そのほかにもありますが、要するに「人に投資せず、モノに投資する」というのが共通点のようです。

人(メンバー・スタッフ)の成長・活躍が、企業の成長と躍進に他なりません。

損得勘定で経営ばかりしていると、結局のところ人財が育たず、損をしてしまう経営に陥ってしまうのです。

投稿日: 2018年11月30日 | 8:26 pm

中小企業の強みを生かす 〜結束力と機動力〜

NHKの朝ドラ「まんぷく」を観ていますか?モデルとなっているのは、日清食品の創業者・安藤百福さんとその妻・仁子さんです。

経営コンサルタントの仕事柄、この番組はとても気に入っており、毎回鑑賞しています。

 

11月29日(木)の放送では、塩業と健康食品の開発を進めている「たちばな塩業」の社員がバラバラになりかけた事態を、準主人公の萬平さん(演じているのは長谷川博己)の低頭平身な姿と言葉で、結束していくというシーンが印象的でした。

この番組は、中小企業の強みとは?という、つい見逃しがちな基本を再確認させてくれます。

 

中小企業の強みは、「結束力と機動力」だと信じています。

逆に言うと、その二つが備わっていない中小企業はたちまち大手企業の餌食です。

小さなチームであることで情報や想いの伝達が早まります。そして想いの共有は、結束力を生み、課題解決のためのアイデア・行動を生み出すのです。

また、行動を素早く起こしPDCAを素早く回す…機動力も強みです。

意外と機動力がない中小企業の実態が見られますが、それこそ最大の弱点となりえます。

チーム・組織を結束して強力にし、素早く構想・計画を練って試行錯誤する…これが中小企業の強みなのです。

投稿日: 2018年11月29日 | 8:36 am

コストカッターの限界

毎日のようにマスコミを賑わしている、日産のゴーン会長を取り巻く一連の事件。

彼は非情なコストカットを断行して、当時苦境に立たされていた日産自動車を救ったのだとか…。

立て直したゴーン会長のコストカット手法を肯定するような記事も散見されますね。

経営の目的とは何なのでしょうか?

自分はその価値観のズレが、今回の一連の騒動を拡張しているような気がします。

経営を”儲けるため”とした場合、ゴーン会長の手法・手腕は功績として大いに賞賛されるべきだと思います(事件内容は全く別です…念のため)。

しかし、経営を”関わる人々の幸せの追求”とした場合、彼の手法・手腕は全く評価に値しません。

工場の閉鎖や下請け企業へのコストダウン要求によって、路頭に迷った会社・人々が大勢いるわけですから…。

日本的経営は、”義理と人情に裏打ちされた幸福追求の経営”だと思っています。

またこの考え方が、すばらしい価値観であることをこれからも信じていきたいと思います。

日本を代表するものづくり企業「日産自動車」が、そもそも経営に対する価値観が全く違う(おそらくですが)外国人の経営者に再建を託したこと自体が、ボタンの掛け違いにつながったのでは…?と考えてしまうような事件です。

投稿日: 2018年11月28日 | 11:45 pm

企業や商品におけるブランドの正体

大学院時代からブランディングに関する研究を継続しています。

中小企業診断士として、中小零細企業の経営実態を追いかけていると、どんな小さな企業でも”ブランディング”戦略が不可欠であることが分かります。

すなわち、ブランド構築・強化に取り組まなければ、高付加価値経営の実現は不可能だからです。

このブログでも何度も主張していますが、中小零細企業の基本戦略は「高品質、高付加価値、高価格戦略」です。

大なり小なり、ブランディング戦略を投じていかなければ、こう価格戦略など夢のまた夢です。

 

では、ブランドとは何でしょうか?

その正体は、「高付加価値化された高品質」です。

付加価値とは?それは、経営者やメンバー(構成員)の”想い、努力、独自のウリ”です。

付加価値を強力にして高める=高付加価値。

また、ユーザー・カスタマー(お客様)の期待を裏切らない高品質が必要です。

しかも、中小零細企業は”とんがるだけとんがった(こだわるかぎりこだわった)”高品質が全てと言っても過言ではないでしょう。

 

ブランディングを、PRや情報発信、営業展開などで実現できる時代は終焉しました。

なぜなら、簡単に模倣される時代だからです。

であるならば、勝負を決するのは品質(クオリティ)だということを肝に銘じながら経営していくことが重要なのです。

投稿日: 2018年11月27日 | 10:52 pm

ポジティブシンキングのススメ

歴史上の偉人から学ぶことが多いと感じる、今日この頃である。

特に幕末から明治維新にかけての激動の時代に、大きなうねりとなる活躍をした偉人の言葉。

好きな言葉・明言は、時代を超えても色褪せることはないと思う。

例えば、

 

