小規模企業持続化補助金

平成30年度第二次補正予算による、小規模企業持続化補助金の採択企業が、中小企業庁のホームページに掲載されていました。

この補助金に応募できる事業者の定義。

小規模事業者とは、「製造業その他の業種に属する事業を主たる事業として営む商工業者(会社<企業組合・協業組合を含む>および個人事業 主)」であり、常時使用する従業員の数が20人以下(商業・サービス業 [宿泊業・娯楽業を除く]に属する事業を主たる事業として営む者につい ては5人以下)の事業者。※中小企業庁HPより抜粋。

とされています。

毎回、採択率にはバラツキがあり(3〜6割)ますが、今回は8割超という高い採択率でした。

多くの小規模企業が資金難にあります。

この制度は、使い道は限られていますが、広報費や新商品の施策費用などに使用できることから、採択された企業にとってはとてもありがたい補助金です。

補助率2/3で上限50万円(一定条件を満たすと100万円の上限)というのが、その補助内容です。

今回、小生が応援するクライアントが3社採択されました。

どのクライアントも、一生懸命本業に励み、厳しい経済環境を生き残るのに必死でがんばっている企業様です。

今回の補助金採択で、やっとホームページが作れる、新しい商品開発ができる…など様々ですが、とにかく採択されたことを喜ばれています。

先日も書きましたが、経営とは「三歩進んで二歩進む…やっと一歩進む」ものです。

この一歩進むというところが難しい…のです。

 

投稿日: 2019年8月1日 | 11:00 pm

三歩進んで二歩下がる…やっと一歩進む

昨日から1泊で、福岡市内のクライアント様にて「経営計画書策定研修会」をご支援してきました。

とても充実した、愉しい時間でした。

改めて、素敵なクライアント様とのご縁に感謝しています。

さて、経営計画書は社員(少なくとも幹部以上)を巻き込んだモノでないと意味がありません。

また、数字の羅列だけの「味もそっけもない」経営計画書は、その存在価値すらありません。

数字はあくまでも、目標であり結果現象です。

大切なのは、その目標にいかにしてアプローチするかを表現した「行動計画=アクションプラン」なのです。

ですので、アクションプランを策定していない経営計画書は、”計画書”とは言えないシロモノです。

経営計画書策定のポイントはいくつかありますが、最も大切なことは「無理な計画を立てない」ことです。

経営者によっては(コンサルタントにもいます)、高ければ高い目標を立てた方が、結果的にはいいと主張される方もおられます。

しかし、無理に高い目標を掲げた経営計画書は、現場スタッフのモチベーションを下げます。

これぞまさに「絵に描いた餅」「取らぬ狸の皮算用」なのです。

現場スタッフがもっともモチベーションを上げる目標は「頑張れば届く、頑張り方も分かっている」目標です。

無理目標を立てて、V字回復したとしましょう。

経営はその後が大変です。永続発展していかなければならないのですから…。

「三歩進んで二歩下がる…やっと一歩進む」のが経営のあるべき姿です。

投稿日: 2019年7月26日 | 9:52 pm

理念経営は簡単ではない…

理念に基づいた企業経営を推奨している者にとっては、この”理念経営”たるものの難しさに直面します。

それほど、理念経営の推進は甘くないし、簡単なことではないのです。

しかし、企業は理念(共通の価値観)に基づいた共感を進めて、運営していかなければなりません。

企業経営は”ヒト=人材”の業であり、ヒトが最大最強の経営資源だからです。

経営理念は大切で、明文化しましょう!ということを主張しても、あまり響いてもらえない経営者もいらっしゃいます。

経営理念(社是、クレドなどとも言います)というものが”何か?”ということが腑に落ちていないと、間違った解釈をしてしまいがちなのです。

明文化した理念を”ただの”キャッチフレーズだと思われている経営者…。

策定した経営理念を、社員の共通の価値観として浸透させようとしない経営者…。

口では理念が大切だと言っても、社員の行動に表れていない企業…。

理念経営の失敗例は、たくさんあるのです。

断言しますが、経営理念はただのキャッチフレーズではありません。

ましてや、ただの宣伝文句でもありません。

企業が大切にしている価値観を表現した、社会に対する約束事なのです。

経営理念を、朝礼や会議の始まりに唱和している企業があります。すばらしい取り組みだと思います。

なぜ、唱和するのでしょうか?

