テクに走る経営者、テクを奨めるコンサルタント

主にネットを通じての告知や広告を目にします。「集客の鉄板方法教えます!」や「ECでとことん売れる方法伝授します!」などの文言。

自称コンサルタントや、マーケティングアドバイザーなる輩が唱っているフレーズです。

集客や販売力向上に困っている経営者は、実際のところ多いですね。

そのニーズに応えるようにして、いわゆる「鉄板ノウハウビジネス」が横行していきます。

困りますね。プロからすると。

 

商売全体を通して、鉄板ノウハウなど存在しないと心得ましょう。

もちろん、戦略を立案して計画し実行して検証、改善していく…PDCAサイクルは存在します。

しかし、経営(商売も含めて)する上で最も大切なのは、「やり方(ノウハウ)」ではなく「あり方(姿勢や想い)」なのです。

 

この「鉄板ノウハウ」を本当に教えることができるコンサルタントがいるとすれば、ご自分で何らかの商売を始めた方がきっと儲かります。いや儲かってしょうがないでしょうね(笑)。

また、このような夢のような言葉に踊らされる、経営者の方々もいらっしゃいます。

売れない理由は何か?売れない原因は何か?を突き詰めて考えると、多くの場合が内部要因にあります。

「鉄板ノウハウ」を手に入れて、伝授してもらい「楽して商売しよう」と考えるのではなく、足元を見つめて静観、熟考していくと「打ち手は無限」にあるものです。

 

テクニックは、しょせんテクニックにしかすぎません。

テクニックよりももっと大切な「企業努力」をブラさないようにして邁進していきましょう。

投稿日: 2019年1月6日 | 8:20 am

新年空手初練習

今日は朝10時から、通っている空手道場へ初稽古に赴きました。

年末の稽古納めも仕事で行けなかったため、実に2週間ぶりの道場です。

到着した時はすでに子供達の練習が始まっており、熱気がムンムンでした。

小生が通う空手道場は、正式に和道流(わどうりゅう)空手道古賀道場といいます。

www.kogadojo.com

 

空手を習い始めて7年が経過しますが、和道流空手の奥深さに毎回感動します。

体の使い方、技の出し方、力の抜き方…どれもこれも奥深い。

 

伝統空手は4大流派というものがあります。正式には、糸東流(しとうりゅう)、剛柔流(ごうじゅうりゅう)、松濤館流(しょうとうかんりゅう)、そして和道流です。

この中でも、宗家(最高師範)が存在し、その理念と技を伝承しているのは和道流だけ…です。

つまり、それだけ奥深く、習得するのが難しい。いや難しいという言葉すら適当ではないかもしれません。

無駄な動きを一切削りとった、効果的で効率的な動きなのです(あくまでも小生の感想)。

 

それにしても2週間ぶりの練習はとても楽しかった。

稽古後は、恒例となった6年生相手の組手練習。6年生といっても小生(172cm)よりも背が高い小学生です。

たっぷりと汗をかいた後のすがすがしさは、何事にも変えられない気持ちの良さです。

 

さて、3月21日(木・祝)には、第3回九州マスターズが開催されます。会場は宮崎県立武道館。

昨年度は3位で悔しい想いをしましたが、昨年以上の成績を狙い、そろそろ本格的なトレーニングに入ろうと思っています。

投稿日: 2019年1月5日 | 11:58 pm

バクチ型経営は終焉します!

経営というものはリスクが伴います。ある程度のリスクを取らなければ、成長はあり得ないというのも真実だと思います。

しかし、経営をバクチ的な営みとして実行していった場合、中小企業経営にとっては「百害あって一利なし」という状況に陥ります。

日本的経営は、世界一の考え方だと考えています。

今日の「日本的経営の特徴」は、「社員(構成員、メンバー)を大切にする経営」と言えましょう。

この考え方は、まだまだ他国にはない考え方です。

”経営とはバクチ的な、損得勘定の営みである”と考えている経営者も散見されます。

 

このブログで再三にわたり主張していますが、中小企業経営は人間の営みなのです。

である以上、人に特化(採用し、育て、辞めない)した経営を目指すべきです。

経営者の仕事は、ヒト(メンバー)が、最大限の力を発揮する環境を整えることです。

環境を整えるとは、高い給与を払うことだけではありません。

とある税理士が、「人財が集まるのは、給与が高いからだ!」と豪語していたことを思い出しますが、しれも的外れ。

もっとも大切な環境整備は、経営者のハート(熱意や思いやり)です。

 

