日常を忘れてみませんか? 〜夜灯見荘(やとみそう)新室オープン〜

佐賀県太良町竹崎。ここに、この地域で最も老舗の旅館・夜灯見荘(やとみそう)があります。この旅館は、小生が放送局勤務時代からお世話になっている、ご縁の深い会社なのです。

コロナ禍の中でも、後継者である専務が知恵と努力を惜しまず、この度3階の改装を実施。お洒落な部屋として、改装・オープンしました。

夜灯見荘は、もともと県外(特に福岡県)からの来館が多く、たくさんのリピーターに支えられてきました。名物・竹崎かにを使った、心のこもった料理と、スタッフの温かい接客がウリの旅館です。

これまで、様々な施策を展開して、お客様に喜んでいただくために努力されてきました。その中にあって昨今の、コロナ情勢は痛恨でした。

痛恨の中でも、負けずに経営努力を怠らなければ、必ず道は開ける…。そんなことを教えてくれる旅館です。

今回の改装は、3階の海側部屋です。

どうです!オシャレでしょう。こんな部屋で、非日常を味わいたいですよね。

料理は、食事処で味わえます。

別の部屋です。同じく3階です。ここもいい!

この部屋の壁模様も、専務のこだわりが溢れています。

3階から望む、竹崎港です。晴れた日はなおさら景色がいい。海を眺めるだけでも癒されますよ。

夜灯見荘は、古くからの顧客様に支えられて、ここまで来ました。顧客様(リピーター様)を大切にして、「また来てくれる、温かい旅館」を目指しています。

行ってみたい!と思われる方は、公式ホームページを検索してみてください。

いろんなプランが用意されていますよ。ぜひ!!

https://www.takezakikani.com

 

 

投稿日: 2020年7月15日 | 7:29 pm

アパレル業界を取り巻く逆風…。〜逆張り経営を考える〜

日本の生活文化といえば、「衣食住」に代表されるものです。世界中にそれぞれの民族に代表される、衣食住文化が存在しています。人間が人間である以上、文化的な生活をしたいと願うのは至極当然の現象なのでしょう。特に女性は、年齢にかかわらず「オシャレしたい」や「違う自分を発見したい」という願いを持つものです。

日本国内のアパレル業界を観察した時、その大きな特徴として「二極化現象」、「消費者支出の減少」、「販売形態の多様化」が挙げられます。それぞれについて説明しましょう。

「二極化現象」は、SPAと呼ばれる「製造小売業」の台頭によるところが大きい。低価格志向で勝負をかける大手企業(F社がその代表)が、巨額の広告費を注ぎ込み、”それなりの品質”のものを低価格で提供します。そして、国内のみならず海外での販売拡大により”一人勝ち”していく現象です。

業界の販売額シェアも、大手10社が総販売額の1/3以上を占めるほど二極化が進んでいると推察できます。

一方で、中小零細のアパレル販売(小売)企業も、地域に根差して粘り強く経営されている現場もあります。まさにそこは群雄割拠。それぞれのアパレル店舗が売上増に努力し凌ぎを削っている状況です。

次に「消費者支出の減少」を考察してみます。消費者は、被服に遣う所得は減額の一途を辿ります。それは、ファストファッションが業界を席巻し、低価格で”ある程度オシャレな服”が手に入るようになったことが大きいと考えられます。

最後に「販売形態の多様化」があります。ここ数年、ECサイトで洋服を購入する消費者が激増しました。わざわざ実店舗に出かけることなく、接客も受けることなく、洋服を購入できる仕組みはインターネットビジネスの普及とともに市民権を得ました。

このようにアパレル業界は、経済的な逆風に晒されているのです。しかしながら、この逆風に果敢に立ち向かい、独自の経営手法で業界に風穴を開けようとする中小企業があります。

株式会社ダケシタ。長崎市に本社を置く中小アパレル小売企業です。店舗名は「mare’t  me’t(マレットメット)」「ruchu(ルーシュ)」と言います。現在長崎県内に4店舗。福岡県内に7店舗を擁しています。スタッフ数は約60人。平均年齢は30代前半という若いスタッフが活躍する会社です。

これからもこのブログで、詳細に紹介していきます。

 

投稿日: 2020年7月14日 | 9:20 pm

中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【25】

【中小企業診断士の収入アップ戦略 〜基本(ベーシック)と専門特化(プロジェクト)のバランス〜】

収入がなかなか上がらない、思うように稼ぐとができない…とお悩みの中小企業診断士も多いことでしょう。明らかに言えることは、「稼ぎ方という方法は存在しない」ということです。

