志の航跡 〜仲間たちへのエール〜

このブログでは、中小企業診断士やプロのコンサルタントを志す仲間たちのために、少しでも気持ちの糧となるよう、体験談を綴っていきたいと思います。

この仕事を通じて、困っている中小企業のお役に立つ仲間が増えていくことを祈念して、体験・経験・培った価値観・ノウハウを赤裸々に語っていきます。

 

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2回目の第一次試験が不合格に終わり、折れたハートを修復できたのは年明けの平成18年1月からでした。

3回目のチャレンジでは、受験戦略を大きく転換しました。

つまり、補助科目と言っていいい「経営法務」と「経営情報システム」を得点源にしようとしたのです。

戦略としては、検定試験にチャレンジして克服するというものでした。

経営法務対策として、ビジネス実務法務検定試験2級。経営情報システム対策として、初級システムアドミニストレータ(初級シスアド:廃止。現在はITパスポートと同等)にチャレンジしたのです。

この戦略は当たりました。

狙い通り、得点源として模擬試験の点数も目に見えて上がっていきます。

そして何より、同じ志で診断士を目指していた友人(ワタナベくん、カワブチくん)の合格が刺激になりました。

今だから話せますが、その頃、仕事の合間はほとんど受験対策に充てていました。

昼食時間は問題集と格闘、移動時間は音声学習です。

アポイントの合間は、喫茶店に行って勉強です。

国家資格にチャレンジするということは、その覚悟を持てるか?ということなのです。

月日が立つのは早い。勝負の平成18年8月第一土曜日・日曜日がやってきました。

〜to be continued〜

投稿日: 2019年3月31日 | 9:24 am

叡智を導く…ということ

時々、小生のコンサルオフィス「エイチ・コンサルティング」の社名由来を聞かれることがあります。

一応、法人(株式会社)にしていますがその理由もあります。

法人化していないと、少なくとも経営に対して、毎日死活問題として向き合っておられる中小企業経営者に対して対等の立場になれないと思ったからです。

社名由来については、本名から来てるの?とか言われますが、そんなことはありません。

冗談で、「ヘンタイ」から来てるの?とも言われますが、そんなことは絶対にありません。

社名由来については、経営理念に由来しています。

コンサルオフィスを立ち上げた時、経営理念について深く考えました。

経営資源が乏しい中小企業経営に関して、自分がどう関わるか…?知恵を引き出すことしかない…。

「人間の無限のすぐれた知恵(叡智)を導く、そして企業経営の目的(人を幸福にする)を実現する」を具現化して、社名にしたのです。

手前味噌ですが、小生の価値観を端的に表現することができたと考えています。

投稿日: 2019年3月30日 | 11:41 pm

志の航跡 〜仲間たちへのエール〜

久しぶりに、国家資格:中小企業診断士の試験に挑戦した頃を回顧してみたいと思います。

国家資格:中小企業診断士第1次試験。

 

平成17年に受験したはじめての一次試験が、568点に終わりました。合格点600点まで32点です。

当時は8科目ありましたから、1科目につき4点ほどの不足です。

 

この悔しさは死力を尽くして挑戦した者しかきっと分からない。

1ヶ月ほどは、悔しさと挑戦心が入り混じる複雑な時間を過ごしました。

 

モチベーションはなかなか上がりません。まさに腑抜け状態でした。

来年の受験に向けた対策を再開したのは、それこそ11月に入ってからです。

第1次試験は、来年は突破するだろうとの憶測と手応えから、学校の受験対策は2次試験対策コースに切り替えました。

4月に入り、小生の人生を大きく変える出来事がありました。長男が誕生したのです。

月日が経つのは早い。すぐに暑い夏がやってきました。勝負の8月です。

模擬試験ではかなり好成績をあげていましたし、600点を超えることもザラでした。

 