話は脱線しましたが、バクチ型経営は絶対に行き詰まります。

商売(何の価値を社会に投入し、お金に変えるかという行為)というものを、システム化して取り組まないと、早晩その経営は成り立たなくなることを肝に銘じましょう。

システム化とは、きちんと理念を掲げ、事業計画書を短中期で作り、PDCAを回していく経営に他ならないのです。

さらに言うと、メンバー全員を巻き込んだ経営戦略を立案実行していくことなのです。

投稿日: 2019年1月3日 | 12:05 am

法政おぉ我が母校…

2019年1月2日、第95回箱根駅伝往路。

今年の法政大学陸上部駅伝チームは強い…という話は聞いていました。

しかし、小田原中継所から12位でタスキを受けた5区3年生、青木涼真(あおきりょうま)選手の5位フィニッシュは圧巻でした。感動!!

途中、YOUTUBEで校歌を聞きながらの応援は、なかなかに愉しいものでした。

後輩諸君!感動をありがとう。

明日の復路に期待です。

 

 

投稿日: 2019年1月2日 | 1:46 pm

2019年…中小企業支援指針

新年あけましておめでとうございます。

2019年の幕が開きました。

今年もさまざまな出来事があると思いますし、中小企業の経営現場にとって順風ということはないと覚悟しています。

今年も、超現場型の町医者経営コンサルタントとして、課題解決の支援に奔走しようと誓っています。

現在のご縁を大切にし、これからつながるご縁を楽しみにしながら、誠心誠意お手伝いしていきます。

 

以前、一緒に仕事をさせていただいた、社員インストラクターの先生が言われた言葉を思い出します。

「最強のパワースポットは、ヒトです!」

この言葉は、中小企業を支援する専門家としてのハートに今でも突き刺さっています。

 

「人を大切にし、人を愛し、人を育て、人に優しい」会社の支援を信念として、

「叡智を導き、人幸福の企業経営を支援」していきたいと決意しています。

投稿日: 2019年1月1日 | 12:01 am

2018年のおわり…

今日で2018年が終わり、あと15時間ほどで2019年を迎えることになります。

2018年も、中小企業の経営の現場を駆け回った日々でした。

最近、特に感じること。

「経営努力に邁進する中小企業と、そうでない企業との格差が広がっている」ということです。

やっかいなのは、「経営努力」という部分の解釈です。

この経営努力は「社員第一主義」にベクトルを向けたものでなければならない。

近年は、特にその傾向が強くなってきました。これから、ますます強まることが確実です。

今こそ、中小企業は「ヒト(社員)が集まる、ヒト(社員)が育つ、ヒト(社員)が辞めない」経営体質を強化していかなければなりません。

2019年は、その信念をさらに強めて、クライアント様の課題解決に邁進していきこうと決意しています。

 

 

投稿日: 2018年12月31日 | 9:27 am

中小企業診断士の実際 〜診断士に求められるバランス・スキル

中小企業診断士が、名称独占の経営コンサルタント国家資格であると考えた場合、「国家が認めた知識とスキル」を擁したプロであることが定義されます。

様々な方面で、中小企業診断士が現場で力を発揮するフィールドは広がっています。

また、クライアントである中小零細企業は問題・課題の連続です。その課題を解決する支援がミッションの診断士。

これからますます、活躍の場は拡大するはずです。

まさに、中小企業診断士の仕事は”無限”なのです。

 

さて、中小企業診断士の究極は”町医者漢方医”であることは、変わらぬ主張です。

であるならば、中小企業のあらゆる課題に即時に対応できる「ゼネラリスト」でなければなりません。

つまり、経営の各課題に精通した「現場型」のスキルが必要です。

戦略・マーケティング、財務・会計、オペレーション(運営)、企業法務知識…。

現場型の…の意味は、ある程度(現場で応急対応できるくらい)の、と言う意味です。

 

けっして、税理士に負けないような財務・会計知識が必要な訳ではない。弁護士に負けない法務知識も必要ない…訳です。

ディープなソリューションが必要な場合は、ネットワークを駆使して支援すればいいのです。

クライアントが中小企業診断士に求めていることは、「現場で即解決する方策・戦略を寄り添って支援してくれること」です。

ある一定の分野に特化した専門知識よりも、広く浅くさまざまな知識・スキルを有する方が、現場型の中小企業診断士は喜ばれます。

 

投稿日: 2018年12月30日 | 11:58 pm

中小企業診断士の実際 〜現地現場を現時で取材する

中小企業診断士を生業としている方々の中には、先生としてセミナーの講師を務める方々、公的な業務(委託業務)を中心に活躍している方々、商工会議所などの専門家派遣を中心に収入を確保している方々…さまざまなタイプがいらっしゃいます。