このブログで再三にわたり、主張していますが大切なのは「想い」や「姿勢」といったハート(心)です。

いかに、クライナントの立場に寄り添い、現場・現実を注視、観察して正しい現状認識をする。その上で、経営パフォーマンス向上のための支援を個別具体的に提案して、実行していくこと…が重要なのです。

中小企業診断士として、理想的なクライアント様との関わり方は、基本的(ベーシック)なコンサルティングを提供して”伴走”していくこと。ベーシック・コンサルティングとは、経営理念を見つめ直し(策定し)、中期経営ビジョンを策定(見える化)し、単年度経営計画書を作ってPDCAを回すことに他なりません。

中小企業経営は、課題の連続です。次から次に発生する経営課題に、真正面から対峙して解決に導くためには、経営計画書のモニタリング会議(経営会議)への関与は必須です。

その上で、コストと手間と時間を要する大規模な経営課題(各種制度づくりを含む)には、専門特化ソリューションを提供するプロジェクト型支援を実施します。その際には社員をプロジェクトメンバーとして巻き込み、社員教育を兼ねた取り組みをしていくことが理想です。

あくまでも、ベーシックコンサルティングとプロジェクトコンサルティングのバランスが重要なのです。

投稿日: 2020年7月10日 | 11:04 pm

中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【24】

【中小企業診断士のタブー戦略 〜圧力型コンサルティング〜】

これは、プロとしての姿勢が問われる問題なのですが、中小企業経営者に対して”上から目線で”説教する、中小企業診断士がいます。とても残念な光景です。そこには、中小企業経営者に対する”敬愛感”も”リスペクト感”もありません。

このような支援を”圧力型コンサルティング”と言います。何度も何度も訴えますが、中小企業診断士は”先生”でも”教授”でもありません。

経営者を伴走型でサポートする、パートナーです。中には”先生として指導してほしい”と言われる経営者もいらっしゃいますが、小生はそのような経営者と、お仕事をしないようにしています。経営の意思決定は、あくまでも経営者の仕事だからです。

もちろん、中小企業診断士はその全知全能と経験、ネットワークを駆使しながら全力で経営のサポートを担う覚悟が必要です。

ですので、上から目線の圧力型コンサルティングはナンセンスなのです。

中小企業診断士は、経営コンサルタントのプロであり、経営のプロではないからです(法人化している中小企業診断士は別です)。

伴走型コンサルティングと圧力型コンサルティングは、根本的に発言(助言・アドバイス)が違ってきます。これはとても大きな違いであり、「書き、話し」を生業とする中小企業診断士にとっては生命線なのです。

そして、圧力型コンサルティングは限界がきます。限界が来て、経営者に飽きられます。なぜなら、正解のない経営の世界で、ただ一つの答えを提示するのは至難の技だからです。

投稿日: 2020年7月9日 | 9:39 pm

中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【23】

【中小企業診断士のタブー戦略 〜総論提案と丸投げ支援〜】

経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士は、そのミッションの対して常に高い理想と価値を求めなければならない…と考えています。コンサルティングとは何か?「個別具体的な経営課題に対して、個別具体的な手法(経営戦略)で、個別具体的に解決すること」です。ところが、多くのコンサルタントを名乗る輩(中小企業診断士にも散見されるから厄介です)が、総論的な経営提案に終始していると思われます。

この現象は、同志として非常に残念なことであり、質の高いコンサルティングは、”ハンズオンでクライアントに寄り添う”ことなのです。また、経営コンサルティングの基本姿勢は、「経営の実態に”肉薄”し、その事実を観察確認すること」からスタートします。

文字通り”肉薄”ですから、コンサルタントの”眼”が生命(いのち)です。目だけではない、五感です。五感は、「視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚」を指します。つまり、「自らの目で見て、味見して、匂いを嗅いで、耳で聴いて、触ってみる」という行為自体を”肉薄”と言います。

総論型コンサルタント(中小企業診断士)の具体的助言例は「◯◯ができていないので、できるようにしましょう。」「⬜︎⬜︎が不足しているので、補うようにしましょう。」です。

一方で、具体的提案型コンサルタント(中小企業診断士)の具体的助言例は、「◯◯ができていないので、できるように具体的なアクションプランを立案し、スケジュール化しましょう。一緒につくりますよ。」です。