第1次試験は大丈夫だろうと、慢心が生まれていたのかもしれません。

試験会場は、その年から西南学院大学に移りました。

その年は、財務会計が本当に難しく、まずいなと思いながらも2日間の戦いを終えました。

自宅での自己採点…556点。昨年よりもダウンの点数です。

これが国家試験なのです。国家がプロとしての称号を与えるとは、こういうことなのです。

心が折れましたね。ポッキリと。  ~to be continued~

投稿日: 2019年3月29日 | 11:03 am

投資すべき対象とタイミング

カネというものは経営において、限りある資源と言えましょう。

では、限りあるカネをどこに運用し、投資をしていくかは、経営者の手腕によるところが大きいと言えます。

つまり、投資の対象(戦略)とタイミングを間違うと、機会損失(チャンスロス)を招いてしまうのです。

基本的に製造マシンを投資で投入する際、スペックと金額をケチりすぎると、結果として製造そのものに支障をきたす時があります。

品質で勝負する中小企業においては、道具やマシンへの投資は大胆に行うほうがベターです。

また、ブランディングにおける投資対象は、何と言ってもデザインやキャッチコピーがもっとも大切です。

デザインやキャッチコピーは、出来上がった高品質・高付加価値商品に込められた”想い”をどう伝えるか?いかにして伝えるか?という大切な役割を担ってくれます。

いくらイイモノが出来上がったとしても、デザインがチープでキャッチコピーがお客さまのハートに刺さらなければ、宝の持ち腐れになってしまうからです。

なので、デザイニングやコピーライティングにこそ大胆に投資して、デザイナーやコピーライターをパートナーとして協力してもらいながらブランディングを進めていきましょう。

人財への投資も大切です。

もはや言うまでもないでしょう。中小企業にとって最大で最強の経営資源は”ヒト=人財”であるからです。

人材を人財へと成長させる投資も大胆に行いましょう。

「メンバーの成長が、企業の成長」なのですから。

投稿日: 2019年3月28日 | 7:24 pm

社内の内部制度を構築する価値

経営をしていると、ついつい日々の売上や儲け(粗利益)に目が行き、対外部施策(マーケティング活動や営業活動)に注力してしまいがちになります。

そして、間接部門(総務や経理、研究開発、企画)への投資や取り組みを怠りがちになってしまいます。

結果、売上や業績至上主義の経営(商売)に陥ってしまいます。

経営は総合力(バランス)が大切です。

”稼いでくる”営業部門のみ注力してしまうと、至る所に負担がきます。その負担は、内部統制の崩壊を招いてしまうのです。

社員が10人を超えたあたりから、経営は各種制度を構築していく必要があります。

経営は人間の営みであり、モチベーションがその成否を決するからです。

モチベーションを上げて、社員がイキイキと業務に邁進できるように、間接部門の活動は存在するといってもいいでしょう。

戦国時代の近隣との戦において、何が一番重要視されたか?それは兵站であるといいます。

物資や食料を供給するシステムです。

経営も一緒です。

後方支援の間接部門にかける経費をケチり、オペレーションを軽視していまうと、様々な箇所に不具合を生じます。

総合力を発揮するためのバランス経営を、展開していきたいものです。

投稿日: 2019年3月27日 | 10:25 pm

ブランディング戦略の落とし穴

高品質高価格の真髄、ブランディング。

こだわりのモノを創り上げて、ブランド戦略を進めていくとき、思わぬ落とし穴(リスク)にはまってしまうことがあります。

一度、ブランドを立ち上げて粛々と育て上げてく過程で、最大のリスクをあげてみたいと思います。

当然のことながら、品質の低下やお客様を裏切るような商行為は、言わずもがな…です。

落とし穴(リスク)のほとんどが、人的な要因によるモノだということを承知しておきましょう。

ブランドがある一定の成長段階にあるとき、その商品が面白い商品であればあるほど、周りの環境が放っておかなくなります。

取引のオファーも増え、マスコミも取り上げるようになります。

そのとき、構成員(メンバー)の人的な成長が追いついていなければ、そのこと自体が大きなリスクとなります。

また、人財は時間をかけて育成していく必要があります。

ブランドの成長スピードと、メンバーの人財としての成長スピードをコントロールしていかないと、せっかく育てたブランドが、いとも簡単にくずれていまう事態になりかねません。

 

投稿日: 2019年3月26日 | 10:15 pm

コンサルタントとして読むべき書物

数多くの趣味の中で、読書というものがある。

図書館に行けば腐るほどある本も、自分はやはり購入して読みたい派だ。

経営コンサルタントして、役に立つ本というものは、決してビジネス書ではないということ。

以前所属していた会計事務所では、上司がビジネス書をたくさん読んでいた記憶があり、その上司はビジネス書に書かれたノウハウをそのままクライアント先で使用するという愚行をしていた。

