中小企業経営コンサルタントの立ち位置

経営コンサルタントという仕事は、特段に資格か必要なわけではありません。それだけに、様々な存在(立ち位置)が主張されています。また、様々なコンサルティング支援の方法があります。

しかし、中小企業専門のコンサルティングは特徴的です。中小企業経営コンサルティングにおける、経営コンサルタントの立ち位置は、「社外取締役」としてのミッションに向き合うこと…です。つまり、経営の意思決定や、戦略実行のフェーズにおいて総合的に関わる支援です。

大手コンサルティングファームやシンクタンク系コンサルティングファームが、大企業の部分的(プロジェクト的)経営に関わる支援と違い、中小企業経営専門の支援はトータルサポートが基本となります。

中小企業経営は、課題の連続です。次々と立ち塞がるハードルに対して、それを超えるか?避けて通るか?判断(意思決定)を、データや経験から導き出し、経営者に助言していきます。時には、根幹を揺るがしかねないギリギリの判断を迫られることもあります。

中小企業経営コンサルタントの責任は重大です。ですので、コンサルタントは経営者と一緒に悩み、苦しみ、課題解決の光明を何とか見つけ出して助言・提言しなければなりません。

自分(経営コンサルタント)が、クライアント(経営者)ならばどう判断し、どう戦略実行していくか…同じ目線で”我がこと”として、考えることが大切です。その真摯で謙虚な姿勢に、経営者からの信用・信頼をいただけるのです。

投稿日: 2021年1月5日 | 5:15 am

昇格人事の失敗を回避する方法

中小企業経営の趨勢を決める人事戦略。特に幹部人材の育成や登用は、今後の戦略実行や企業運営に大きな影響を及ぼします。幹部人事に失敗し、多くの優秀な社員が去っていったという事例は、枚挙にいとまがありません。

経営幹部はリーダーシップを発揮して、部下(社員やメンバー)を正しい方向に導くスキルが要求されます。いや、リーダーシップこそ幹部に最も求められるスキルといっても過言ではないでしょう。

社員を正しい方向に導くには、幹部人材にはリスペクトされる要素が不可欠です。人言的魅力に溢れ、損得でなく善悪判断ができ、経営理念にブレずに向き合う姿勢と情熱…これを持ち合わせていない幹部人事をしてしまうと、悲劇が起こります。

まさに幹部昇格人事の失敗は、企業経営の根幹を揺るがす事態となり得るのです。

間違っても、スキルやテクニックで幹部人事戦略を立案しないことです。例えば、営業幹部の人事を「営業力(販売力)や営業実績」だけで判断してしまう、製造部・開発部幹部の人事を「企画力、開発力」だけで判断してしまう…など。

幹部に大切なスキルをバランス良く持ち合わせ、人間的魅力に溢れた人財を幹部に登用しましょう。

一度失敗してしまうと、取り返しがつかないのが「幹部昇格人事」です。なぜなら、降格人事は幹部のモチベーションを著しく下げて、会社を去るような事態を招きかねないからです。

以前、勤務していた会社でもありましたね。なんでこんな人材が「主任」なんだろう?って思う人事。経営者は「幹部=稼げる人財」というロジックだったのでしょう。そして、その経営者が言っていた「仕事は結果が全て」という言葉が、そのような間違った人事を成立させていたのでしょう。

はっきり言いますが、社員の仕事は結果が全てではありません!全て結果で判断されるのは、経営者(取締役以上)だけです。

投稿日: 2021年1月4日 | 5:42 am

精神論だけでは闘えないが、精神論がないと闘えない…

ある意味、人間を見つめる営みであるということができる、中小企業経営。最も大切なのは、ハート(こころ)であると信じて疑いません。欧米のそれと違い、日本的経営は「人を大切にする経営」が基本となります。賛否両論がありますが、中小企業経営にとって重要なファクターは、「人間力。人間的魅力」です。

こうすれば得、こうすれば損…といった損得感情経営は、日本では淘汰の道まっしぐらです。

つまり、商売(経営)に向き合う精神というモノが、もっとも大切なのです。何度も言いますが、経営はテクニックではありません。経営戦略やマーケティング、商品開発、組織構築、財務戦略、情報発信…。そのいずれをとっても、単なる手法、方法論に過ぎないのです。

経営基盤構造のトップに立つモノが、経営理念や社是などと言われる「価値観の表現」と「企業としての約束事」です。いずれも企業の独特な精神を表現したフレーズです。

経営方針や各種経営戦略は、経営理念にマッチした(方向性を合わせた)方策を立案しないと、うまくいきません。何よりも、メンバー(社員)のモチベーションに火がつきませんし、戦略実行がブレていくからです。

精神論だけで闘えるか!という声が聞こえてきそうですが、その通りです。しかし、精神論を間違ってしまうと敗けです。精神論がないと闘えないのです。

2021年の経営方針を立案している経営者の方々も多いと思います。経営方針が間違わないためにも、精神(経営理念)を見つめ直して、ベクトルを合わせた方針立案をしてもらいたいと思います。

投稿日: 2021年1月3日 | 6:00 am

経済雑誌「Kin Chu」(近代中小企業)記事掲載(5回連載)スタート!