全く違いますよね。中小企業経営者が、信頼してくれるのはもちろん後者です。

投稿日: 2020年7月8日 | 10:48 pm

中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【22】

【中小企業診断士のタブー戦略 〜社員締め付け戦略〜】

以前所属していた会計事務所時代の、上司の言葉。「業績向上計画を策定するためには、人件費削減が最も最優先される…。」このような人件費削減戦略は、はっきり言って愚策です。

プロの中小企業診断士ならば、まずは業績向上戦略(増収戦略)を考案しなければ価値がありません。

利益の源泉は「売上」にありますから、まずは売上をアップさせるためのマーケティング戦略立案が最優先戦略となります。あたりまえですが…。

このように、「社員締め付け戦略」を経営者に提言・提案する中小企業診断士は、プロではないのです。ところが、このような3流戦略を平気で、提案するコンサルタントがいるから困ったものです。

人件費削減だけではありません。営業成績や販売実績を検証する際、3K(勘、根性、経験)を打ち出してスタッフにプレッシャーをかける戦略も全時代的に実施している企業もあります。

現在のように成熟した経済環境において、全時代的に社員にプレッシャーをかける営業戦略手法は、もはや化石と言えます。

 

企業の業績は、全社(できればボトムアップ型)で戦略を立てて、的確・確実にPDCAを回していく…。対策をチームで考察し、実行していく仕組み作りが必要です。

企業の業績責任は、100%経営者にあります。

 

社員を締め付けるよりも、モチベーションを上げて「頑張ってもらう」戦略立案の方が、よっぽど価値がありますし、良策なのです。

そのための個別具体的な戦略を提案し、スケジューリング、見える化して実行支援できる。そんな診断士を目指したいですね。

 

投稿日: 2020年7月7日 | 9:00 pm

いい会社プロジェクト−10 〜田島興産のキセキ〜

佐賀市の元気印企業、田島興産株式会社がマスコミに取り上げられました。応援者として、とても誇らしいし嬉しいですね。このブログで再三取り上げていますが、田島興産は社員満足度がとても高い会社です。

社員自らが構想し、具体案を立案し、スクジューリング化して実行する。「自立・自律」を目指して、社会にとって”いいこと”を実施して貢献していく。本当に素敵な会社だと思う。

(佐賀新聞 2020年7月5日)

企業は利益が目的ではない。利益はあくまでも結果現象である。「人が幸せになる活動、人を幸せにする活動である」とは恩師・坂本光司先生の言葉。

田島興産を支援していると、まさにこの理念が正しいことが分かります。そして、素敵な会社は”支えられる経営”が実現できます。中小企業は支えられる経営です。

お客様から、取引先から、そして何より社員から…支えられる。そんな企業が”素敵な企業”というのです。

会社行けば分かりますよ。訪問者に対して、本当に優しく接してくれます。

佐賀市内で生活や住宅・住居、”くらし”に不便さを感じている方、そしてもっと快適な生活をという思いをお持ちの方。是非、田島興産株式会社にアクセスしてください。

投稿日: 2020年7月5日 | 10:02 pm

中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【21】

【中小企業診断士のタブー戦略 〜コストカットオンリー戦略〜】

経営改善計画書を策定したり、金融機関提出用の経営計画書を策定するとき、中小企業診断士のウデが試される時と言っても過言ではないでしょう。自称経営コンサルタントにも、結構な確率でいらっしゃいますが、経営改善計画書の中で利益を捻出する際、コストカットばかりを強調する方々です。

利益の源泉は何でしょうか?コストカット(経費削減)ですか?違います。「売上」に他なりません。厳密には営業外収益や特別収益、雑役もありますが…さておき。基本的には「売上」ですよね。

経営改善計画の中で、売上アップ戦略の策定と記述はマストであると心得ましょう。

すなわち、マーケティング戦略を立案できないコンサルタントは、残念ながら限界です。「どのようにして売上アップ(増収)を計画していくか?」こそが中小企業診断士の腕の見せどころなのです。

また、増収は「言い方(殺し文句)」や「見せ方(VMD)」ばかりで実現できるものではありません。それは戦術レベルの話であり、マーケティング戦略はもっと高次の手法と心得ましょう。

