大胆で徹底的な差別化を…。

ブランディング戦略が、中小企業の経営戦略において中心になることは間違いありません。コロナウィルスが、大きな影響を及ぼしている昨今においても尚更です。

自粛ムードが拡大している今日においても、流行っている飲食店は満席ですし、人気の小売店は昨年比を大きく落とすこともある程度回避しているからです。

昨今においても、行列ができる店は存在しています(東京や大都市圏は違うかもしれませんが…)。福岡市内などもまだまだ、元気なお店は元気です。

さて、このようなブランディングの源泉は何なのでしょうか?小生は、長いコンルティング業務の経験から、それは「大胆で徹底した差別化戦略」であると答えを導き出しています。

差別化は「こだわり」や「譲らない想い」などが根幹となるわけですが、もっとも避けたい戦略はやはり価格競争であると断言します。

つまり、ブランディング戦略を日頃から手がけて努力を惜しまないことが大切です。そのような企業が、この厳しい環境の中を生き残れる。

大胆で差別化された経営戦略は、”逆張り経営”とも言えます。我が社は”何”で差別化し、大胆な経営戦略を投下していくか…今こそ経営手腕が試されます。

今はまさに淘汰の時…。

「人(社員、お客様、取引先)を大切にした経営」を実践しているか?

「損得でない善悪判断の意思決定」をしているか?

「経営理念を我が社の目的として組織浸透」をしているか?

「”やり方(テクニック)”ではない”あり方(姿勢やハート、マインド)」を大切にしているか?

様々なホンモノの経営手法の真価が問われるとき…です。

投稿日: 2020年3月29日 | 9:43 pm

計数管理は経営(商売)の基本

コロナウィルスの猛威により、とてつもなく厳しい経済環境にさらされている今日。資金の確保は、中小企業にとって最優先戦略であることに間違いはありません。政府系金融機関を中心に、緊急融資を発動させていますが、制度を利用した早めの資金確保をお奨めします。

一方で、資金は管理が重要です。資金管理は、日頃の経営計数管理が必要不可欠です。時々、計数管理ができず、経理任せ会計事務所任せにしている経営者を見受けますが、とても危険です。

「私は数字が苦手で…」というのは、一昔前までは通用した考えです。モノを作れば売れた時代や、美味しいモノを作ればお客様が来てくれた時代のもの…。

現在のようなマーケティングや人財重視の経営が大切な時代においては、計数管理は経営にとって絶対条件となっています。

押さえておくべき計数知識を列挙しておきます。

①”売上”の意味と分解公式 ※詳細は本ブログを検索ください。

②粗利益(売上総利益)の意味と原価管理、原価計算

③コストマネジメント(現在経費と未来経費のバランスマネジメント)

④営業利益の意味と向上管理

⑤損益分岐点売上(BEP)の算出方法

⑥キャシュフローマネジメント 資金繰り表の策定よる現金管理

⑦バランスシート(B/S)の仕組み(簡易的な)と理解

⑧自己資本比率(安全性)算出方法

⑨売上高経常利益率(収益性)算出方法

⑩借入金返済計画管理

以上です。最低限の10点の計数管理ポイントです。起業家・経営者・商売人であるならば、資金リスクの管理は最低限の知識・スキルです。

投稿日: 2020年3月28日 | 8:39 pm

単年度経営計画書…作っていますか?

3月が決算月という中小企業が多いと思います。決算というのは、1年間の総括をするいいチャンスではありますが、過去は戻れないという現実もあります。

決算の捉え方は、「次年度の戦い方を考案する日」と意識したほうが賢明です。

そこで、経営計画書が必要になるわけですが、これを策定していない中小企業があまりにも多い。

経験上、最低でもスタッフが5名以上になった場合は、単年度経営計画書の策定が絶対に必要です。実際は、代表者一人で手がけるビジネスも経営計画書があったほうがいい。

小生は、単年度経営計画書を「羅針盤」と呼んで策定を推奨しています。当然、策定するだけではなくそれをもとにPDCAを回していくマネジメントサイクルが重要となるわけですが…。

会計事務所が作る経営計画書は、残念ながら数字だけの羅列である場合が多い。数字だけの計画書は、全く意味がありません。

経営計画の「計画」とは、数字の計画ではなく”数字(業績)を達成するためのアクション”計画なのです。

安定した業績を叩き出す中小企業は、この経営計画書を策定して運用しています。常にPDCAの”C=Check:検証”と”A=Action:改善”が大切であることをよくよく認識しています。