答えはただ一つ。

”初心を忘れず、今日も業務に取り組むため”なのです。

 

投稿日: 2019年7月25日 | 11:00 pm

社員研修は愉しみながら…

研修の依頼が増えています。社員の成長が、企業の成長であるというのは小生の主張ですが、研修の依頼が増えることは喜ばしいです。

研修・社員勉強会にも様々な形があります。

接遇研修やリーダーシップ、カイゼン活動など…。切り口は様々です。

以前、某接遇研修講師が、テレビで祭り上げられているのを見たことがあります。

その方の研修スタイルは、完全な威圧型。

参加者を怒鳴り散らし、叱咤し、競わせ、厳しい言葉を浴びせる…そんな研修でした。

もっとも、小生はそんな研修風景を虫酸が走るような思いで見ていましたが…。

ちなみに、その当時の上司(自称経営コンサルタント)は、早速その某研修講師の真似をしていましたね(笑)。

現在の研修スタイルは、参加者が愉しみながら受講できるアウトプット型です。

そこには、心から参加して愉しいなと思える研修内容が、立案されている必要があります。

また参加したい…と思える研修です。

ですので、圧迫スタイルのインプット研修はナンセンスです。もっとも参加者が「つまらないな」などと思っています研修はウケません。

昨日は、あるクライアント様で研修を実施してきました。

内容は「発言力、自分アピール力向上研修」です。

入社歴が浅いスタッフの方々が対象でしたが、とてもハイレベルなプレゼンテーションを見せてくれました。

講師を務めた小生も、心から愉しめた研修になりました。

双方向方のアプトプット重視、愉しみながら参加できる研修が正しいあり方だということを、改めて確認した一日でした。

投稿日: 2019年7月17日 | 11:00 pm

「仕事観」を考えてみる

一日24時間という、全世界の人に対して唯一平等に与えられている条件。

この「時間」という観念と「仕事観」は密接に結びついています。

時間は「生きている、かけがえのない期間」と小生は考えています。

そして「仕事をしている時間」を、ただ労働力と報酬の取引の時間として捉えると、とてももったいないのではないか?と考えています。

どんなお仕事でも価値があると思いますし、世の中の役に立たない仕事はないと思っています。

であるならば、仕事ができる環境と立場に感謝し、”愉しみながら仕事をする”方が幸せですよね。

ところが、仕事を作業として考え「やらされ感や義務感まみれ」で働いている人々があまりにも多いような気がしています。

断言できますが、発想を転換し行動を変えるだけで、仕事自体を愉しみことができます。

つまらない人間関係は別として、仕事自体をやりがいと愉しみに溢れた「幸せな時間」として前向きに取り組むこと。

「このタスクやミッションが、社会の役に立つ、困っている人の役に立つ、人の幸せに貢献する」という考え方をしてみましょう。

きっと仕事観が変わってくるはずです。

「働き方改革」が社会的に叫ばれている今日。

本当の意味での「働き方改革」は、企業側だけでなく「働く側」にも、発想と行動の転換を求められているのだと思う今日この頃です。

投稿日: 2019年7月14日 | 12:47 pm

起業のススメ

日本という経済風土は、起業(業を起こす=ビジネスを始める)という行為に対して、決して追い風ではありません。

セーフティーネットも十分に機能してはいないと思いますし、一度事業に失敗した起業家が、再チェレンジする公的支援は、万全ではないと思っています。

また、大学などの高度知性養成機関において、就職活動とともに”起業活動”なるものがあってもいいのではないでしょうか?

ちなみに小生は、37歳でビジネススクール(法政大学経営大学院)の門をくぐりました。

1年間の、とても充実した期間でした。今でも財産です。

ビジネススクールでは、起業経営とは何か?事業とは何か?ビジネスの目的は何か?…

ビジネス自体の体系を、多面的かつ立体的に学びことができました。

同級生には、すでに起業している仲間もいましたし、商売をいちから学び直したいというベテラン経営者もいらっしゃいました。

ゲストスピーカーとして、様々なベンチャー企業経営者の話も聞くことができました。

その時に学んだマインドは、起業(創業)して5年目を迎えた小生の心の糧と自信になっていることは言うまでもありません。

何より、失敗(事業が途中で終わってしまうこと)しないための基本と定石(やるべきこととやってはならないこと)を学ぶことができました。

起業の素晴らしさ、面白さ、大変さ、難しさは学ぶに値するものだと確信します。

大企業を狙って就職活動するのもいいでしょう。

公務員になりたいという夢も否定はしません。

しかし、一度しかない人生。自分自信の叡智をかけて、ビジネスを起こす”起業”も構想するのもいいのではないでしょうか?