はっきり言います。「コストカットオンリー戦略」は三流戦略です。コストカットばかり(しかも真っ先に人件費削減を提案するコンサルタントもいるから困ったものです)提案する中小企業診断士(経営コンサルタント)には、ならないようにしましょう。

そのためには、どうしたらクライアントが増収を実現するか?という命題を常に考え、戦略立案する癖をつけることが大切です。

金融機関も、コストカットは限界があることを承知しています。いかに、説得性のある計画書を策定できるかは、マーケティング戦略の詳細策定による増益の裏付けが、必要不可欠なのです。

投稿日: 2020年7月3日 | 10:31 pm

コロナ後のコンサルティング業界を考察する…。

コロナ情勢は一時の大爆発を過ぎたものの、一進一退という状況であると思います。中小企業診断士として現場を駆け回っていると、この数ヶ月の状況が、世の中(特に中小企業を取り巻く経済環境)をガラリと変わったことを実感します。

それは、経営コンサルタントの業界も同じです。これまでのビジネスモデルが、ドラスティックに変わることは間違いないでしょう。

予想される変化…。

まず「専門特化型コンサルタント」は、生き残りが難しくなると考えられます。これからの経営コンサルタントは、クライアントのありとあらゆる課題に向き合う必要があります。課題は実に多様性を増していて、課題解決のために伴走型を貫くコンサルタントの存在は必要性を増すでしょう。

意思決定の場としての、オンライン会議の限界に気づきます。会議というのは、ディスカッションの場です。そのためオンライン会議では必ず限界があります。情報共有の場として、活用するツールになることでしょう。

同じ空気を吸いながら、同じ雰囲気の中で意思決定のディスカッションをする会議が再び見直されるでしょう。

現地現場に入らないコンサルタントは、淘汰されます。机上の空論や財務諸表で経営診断をするコンサルタントは、情報化がさらに加速する社会において、仕事を依頼されることが無くなります。現場に入り、五感を研ぎ澄ませて解決策を模索することが、ますます要求されます。

講義型研修は、オンライン活用がますます進みます。ただしクオリティは下がります。やはり、生ライブ講義に勝る方法はありません。エネルギーの放出力が違いますから。

他にも様々な変化が予想されます。今後も動向を見守りたいと思いますが、泥臭い現場型コンサルティング支援が無くなることはない。

小生も「町医者漢方医」としての知識・スキルにさらに磨きをかけねば…と改めて思っているところです。

投稿日: 2020年7月2日 | 9:21 pm

人とファッションをこよなく愛します…5

昨日6月30日(金)は、『male’t me’t』(マレットメット)【株式会社ダケシタ】のニューフェイス研修会をお手伝いしてきました。総勢8人のフレッシュな新入スタッフは、とても元気で明るい魅力溢れた女性たちでした。

販売員が最も知りたい情報といえば、まず商品の「売り方」が来るのではないでしょうか?そして、売り方を教授する研修会も多々あります。もちろん、マレットメットでも階層別研修会で「販売力アップ研修」を実施することもあります。

しかしながら、「売り方」というのは最終的には自ら習得して、スキル確立するべきものです。先輩社員の「売り方」を参考にはしても、そのまま自分の中に取り込むことはできません。

今回の研修では、ニューフェイス研修ということもあり「やり方=売り方」ではなく(マレットメット・メンバーとしての)「あり方=姿勢やハート」を学んでもらう機会にしました。販売における最大で最強の商品は「人財=スタッフ」です。スタッフの人間的魅力が、お客様の心を打ち、「洋服をお金に換えてくれる」のです。

そして経営理念。マレットメットには「人とファッションをこよなく愛します!」というとても素敵な経営理念を掲げています。

「人をこよなく愛す」とは?「ファッションをこよなく愛す」とは?この命題を、じっくりと考察してもらう時間を設けました。

さて、研修は「愉しみ」の演出が不可欠です。圧迫型のスタッフ研修は、もう時代遅れ(そのような研修を実施しているインストラクターもまだまだいますね)。

今回は、チームビルディングを学ぶために「マシュマロタワー研修」をやってみました。これが盛り上がる盛り上がる!笑。

研修というのは、「気づきの場」です。研修に参加したからといって、翌日からスーパー社員になれる訳ではないのです。

今回のニューフェイス研修は第1回目。第2回も、様々な愉しみ溢れる企画を用意して、有意義な研修にしたいと思っています。

 

投稿日: 2020年7月1日 | 9:55 pm