また、このようような時勢だからこそ、不測事態に対応するためにも経営計画書の策定・運用をオススメします。

単年度経営計画書…?それどころじゃないよ〜〜なんて思われている経営者の皆様。言っているうちは、安定的な経営基盤ができず、10年後も同じことで悩んでいますよ。

投稿日: 2020年3月27日 | 11:31 pm

依存型ビジネスモデルの危険性

「中小企業経営と大企業のそれは、根本的に違う。生きているステージが違うのだ。」というのは、恩師・坂本光司先生の言葉です。中小企業には、中小企業の”やり方””生き残り戦略”があります。逆に、中小企業経営の禁じ手もあります。

中小企業経営で、”やってはならない禁じ手”の代表格は「価格競争」。中小企業経営の基本戦略は「高品質・高価格・高付加価値」戦略だからです。できるだけニッチな市場を狙い、一点突破の特化型戦略がふさわしい。

しかし、大きな落とし穴に気づく必要があります。それは、ニッチを責めるのと特定市場(お客様)に依存することとは全く違うということです。

中小企業経営は、適度な分散戦略が必要不可欠です。特定の市場(お客様)、特定の仕入先・外注先、特定の支援先(金融機関など)…。依存していると、外部環境に大きく左右されます。

特に現在のようなコロナウィルスに影響された緊急経済環境においては、なおさら依存を避けてリスク分散を図りましょう。

市場(お客様)の依存は、B to Bビジネスの場合”連鎖倒産”のリスクがあります。下請け企業のリスクが、その代表例です。

また、ビジネスモデル自体の一本化もリスクが高い。中小企業と言え、複数のビジネスモデルを立ち上げて軌道化する必要があります。

金融機関もそうです。リレーションシップバンキングを、複数の金融機関と展開したほうがベター。

仕入先・外注先も、複数の良好な関係先を構築しておきましょう。関係先のセレクトは損得判断でなく、我が社の理念・価値観にマッチするか、我が社の品質を厳守してくれるかなどの基準で判断していきましょう。

投稿日: 2020年3月26日 | 8:32 pm

知的財産経営が推奨されるとき。

中小企業の経営資源は、経営学上では「ヒト」「モノ」「カネ」「ジョウホウ」…と言います。設備投資なをして、効率化や生産性向上を狙うことはとてもいいことだと言えます。

たしかに、機械設備や情報設備(ITツール)などを取り揃えて、経営パフォーマンスの向上をさせることは企業の業績を向上させる可能性が大きいですよね。

一方で機械や情報ツールの設備投資は、コストがかかります。金融機関融資で、投資コストを賄おうとする場合は資金繰りを圧迫する場合があります。

そこで、中小企業こそ知的財産開発経営を奨めます。

知的財産は、「特許」「実用新案」「商標」「意匠」「著作権」などがあります。

「特許」と「実用新案」は発明を保護するものです。保護期間が違い、高度なものが特許、比較的簡易なものを実用新案で保護します。

「商標」は、サービスや商品のマークや文字保護。「意匠」はデザインの保護をします。

「著作権」は出版や音楽制作、絵画などの創作物を保護します。

この知的財産経営は、人間の知恵(叡智)がモノを言います。競合他社に圧倒的な差をつける、インパクトの強いオンリーワン戦略と言えます。

中小企業こそ、設備投資の前に知的財産開発に対する投資をすべきだと思います。

今、コロナウィルスの影響で厳しい経済環境にさらされている中小企業は、このような時にこそ知的財産開発を進めてはいかがでしょうか?