理想的なのは、顧問契約のクライアントを定期的に現地訪問支援し、顧問フィーをいただくことです。

 

顧問契約でクライアントを支援するようになるポイントに、取材力というものがあります。

取材というもの…実は中小企業診断士としての生命線です。

現地現場で現時の事実を確認する…これが取材というものです。

インターネットや、マスコミ記事だけで取材などできるはずもありません。

例えば、コンサルタントがフレームワークとして多用するSWOT分析。

特にSWOTのSW(ストロング、ウィーク)ポイントフレームに書き込むべき分析要因の事実も、現場取材からしか生まれないのです。

取材は、クライアントの内部事情(経営状態)に肉薄(体を張って迫る)することです。

これは、ベンチマーク取材や競合先取材などにも通じる手法であり、手間暇かけたハンドメイドコンサルティングの根幹なのです。

取材は、デジカメやメモ帳などのツールも大切ですが、最も大切なツールは「問題意識を磨き上げたコンサルタントの五感である」ことはいうまでもありません。

投稿日: 2018年12月29日 | 1:47 pm

中小企業診断士の実際 〜クレーム感を対クライアントに持つとき

中小企業診断士として、プロコンとして、クライアントに対してクレーム感を持つことが稀にですがあります。

中小企業の経営者は、すべからく尊敬すべき存在として、診断士はリスペクトしなければならないというのが不変持論ですが、中には例外もあるのです。

もっともよくない事態が、「ちゃぶ台返し」という現実です。

例えば、経営会議(意思決定会議)で決定した戦略実行事項を、経営者の鶴の一声でスクラップしてしまうことです。

こんな時、コンサルタントは出る幕がありません。

コンサルタント、中小企業診断士として、何の価値もなくなる事態になります。

中小企業診断士は、経営の意思決定に対する情報提供と指南役にしか過ぎないからです。

経営の様々な判断、決断をするのは経営者です。しかし、意思決定機関である経営会議の決定事項遵守は、ルールです。

「責任転嫁」型の経営者にも、クレーム感を否めません。

経営は課題の連続です。つまり、うまくいかない場合が多いのです。

うまくいかない時、それをどう乗り切るかが経営なのですから、うまくいかない理由を責任転嫁(社員やメンバーに、ひいてはコンサルタントに)する経営者とは、早晩ご縁が無くなっていきます。

また、ドタキャン型の経営者もよくありません。コンサルタントは、時間を切り売りする専門家です。

明日のスケジュールを平気でドタキャンする経営者にも、「誠心誠意お手伝いして、協力しよう」などというモチベーションは薄くなっていくものです。

投稿日: 2018年12月28日 | 11:41 pm

中小企業診断士の実際 〜診断士として稼ぐという価値

「足の裏に着いたごはんつぶ」などと、時々こき下ろされることがある、国家資格「中小企業診断士」。

つまり「取っても食べれない」資格という意味だそうです。

誰が言い始めたのかは不明ですが、この風評はあながち間違っていないような気がします。笑。

それは、中小企業診断士を”取っただけでは食えない”からです。

一方で、中小企業診断士は「とっても稼げる資格」であるとも言えます。

その条件は、ある努力をしたならば…なのです。

 

診断士という言葉のように(この言葉自体は非常に気に入っています)、「診断する専門家」に固執しては成長はありません。

腕利きのドクターを想像してみてください。

患者様の診断をした後、様々な治療提案をなさいます。

その提案を上から目線でしたり、ひとつの治療方法しか提示しなかったり、薬の副作用ばかり言って脅かしたりするドクターがいたら、信頼できませんよね。

残念ながら、このような先生型の中小企業診断士は、かなりの確率で出現します。

 

中小企業診断士は、「中小企業の個別課題に向けた提案を、どれだけ現場に寄り添い提案できるか」が生命線です。

ですので、企画提案書をバンバン提出しましょう。

当然、コンサルティングはボランティアでありませんから、有料の支援ということになります。

 

中小企業経営者は、さまざまな悩みを抱えています。また、中小企業は問題発生と解決の連続です。

その課題解決策を個別具体的に提案し、現地現場で支援する中小企業診断士は、稼げる資格としてまだまだ活躍のフィールドは広がります。

 

また、診断士の「稼ぎ=フィー」は、人気(=お呼びがかかる)のバロメーターだと認識しましょう。

そして、ひとつのクライアントに長く長く継続支援できている診断士かどうか?も実力・信頼度を図る尺度として重要です。

投稿日: 2018年12月24日 | 2:22 pm