「世の人は我を何とも言わば言え、我なす事は我のみぞ知る」ー坂本龍馬

この言葉、小生が放送局を退職して大学院入学を決意したときに背中を押してくれた言葉である。

 

「おもしろき、こともなき世をおもしろく」ー高杉晋作

小生の座右の銘としている言葉。至上の明言であると考えている。

 

「しれば迷い、しなければ迷わぬ恋の道」ー土方歳三

ご存知、新撰組副長の言葉。当時女性にモテモテであったと推察される彼が詠むと、本当にかっこいい。

 

土方歳三の言葉はともかくとして、坂本龍馬、高杉晋作の二つの明言は、ポジティブシンキングの真意を教えてくれる。

この3人に共通するのは、短命であったこと。

 

いつまでも、その言葉のように生きていきたいものである。

投稿日: 2018年11月26日 | 1:00 am

中小企業診断士の実際 〜診断士はクリエイターである

中小企業診断士として中小零細企業の支援をするとき、独自のツールを用意しておくことは必須です。

経営学者が開発したフレームワークを使用することはもちろんですが、できれば独自のオリジナルツールを使いたいものです。

 

ツールというのは様々ありますが、ご紹介しておきましょう。

 

①プレゼンテーションツール…コンサルティング支援の内容や、クライアントに対して提供できる成果・効果を提示できるようなビジュアルツールです。できれば、パワーポイントなどのプレゼンソフトを活用して策定する方が望ましいと言えます。また、言葉・フレーズではなく図形や絵を駆使して分かりやすく策定しましょう。

②調査票・リサーチツール…クライアントの実態や周辺情報の事実確認のため、調査票やリサーチ票も必要です。例えば、CS・ESを測定するためのアンケート・サーベイ票や覆面調査(ミステリーショッパー)のための調査項目票などです。

③各種経営資料フォーマット…単年度経営英計画書やビジョン書、戦略策定のためのワークシートのことです。できれば汎用性の高いフォーマットを策定し、クライアントの業種業態・実態に即してカスタマイズできるようにしておきましょう。

④企画書・提案書…企画書を”見やすく”書くことは、大切なスキルです。表や図を駆使して、見やすい企画提案書を策定しましょう。

⑤事例集…コンサルタントにとって最大の武器は、経験による仮説立ての鋭さであると言えます。クライアントでの成功談・失敗談は貴重なコンサルティングノウハウです。事例集としてまとめておけば、とても便利です。

 

このように、中小企業診断士(経営コンサルタント)は、独自のコンサルノウハウを開発・入手する必要があります。

常に高度な問題意識をもち、もっと見やすく、もっとわかりやすく、もっと使いやすいツールはできないか?を考えておく必要があるのです。

投稿日: 2018年11月25日 | 1:00 am

企業は「人、人、人」〜がんこ寿司に学ぶ経営学

11月22日(木)放送のカンブリア宮殿。がんこフードサービス株式会社の小嶋会長が出演されました。

徹底した(がんこな)おもてなし戦術で、お客様を満足させる商売術は、本当に参考になりました。

がんこフードサービスは、大阪や京都を中心とした関西から関東まで約100店舗を有する一大和食チェーン企業です。

なぜ、チェーン展開にこだわるのか?

大量仕入れ力を背景とした、「安くて良い食材を直接(漁業者や農業者から)仕入れて、お客様に提供することができるから」だそうです。

お客様第一主義かと思いきや、社員の負担軽減と「おもてなし」に専念するため、和食店に配膳ロボットを投資しています。これで、高齢スタッフの動きの負担が3分の1になったとのこと。

社員勤続表彰制度や福利厚生を充実させ、働きやすい環境づくりも徹底しています。

小嶋会長の「企業は、人、人、人。人財がいれば、お金(カネ)や商品(モノ)も作ってくれる。」という言葉。

小生がよく、クライアント支援の時に訴える主張と全く同じでした(嬉笑)。

いまや社員数3500以上の一大企業となった、がんこフードサービスも、はじめは1963年に大阪市十三に1店舗からスタートしています。

創業当初から培われた、企業は”人ーヒト”という価値観が、躍進を支える最大の秘密なのでしょう。

投稿日: 2018年11月24日 | 1:00 am