自社のノウハウや独自のサービスなどを法律で保護し、オンリーワン経営(ブランディング)を確立することができかも知れません。

 

投稿日: 2020年3月25日 | 8:14 pm

利益よりも大切な経営要素

例えば目の前に多額の利益が見込める事業案件があったとします。その利益を獲得するために、全社一丸となって取り組むことはとても貴重で、価値のあることだと思っています。

一方で、リスクも発生します。

経営というのは、いついかなる時も長期的な視野に立って思案し、戦略実行していく必要があります。

長期的な視野に立つ場合、利益よりも優先しなければならない経営判断が発生するのです。

例えば、大切な経営会議やスタッフ教育が予定されている場合、業務(事業)優先で会議を延期・中止するということは、長期的な経営判断とは言えません。

”経営が明日にでも傾く危険がある”ならまだ分かりますが(その場合は、事業よりもむしろ資金確保が最優先ですが)、「行き当たりばったり」経営は大変なリスクが発生します。

経営は「足元を固めてじっくりと取り組む」ことが理想であり、強固な経営基盤はスタッフのモチベーションや意志の共有・共感が不可欠です。

モチベーションを上げて、スタッフ・メンバーの成長を促す社員教育や、意志と情報の共有を図る会議などは、売上や利益を上げることと同等の(いやそれ以上の)価値ががある経営要素なのです。

コロナウィルスの蔓延による経済環境の激変で、売上・利益確保のための戦略実行はもちろん大切です。しかし、一方で会議や教育に関する時間とコストの確保は、長期的視野に立った経営として外せないファクターと言えます。

このような時期にも、あわてず焦らず、できることを粛々と実施し、来たるべき終息時期に向けて準備をする。経営基盤の強化にブレずに取り組んでいくことです。

投稿日: 2020年3月24日 | 11:09 pm

戦略なきコスト削減の末路

コロナウィルスの影響で、経営的な打撃を受けている中小企業が多い現状。早期の終息を願うものの、先が分からない実情に、苦慮される経営者も多いと思います。

経営判断はいつ何どきも、臨機応変に実行していかなければなりません。特に緊急事態においては、是非とも判断を誤らないようにしていただきたいと思っています。

緊急事態においては、資金確保がもっとも優先順位の高い実行戦略ですが、次の優先順位は、やはりマーケティング戦略ということになります。

コスト削減は、もちろんできるかぎり実行しなければなりません。しかし、”戦略なきコストダウンは、経営体力を著しく”奪います。

以前にも述べましたが、経費は「未来型経費」と「現在型経費」があります。

未来型経費は、投資型経費と言ってもいい。人件費はもちろんのこと、広告費・開発費・教育費…などです。

現在型経費は、水道光熱費、会議費・交際費、地代家賃など…を言います。

このセレクト・実行を間違ってしまうと、経営の根幹を揺るがす事態を招きます。ですので、慎重にコスト削減を立案してください。

資金確保が叶ったら、やはり収入を確保するためのマーケティング戦略を実行していきます。打ち手は”無限”です。マーケティング戦略も、やるべきことを粛々と実行しましょう。

外部環境に翻弄されない、しっかりとした経営基盤作り。日頃の経営努力が試される時です。

自社内社員、お客様、関係先(仕入先)にどう向き合うか…。経営者の腕の見せ所です。

投稿日: 2020年3月23日 | 9:03 pm

新しい愉しみの発見…!

趣味のひとつに釣りがあります。昨日は久しぶりの完全オフで、海釣りに行きました。行き先は唐津市某所…いつも行く釣り場です。

このブログでも時々書きますが、釣りのテーマは「ローコストフィッシング…」できるだけ安く済ませて愉しむ釣りです。

春先は、波止から釣れる魚に限りがあるのですが、この日狙ったのはロックフィッシュの定番魚「カサゴ(アラカブ)」です。

ポイントとなるのは…。波止に設置されているテトラポット周り。

こんな場所なのです。このテトラポットの間(すき間)に、タックル(仕掛け)を落として狙う”穴釣り”というメソッドに初挑戦しました。

短めのロッド(竿)に、スピニングリール。その先にブラクリ(派手めのシンカー・重りの先にフックがついたもの)に餌(この日は青虫、Lサイズのオキアミ)をつけて、テトラのすき間(穴)に投入します。

