中小企業診断士として読むべき本

プロコンを生業としている人で、本を読まないという方はいないでしょう。

読書は士業の生命線といっても過言ではありません。

しかし、忙しく限られた時間の中で”どんな本を読むか”というチョイスについては、よく考える必要があります。

よくいらっしゃるのが、ノウハウ本をよく読む、頼る経営コンサルタントや士業の方々。

ノウハウ本自体を読むことは否定しませんが、自分のノウハウとしてパクるのはお勧めしません。

プロコンならば、ノウハウは自分で開発しましょう。

クライアントへの商品開発支援と一緒です。

はっきり言って、くだらない書物も多いですね。

中小企業診断士や経営コンサルタントが読むべき本は、中小企業経営者の苦労話や感動話が物語風に書かれているノンフィクション本。

フィクションでもいいので、頑張る経営者やスタッフにスポットが当たられた小説。

そんな本を強くオススメします。

当然、我が師、坂本光司先生の「日本でいちばん大切にしたい会社」(1〜6巻)が最も推奨したい本であることは間違いありません。

投稿日: 2019年5月15日 | 9:00 pm

鳥獣撃退器具『コナイくん』誕生!

熊本市内で防鳥施工(鳥害対策)事業を手がける株式会社あんらく。

今日はプライベートでもお世話になっている、安樂社長との打ち合わせで訪問してきました。

数年の構想を経て、誕生した鳥獣撃退器具「コナイくん」の完成取材に赴いたのです。

ものづくりは”お役に立つ”という発想が欠かせない…この基本的な”こころ”が大切です。

見てください。このコナイくんの勇姿を!

サイズは、150mm×150mm×100mmでとってもコンパクト。

マンションなどのバルコニーで、鳩をはじめとした鳥害を防止する撃退器具です。

センサーに反応した(センサー前を通り過ぎた)鳥に向かって、威嚇音と刺激臭噴霧(自然由来の原料)、発光効果で、鳥を寄り付かなくするスグレモノです。

コナイくんは、猫の撃退用もあります。

戸建住宅の猫被害でお悩みのユーザー向けです。イノシシやシカなどの撃退用も開発中。

今回開発された1号機は、鳥害と猫害対策用です。

特徴を紹介しておきます。

例えばマンションバルコニーの場合、鳥の侵入や糞害・営巣(巣を作る)などを防ぐために、防鳥ネットを設置しますが、ベルコニーからの景観が損なわれます。

コナイくんは、バルコニーにある室外機のあたりに設置します。

基本的には置いておくだけ。効果は実証済みです。

ご興味ある方は、(株)あんらくにお問い合わせを! 電話番号096−380−7373  

 

 

投稿日: 2019年5月14日 | 11:00 pm

足りないから採用するのか?育成したいから採用するのか?