プロコンとして読むべき書物は、「中小企業経営者が書いた経験談」であると断言できる。

恩師・坂本光司先生の「日本でいちばん大切にしたい会社」(あさ出版 1〜6巻)は、中小企業診断士やコンサルタントが読む本として、推奨できる。

フィクションもいい。

池井戸潤著「下町ロケット」「七つの会議」「陸王」などTVドラマ化された物語も数多い。

やはり、頑張っている中小企業の経営者とスタッフの物語を描いた作品を数多く読むべきだろう。

「集客のテッパン方法」「必ず成功するマーケティング戦略」…(仮題)ではあるが、その手の書籍は読むに値しないと断言できよう。

なぜなら、経営の世界に「必ず…」とか「絶対…」などということはないからだ。

プロとして、読むべき書籍についても”こだわり”を持った良書を手にしたいものだとつくづく思っている。

 

投稿日: 2019年3月24日 | 6:15 pm

勝って笑う…負けても笑う…

昨日、第3回全九州マスターズ空手道選手権大会に出場してきました。

35歳から70歳以上の空手を愛する選手が、宮崎県武道館に集い、技と気合を競い合います。

小生がこの大会に出場し続ける理由…表題の「勝って笑い、負けて笑う」という理念にあります。

お互い、健康に感謝しながら空手を心ゆくまで愉しみましょう!という意味が込められていると理解しています。

この理念が、小生の人生観にマッチしているのです。

出場種目は、男子組手第二部(46歳〜50歳)です。

今回の大会は、昨年に引き続き第3位の成績でした。結果自体には全く満足できていません。

しかし、本当に収穫のある大会でした。

もっともよかったと思うことは、空手を通じた新しい知り合いができたこと…です。

強い選手と対戦し、「技の凄さとテクニック、闘争心(ハート)」を身をもって学ぶことができました。

いや〜まだまだ、自分は発展途上です。

もっと上手くなることができると思います。

来年もぜひ、新しい技を習得し、得意技に磨きをかけて九州大会に戻ってきたいと思います。

来年の会場は、鹿児島県薩摩川内市です。まってろよ〜かごしま!

投稿日: 2019年3月22日 | 7:29 am

業績低迷を打破する新商品開発とブランディング

一度落ち始めた業績に歯止めをかける方法といえば、大抵の経営者・幹部が「営業力・販売力強化策」をあげる傾向があります。

商売というのは「人と人」のリレーションの中で生まれる営みのため、”根性論や勘(カン)”に頼った営業力強化策にも長期的には限界があります。

長期的に”業績回復”を志すならば、「新商品・新サービス開発とブランディング」に取り組むべきです。

新しい商品・サービスを開発することは、とてもカロリー(熱量)が必要な作業ですし、試行錯誤する覚悟が必要です。

しかし、取り組み方によっては、業績低迷を打開する大きな一手になりえます。

商品開発の手法については、このブログでシリーズで執筆していますので、過去のアーカイブを見ていただければと思います。

新商品開発をきっかけとして、高付加価値化・高価格化(ブランディング)に取り組みましょう。

価格競争を回避し、自社独自のウリ(USP)を市場にぶつけるブランディングは、中小企業が是非とも取り組みたい戦略です。

ブランディングには、開発新商品に”トンガリ部分”を創出することが不可欠です。

トンガリとは、その商品に込められた「こだわり」や「ゆずれない部分」のことです。

トンガリをオリジナルポイントとしてアピールする…これを「見せ方の創出」と言います。

投稿日: 2019年3月21日 | 1:00 am

荒ぶる!…決戦前夜

第3回全九州マスターズ空手道選手権大会出場のため、宮崎市にやってきました。

宮崎市内のホテルから月は、ほぼ満月で、明日の試合を激励しているように思えます。

この日のために、忙しい仕事の合間を縫って稽古に励んできました。

特に、我が道場(佐賀市にある和道流古賀道場といいます)の子供達と、汗にまみれた練習は、小生の財産です。

明日は、勝敗はともかく「生きている愉しみ」を存分に味わい、試合時間の2分間に「魂」をぶつけたいと思います。

つくづく、このような機会があること…本当に幸せだと思います。

そして、こんなチャンスをくれた、道場の古賀大之師範、同じ志で一緒にがんばる子どもたち。

後練習に付き合ってくれた中学生。そして、家族。

心から感謝しています。

「荒ぶる」は、清宮克幸氏が早稲田大学ラグビー部監督だったころに書いた著書のタイトルです。

この言葉、無骨でストレートながら、闘争心を極短に表した名言だと思っています。

明日は、試合会場を縦横無尽に動き回り、悔いのない自分らしい試合をしたいと思っています。

投稿日: 2019年3月20日 | 9:00 pm