ブラクリが着底した感覚があったら、10センチほどシャクリを入れてアタリを待ちます。

カサゴをはじめとした根魚(ロックフィッシュ)は、縄張り意識が強いとされ、近づいたベイト(餌)に噛み付きます。

タックルを投入したすき間(穴)に、根魚がいれば比較的簡単に釣れるメソッドなのです。

初めての挑戦でしたが…。

さらにポイントを変えて、タックルを投入すると…。約25センチの良型アラカブ。

これも約20Cmのアラカブです。

さらにアラカブを一尾追加して、合計3尾の釣果でした…笑。

しかし、新しいメソッドを研究して、挑戦した結果が出るととても楽しい。まだまだ知らない人生の愉しみがあるんだな〜と想います。本当に”生きるって愉しい”ですね。

さて、今回の釣果は、帰宅後のガーデンバーベキューで調理しました。本当は、刺身したかったのですが。今回はホイルバターソテーにしてみました。

調理前の写真です。。。

いや〜上品な味わいでとても美味でした。。。

今回のローコストフィッシングの実費…。

タックル…ブラクリ3本入り・400円×6セット=2400円。根掛かりの多い釣りですので、多めのブラクリが必要でした。

餌代…青虫30g=300円 オキアミ…1セット400円。

合計3100円…結構かかったな 笑。

潮風を感じて、海を眺めがら、魚釣りをする…とてもリフレッシュする時間です。

来週も仕事を頑張ろうと思うことができた、充実した愉しい一日でした。

 

 

 

投稿日: 2020年3月22日 | 5:10 pm

中小企業診断士は稼げる資格であるー21

国家資格である中小企業診断士は、国から認められた経営コンサルタントです。実務で診断士の仕事をしてない方でも、その知識とスキルを有していものと認められたことになります。

プロの経営コンサルタントである傍ら、国家資格ホルダー:中小企業診断士の地位とブランド向上のため鋭意努力していこうと考えています。

日頃から「中小企業診断士とは…?」という命題に、真剣に向き合っています。中小企業診断士を取得して活躍している仲間には、是非是非がんばって”困っている中小企業や経営者・社員”のために尽力してほしい…心からそう願っています。

一方で、自称:経営コンサルタントで活躍されている方も多い。逆に、経営コンサルタントを自称して大活躍されている先輩方の方が、極めて多いような気がします。少なくとも、小生の周辺ではそうです。

なぜでしょうか?この命題には、研究の価値が大いにあると思っています。だからこそ、中小企業診断士の価値向上のために力を注ぎたいと考えています。

まず、中小企業診断士に比較して、(ご活躍の自称)経営コンサルタントは、ノウハウ開発スキルが高いように思われます。これは、あくまでも仮説にしか過ぎませんが、中小企業診断士は”資格保有”にあぐらをかき、ノウハウ開発を避けている傾向があるのでは…?と考えています。

中小企業診断士(経営コンサルタント)は、「価値と価値を掛け合わせて、新しい価値を創る(あるいはその支援をする)専門家」です。

専門的な必須スキルとして、新しい経営支援ノウハウの開発は是非ともチャレンジしていきたいところです。

投稿日: 2020年3月21日 | 10:30 pm

”経営基盤の強化”度合いが試されている…。

観光業(旅行代理店)、飲食業を始めイベント企画会社など集合体を形成するビジネスを展開されている事業者は、大変な事態だと察します。

濃いにさせていただいている社長から、「知り合いの旅行代理店が倒産してね…」という話を聞きました。事態は本当に深刻だと思います。

このブログでも記していますが、このような事態にこそ日常の経営努力が試されます。

経営は内部環境要因が9割を占めます。つまり、自助努力で基盤強化を図ることができると考えています。小生の大切なクライアントには、日頃から理念経営に向き合い「お客様と社員、関係先を大切にする」経営を実践されている結果、近日の経済影響を小さく食い止めている会社もあります。

経営基盤の強化とは何か…一言で言うと「人を大切にしている理念経営に徹しているか?」ということです。

経営は人間の営みであり、人財力がそれを決定します。経営基盤の強化とは「知恵を出し不断の努力を惜しまない社員を育て、顧客(ファン)を確保し、関係先から支えられる経営」をしているか?ということです。

そのバロメーターは、結果としてお客様(顧客・ファン)の数(絶対数)なのです。

とはいえ、すでに厳しい環境に突入してしまいました。事態収束までの中小企業経営は、財務力が大切です。動かせるキャッシュをどれだけ確保しているか…です。

資金が不足している企業は、緊急融資などの対策申請を速やかに実行することをお勧めします。

この事態が未来永劫続くことはありません。来たるべき回復状況に備えて、粛々と”やるべきことをやる”だけです。

投稿日: 2020年3月20日 | 11:24 pm