中小企業にとって人財の採用や育成は、企業成長の趨勢を決する重要な課題です。

元来、限られた経営資源で勝負せざるを得ない中小企業は、唯一の経営資源である”ヒト”で勝負せざるを得ないからです。

このような理由から、中小企業にとって人財採用・育成戦略は、建設的に制度化する必要があります。

ところが多くの企業が、「不足するから採用する」行き当たりばったりの計画なき採用戦略をとっているのが現状なのです。

学卒(高等学校、大学、専門学校)採用は、基幹人財を育成する点で推奨されるものですが、中小企業こそ制度を創り、実行していく必要があります。

まざに「不足するから採用するのか?育成したいから採用するのか?」という命題に向き合うことです。

正しい戦略は、「育成したいから採用する」という方針に間違いありません。

今後、人財の売り手市場が当分続くでしょう。

今こそ「選ばれる企業=いい会社」への方針転換と方針合わせを徹底的に進めて行くことが重要です。

「足りないから採用する」戦略をとった場合、仮に経営理念にマッチしない人材が入社してくると、育成自体が困難になる可能性が高い。

そうなると、結果的にコスト増になるし、人材にとってもこ幸福とは言えない事態が予想されるのです。

投稿日: 2019年5月13日 | 10:16 pm

中小企業診断士のプレゼンテーション力

中小企業診断士の営業力掛け算。最終回は、プレゼンテーション力です。

最初に言っておきたいこと…それは「プレゼンテーションは”説明”と次元が違う」ということです。

執筆したコンサルティング企画提案書についてプレゼンする際、大切なのは大きく3点あります。

1点目は、企画書に書いていない部分(特に期待される効果と成果)を、明確に具体的に伝えることです。

経営者のハートにもっとも響く内容は、「コンサルティング事例」です。

コンサルティング支援により、事例として「こんな効果があった、こうなった」などの生きた事例がもっとも説得力があります。

そういう意味では、中小企業診断士(プロコン)は”経験が商品になる商売”といえるでしょう。

2点目は、経営者からの質問事項を想定して臨むということです。

経営者はコンサルタントに大きな期待を寄せます。

自社をどう導いてくれるか?コンサルティングのアウトプットはどうなるか?…などなど。

どんな質問が飛んでくるか…最初は分からないですが、経験を積むことで想定することができるようになります。

要は、恐れず数多くの経験を積むことです

3点目は、熱いプレゼンテーションにすることです。

もっともダメなパターン…自信なさげで、暗い口調のプレゼンです。

自信のないプレゼンテーションでは、仕事をいただくことはできません。

経営者から「このコンサルタントなら、少なくとも会社を元気にしてくれるな…」と思われるようなプレゼンテーションにしましょう。

 

投稿日: 2019年5月12日 | 1:00 am

迷わず行けよ、行けばわかるさ。

「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ。」

アントニオ猪木氏の名言である。

ビジネスシーンを考察する時、特に中小企業診断士として活動するときにも、この名言の意味を噛みしめることがよくある。

戦略実行を躊躇するときに、実行するかどうか迷うときに、この言葉が何度背中を押してくれたか分からない。

中小企業診断士として、今後も生きていきたいと誓っている小生にとっては、これからも大切にしていきたい名言である。

投稿日: 2019年5月11日 | 9:42 am

中小企業診断士の執筆力

中小企業診断士にとって「書けるスキル」は必須です。

何を「書けるか?」。レポートや記事も大事ですが、プロの経営コンサルタントとして、稼ぐための「書けるスキル」は何と言っても企画提案書ということになります。

企画提案書に盛り込む内容の中で、もっとも大切なものは「企画意図(目的と狙い)」です。

目的を的確にきちんと記載していなければ、いざコンサルティング支援がスタートし、進んでいくうちに内容のズレが生じやすいからです。

結果として、クレームや契約打ち切りの事態になりかねません。

次に重要なことは、コンサルティング支援の内容をできるだけ詳細に記載することです。

ただし、気をつけなければならないのは、”文字ばかり”の長々しい文章にならないようにすることです。

できるだけ図や表を駆使して、プロらしい企画書に仕上げましょう。

企画書も中小企業診断士の「作品」です。

コンサルティングの内容に関しては、ガントチャートなどを駆使してスケジューリング化しておくと、クライアントの不安を解消できます。

クライアントは、フィー(報酬)を払って仕事を依頼される訳です。

ですから、できるだけストレスや不安を解消する必要があります。

最後に、コンサルティング支援の料金提示です。

時給計算にすると、まずは時給1万5千円を目指したいところです。

つまり5時間(1日)の支援で、7万5千円です。

ちなみに小生は、契約期間や契約内容により若干の変動は生じますが、1日(5時間)の支援で月額10万円を設定しています。

 

投稿日: 2019年5月10日 | 11:31 pm

中小企業診断士のヒアリング力

中小企業診断士(経営コンサルタント)が、クライアント企業に対してまず施さなければならないオペレーションは、事実確認(ファクトチェック)です。

つまり、クライアント(中小企業)の経営の実態に肉薄し、現場で起きている事象をひとつひとつ確認していくことです。

事実確認のひとつの手法に「ヒアリング」というものがあります。

ヒアリングは、経営コンサルタントとしての大切なスキルです。

つまり、中小企業診断士は”聞き上手”にならないと、その任務が完遂できません。

よく、経営者や幹部、スタッフからのヒアリング中に「口をはさんでしまう」せっかちコンサルタントがいますが、プレゼンテーションはヒアリングを十分実施した後に施すものです。

ヒアリングをする際に大切なコト…これは共感力といってもいいでしょう。

あいずちや、肯定表現などに気をつける必要があります。

前回書いた「現場調査力」と「ヒアリング力」を駆使して、中小企業の現場に身を持って迫り、事実確認をすれば、処方箋(改善案や戦略案)が浮かんできます。

肉薄する、身を持って迫るとは?