若者よ!大志を抱け…です。

投稿日: 2019年7月13日 | 11:18 am

中小企業が投資すべきもの

企業は”投資”をしていきます。投資には、さまざまな形・対象物がありまして、代表的なものは設備投資です。

設備には、マシンや道具、車両、建物などがあります。

中小企業が投資すべき、最強の対象物は”ヒト=人材(人財)”であることは言うまでもありません。

企業にも人にも、身の丈という物があります。

過度な設備投資は、資金繰りを圧迫し、経営自体を困窮させる原因になりかねません。

設備投資も重要であることに間違いありません。

しかしながら、優先順位から言えば、人財に投資すべきなのです。

とりわけ中小企業は、”人を採用し、人を育て、人が愉しんで働く”環境づくりに投資する。

設備投資も、人財のマンパワー・スキルが最大限発揮できるかどうかを基軸に判断すべきです。

人財が揃っていれば、いい商品も開発(含:発見・仕入れ)できます。

人財が揃っていれば、お金も稼ぐことができます。

投資した設備を最大限活かして、経営のパフォーマンスを上げるのも人財に他ならないのです。

 

 

 

 

投稿日: 2019年7月12日 | 11:00 pm

会計事務所の危機…

AI(人工知能)の普及と発展は、今後産業界・経済界において大きなイノベーションを巻き起こすことは間違いないようです。

本日、小生は『freee』というAIを駆使した会計ソフトを体験する機会がありました。

いや〜すごいですね。何がって?手作業による事務処理が全く必要なくなります。

領収書の写真、請求書の写真をiフォンで撮影するだけで、経理仕訳を自動でやってくれるもの。

以前からある技術ですが、freeeは撮影対象物が拡大したこと、精度が上がったことなどが特徴でしょうか。

しかも、メインバンクのインターネットバンキングをリンクさせれば、入金があった場合には自動的に仕訳してくれます。

そして、月末、会計末には試算表や財務諸表が自動的に策定されます。

しかもペーパレス。PCやiフォン内での情報閲覧を主にしています。

まだまだ発展途上で、これからますますサービスが付加されるようです。

会計事務所業界は、これまで特権的な業務(複雑な税法に裏付けされた申告業務など)を背景にしてきました。

今でもその傾向はあり、記帳代行や経理代行などを引き受けて”作業”し、報酬としている会計事務所も多いです。

AI型会計ソフトの発展は、イノベーションを起こしにくい会計事務所業界の、大きな脅威となることは間違いないのです。

これから生き残りをかけた、発想の転換と経営方針・戦略の転換を、会計事務所自体が起こしていく必要性が高まっているのです。

 

投稿日: 2019年7月10日 | 11:00 pm

自主的自発的に考え、動く社員

社員やメンバーの成長・育成にお悩みの経営者が多いです。特に働き方改革が叫ばれるようになった今日は、その傾向が強くなりました。

社員を含めた構成メンバーの成長は、企業の成長を決めます。

特に中小企業においてはなおさら。

企業のブランディングが進まない、結果的業績がよくない…などの原因を突き詰めると、メンバーの意識や行動に起因していることが多いのです。

社員の成長のベクトル(方向性)は、「自主的自発的積極的に思考・行動できる」ということです。

数ある経営資源の中で、最大で最強の資源である「ヒト」を育成する風土・仕組みを作り上げることは、経営者の大切なミッションです。

優秀な(あえて言いますが…)社員がいれば、いい商品も作れます(仕入れもできます)。サービスも開発できます。

また、売上(収入)も作ることができます。

様々な経営現場を診ていますが、メンバーの成長に真剣に向き合っている企業がどれほどあるでしょうか?

長期的視野に立った経営を考えるとき、浮き沈みする業績に一喜一憂するのでなく、じっくりとシステマティックに人財育成に取り組みましょう。

結果的には、勝ち続ける企業になるための近道になります。

投稿日: 2019年7月8日 | 11:42 pm

ミニマム企業の新商品開発

こだわったモノづくりの技術は、企業経営の大きな武器になります。

先日、佐賀市内の完全オーダーメイド・ベスポークシュー(靴)会社「NIHL(ニヒル)」の作戦会議でした。

今回のディスカッション内容は、新商品の試作品に関する検証議論です。

プロトタイプとして製造挑戦してもらったのは、牛革製コインケースです。

見てください!このすばらしい出来具合!!

ステッチもダブルに縫いこんであります。牛革もしっかりした部分を使用し、2重になってる仕上がり。

NIHILのロゴもキマっています!!

某他社の製品と比較してみましたが、そのクオリティの高さに驚かされます。

月とすっぽんの違いと言うのでしょうか…。

NIHILの古賀代表は言います。モノづくりはとても愉しい…と。

NIHILの商品は、靴やコインケースではない。

出来上がった製品に込められた”想い””魂”が商品(売り物)である…とは小生の一貫した主張です。

今回のコインケースは、2種類を製作してくれました。

どちらも渋くてとてもカッコイイ!!

NIHILは、本格的に皮革でベスポークシューズ(完全オーダーメイドの世界で一つだけのマイシューズ)を完全ハンドメイドで創っている企業です。

当然、高品質・高価格です。だけど、一生使える自分の足にぴったりフィットした世界で唯一のシューズと思えば、検討の余地あり…ですよね。

〒840-0001 佐賀市巨勢町修理田1222 TEL/0952-25-2583

投稿日: 2019年7月6日 | 9:16 pm