昨年9月に初めて掲載いただいた、経済雑誌「Kin Chu」(近代中小企業)の編集部から、昨年末に再度お声かけをいただくことができました。

今回のテーマは、「新商品開発コンサルティングの現場レポート」です。5回連載という、ありがたいお話。

昨日1月1日は、連載第1回目の掲載日(1月号発刊日)でした。今回は、友人のゴルフ練習場で「新商品(サービス)開発」に取り組んだ”生きた事例”を盛り込むことができました(友人でもあり、クライアントでもある同志に感謝!ありがとう 笑)。

新商品開発は、中小企業経営に様々な正の効果をもたらします。「スタッフのモチベーション向上」「ブランディングの起爆剤」「高付加価値の実現」etc.…。

経営革新( イノベーション)の連鎖は、中小企業経営の究極の戦略と言えましょう。

中小企業診断士として、プロコンとして、自分の主義主張を公開できるチャンスをいただいた事は、心から喜ばしいと思っています。

5回連載という新しい取り組みは、負荷もかかりますが、愉しく取り組んでいきたいと考えています。

今回掲載いただいた原稿を、PDFとしてダウンロードできます。ご興味ある方は、ぜひ自社経営にご活用ください。

34-37-エイチ・コンサルティング

発行元情報はこちらです!

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「近代中小企業」
発行:中小企業経営研究会
https://www.kinchu.jp
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投稿日: 2021年1月2日 | 1:00 am

2021年!また…錨を上げて。

2021年がスタートしました。昨日夜、仕事とプライベート両面で1年を振り返ってみました。コロナ禍に振り回された1年ではありましたが、仕事面ではかなりの躍進が図ることができた1年だったと思います。

本当に、素晴らしい人たちとのご縁に助けられました。つくづく、「人と人の繋がり(絆)は財産だ」と教えてくれた放送局時代の上司の言葉を、心の底から噛み締めた年になったと思っています。

そして2021年。

仕事面での大きな目標は、ずばり!「ゲーミフィケーション・コンサルティング」の実現です。数年来準備してきた、新しいコンサルティング・ビジネス分野。これを実現させたいと思っています。

コンサルティングの分野に、ゲームという楽しみながら学べる仕組みを導入する…。

ご縁のあるクライアント様、これからご縁があるであろう、まだお会いしていない経営者の方々。プロフェッショナル中小企業診断士として、さらに質の高い支援ができるように自己研鑽していきます。

プライベートでは…。たくさんありますね。もっと仕事面で充実させろ!って怒られそうですが、人生は愉しまないと。笑

まず空手は、全国大会に再度出場したい。2年連続で開催されていないマスターズ全国大会への挑戦です。9月、岡山開催!

2級船舶免許を取得、そしてヨット操船技術の習得。50代の新しい挑戦です!

ともあれ、この湧き立つような高揚感を心ゆくまで愉しみながら、錨を上げたいと思っています。

 

投稿日: 2021年1月1日 | 12:00 am

人事戦略は先手先手で…。「選ばれる経営」への進化論

「ヒト」「モノ」「カネ」「ジョウホウ」という経営資源の中で、経営の血液たる「カネ」の管理は必須です。特に資金繰りは極めて重要で、1年間の資金繰り計画表を策定し、毎月の現金(キャッシュフロー)をPDCAしていく事は基本中の基本です。

同時に中小企業経営にとって、重要なマネジメントとして人事戦略があります。その中でも、人事に関する採用・育成における戦略は、先手先手で計画を立案することがベターです。

経営資源の中でも、最も大切なファクターは「ヒト=人財」であると、僕は再三主張していますが、その考えは正しい仮説であると自信を持っています。「カネ」も「モノ」も「ジョウホウ」も、「ヒト」がもたらす産物にしか過ぎないからです。つまり、優秀な人財がいれば、売上も確保できます。いい商品も創れます。情報(ノウハウや知的財産)も蓄積できるのです。

明日は2021年に突入します。2021年は、淘汰が進む厳しい環境が待ち受けているでしょう。淘汰されない基盤のしっかりした経営を実践していきたいですね。

そのためには、「支えられる経営」を実直に遂行していくことです。誰から?関わるすべての人たちからです。

支えられる経営は、「選ばれる経営」に進化します。誰から?お客様や関係先(仕入れ先や支援者)、そして社員(現在と未来)からです。

選ばれる経営への進化は、人本経営(人を大切にする経営)が鍵を握っていることを改めて主張して、2020年最後のブログを締めくくります。

投稿日: 2020年12月31日 | 6:00 am

颯爽とした会社、颯爽とした経営者

今年も残すところ、あと2日になりました。長くご支援しているクライアント様。今年初めてご縁をいただいたクライアント様…。本当に心からご縁に感謝し、少しでも経営躍進が実現するよう、来年も誠心誠意お手伝いしていきたいと思っています。