それは、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を研ぎ澄まし、問題意識を高めて現場観察することに他ならないのです。

投稿日: 2019年5月9日 | 11:11 pm

中小企業診断士の現場観察力

少し前に、「中小企業診断士の営業力」という投稿において、現場観察力(調査力)×ヒアリング力×執筆力(企画書)×プレゼン力である、という内容を記載しました。

その中の「現場観察力(調査力)」について書きたいと思います。

中小企業診断士の仕事は、現場を観(診)なければスタートしません。つまり現場観察力は、プロコンとしての登竜門なのです。

これまで触れ合った同業者の中に、稀にですが経営数値や業績数値、決算書のみで今後の方向性を提案する輩がおられます。

他の士業の方々にもよく見受けられますが、経営の業績数値(財務諸表)だけでは的確な戦略は浮かびません。絶対に!

インターネットで収集する情報も同じです。

中小企業の課題と解決策のヒントは、現場にあります。

小売業ならば店舗内に。卸売業ならば倉庫や在庫場、営業会議に。製造業ならば工場内に…。

現場に入り、現時(タイムリー)に、現物(商品や出来事)を観察することで、改善策や戦略が浮かび上がるのです。

SWOT分析をはじめとしたフレームワークは、現場で観察した情報を整理するための重要なツールなのです。

現場に入って、写真・動画を撮り、メモに記録するという地道な作業が重要です。

投稿日: 2019年5月8日 | 8:00 am

独立診断士−3

経営コンサルタントの仕事は、クライアントの個別具体的な課題を見つけ、個別具体的な戦略を立案し、個別具体的な施策実行を推進することです。

つまり、書籍やセミナーで学んだことをそのままクライアントに提案しても、経営者のハートには響きません。

響かないということは、支援依頼を受けることができないということです。

当然、中小企業診断士(経営コンサルタント)として仕事になりません。

結果として、稼ぐことができないということになります。

 

経営コンサルタントを「首から上で」仕事する、という表現をした自称コンサルタントもいました。

恥ずかしくなりますね。

中小企業診断士は違います。

全身全霊を傾けて、ご縁をいただいたクライアントが”いい会社”になるための施策実行を支援しなければなりません。

まあ、その自称コンサルタントは、前日に本を読んで覚えたランチェスター戦略理論を、翌日クライアントに講義するという愚行を平気でするような輩でしたから、何をか言わんやです。

 

独立診断士は、コンサルティング手法(あえてノウハウという言い方をします)を自分で研究開発していかなければなりません。

脳みそフル回転です。

参考にする理論やフレームワークはあります。

公開されたフレームワークを、自分のノウハウとして個別具現化すればいいのです。

中小企業の経営者は、常に課題をもって事業を推進されています。

 

個別具体的な課題に対し、個別具体的な戦略を立案し、個別具体的な施策を実行支援して、”喜ばれる独立診断士”になってください。

投稿日: 2019年5月7日 | 7:00 am

独立診断士−2

”たのしくなければ仕事じゃない”というのは小生の信条です。

仕事を「苦労するもの」「きついもの」「負担となるもの」と考えると、人生はあまり幸福とは言えないのではないでしょうか?

こんな話をすると、「楽してどうするの?」という質問を受けることがあります。

小生が提唱する「たのしい」とは「楽しい」ではなく「愉しい」です。

つまり、課題に立ち向かう愉しさ、目標を達成する愉しさ…です。

独立診断士になると、こんな愉しい(ワクワク)するような仕事ができます。

クライアントを支援し、ともに夢を見て進んでいける仕事だからです。

クライアントの未来をともに創れる、クライアントを幸せな企業に導ける・インキュベートできる仕事だからです。

残念ながら組織所属型診断士では、この高揚感を味わうのは難しいでしょう。

 

また、独立診断士は”稼ぐこと”ができます。「中小企業診断士は食えない資格」という俗説がありますが、それは真っ赤な嘘です。

どんな士業も、開業しただけでは食べていくことはできません。

クライアントとのご縁を仕事にできる姿勢・心を備え付ける必要があります。

お客様(クライアント)とのご縁を仕事にできない…何かが間違っているのです。

そして、独立診断士こそテクニックに溺れてはダメです。「やり方」じゃなく「あり方」。

ハートや熱意、姿勢をブラさないことが最も重要です。

 

投稿日: 2019年5月6日 | 8:00 am