さて、今年を振り返るとコロナに始まり、コロナに終わるという年でした。2020年12月30日現在でも、コロナ禍の真っ只中にありますが…。

こういうコロナ禍においても、ブレずに自社の経営に邁進する経営者の方々に触れ合えたことが、中小企業診断士の僕にとって大きな財産にできた年でした。

自社の経営理念にブレずに向き合うことが、経営者としてのミッションである事は間違いありません。コロナのような緊急事態に際して、徹底してブレずに邁進する経営者は”かっこいいな”と思います。

そしてそのような”かっこいい”経営者に導かれている会社も、実にかっこいい。

まさに「颯爽とした会社、颯爽とした経営者」です。

2021年は「颯爽とした経営者や会社」にスポットが当たる年になるでしょう。つまり、正しい経営を実直に実践されている会社と、そうではない会社の格差はさらに広がり、淘汰環境は厳しさを増していくと考えられます。

颯爽とした経営者は、自信に満ち溢れ、その自信溢れる後ろ姿は社員・メンバーに良い影響を与えます。経営者から放たれた、良質なエネルギーは、社員・メンバーのモチベーションを確実に上げていき、経営パフォーマンスを向上させるのです。

2021年も、様々な環境が待ち受けているでしょう。向かい風の環境も、追い風の環境も、風を見方につけるヨット航海のように少しづつ前進していきたいものです。

投稿日: 2020年12月30日 | 6:55 am

熱くならなきゃコンサルじゃない!

中小企業診断士のミッションは「価値と価値を掛け合わせて、新しい価値を創る(支援をする)」だと思っています。僕も12社ほどの定期顧問支援クライアント様がありますが、それぞれのクライアントには個別具体的な課題が存在しているものです。

これも僕の持論(信念)としている価値観ですが、「クライアントの課題を我が課題として取り組む」ということです。経営コンサルタントは、第3者的な立場から客観的に観察して助言するスキルが求められますが、「あまりにも俯瞰してしまう」とクライアントに寄り添った支援ができません。

プロコンである以上、クライアントの抱える課題やその解決に対して、一緒に熱くなって喜怒哀楽することが求められます。

以前にも書きましたが、中小企業診断士は先生ではありません。仕事柄「先生」と呼ばれることがありますが、姿勢やハートまで先生として接してしまうと「立ち位置」を誤ってしまいます。

立ち位置を誤ってしまうと、「クライアントの課題を解決するための、寄り添った支援」ができません。上から目線で助言したり、謙虚な行動ができなくなります。

経営コンサルタントは、クライアントと一緒に(同じ目線)課題に向き合い、時に熱くなり、時に冷静に判断していくことが大切です。熱くなっては物事を判断することができなくなる…と主張するコンサルタントもいますが、「燃え滾るような情熱と冷静な判断力」を持ち合わせてこそ、プロと言われるのではないでしょうか。

投稿日: 2020年12月24日 | 5:19 am

休みが増えれば生産性は下がるのか?

社員の休みが増えると稼働日数や稼働時間が絶対的に現象し、生産性(売上や製造成果)が減少すると考えている中小企業経営者は、意外と多いですね。もちろん、勤務日や休日のバランスは大切です。しかし、長時間におよぶ労働時間は帰って生産性を下げるという実例は、僕の経験上明確に断言できる現象です。

懇意にさせていただいている社長から、「会社の売上が120%以上で伸びていったのは、自分が現場に対して口を出さなくなったこと、そして休日を週休二日できちんと休むようにしてからなんだよね…」と言われたことがあります。

それまでは、厳しく社員を叱咤していたし、休日も月に5日ほどだった。これでは限界があると感じ、休日も8日に変更し、社員に対しても直接叱咤することをやめた…と。結果的に、モチベーションが飛躍的に上がり、会社の生産性は着実に向上したということです。

人間は機械ではない。機械も定期的なメンテナンスが必要ですよね。働くという行為も、休みやリフレッシュというリセットを通じて価値を上げていくと生産性は飛躍的に向上するものです。

経営者の最大の仕事は「社員・メンバーのモチベーションを上げること」というのは僕の変わらざる持論です。

そのためには、経営を支える幹部・リーダーの育成が絶対的に必要なのです。オンオフのスイッチを切り替えることができ、メリハリのある仕事が価値を高める…そんな意識を醸成する組織風土を育みたいものですね。

投稿日: 2020年12月23日 | 5:41 am

中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【46】

【中小企業診断士が成すコンサルティングサービス:幹部・リーダーの育成】

中小企業診断士(経営コンサルタント)の仕事は、ある意味「人間ウォッチング・スキル」が試される仕事と言っても過言ではありません。何度も訴えていますが、中小企業経営の根幹はヒト(=人財)であるからです。

中小企業が成長段階にあるときは、ビジスネ拡大のチャンスです。このチャンスをものにするために、経営者がやるべきことは何でしょうか?もちろん新規出店や商品開発も大事でしょう。しかし、成長段階であるかゆえに最も大切なミッションは「幹部・リーダーの育成」であることを認識ましよう。

幹部・リーダーの育成に課題を持っている中小企業は意外と多い。逆に、しっかりした幹部が育てば経営者は様々な「社長業」に着手できます。育成方針はただ一つです。「経営理念の真意を理解し、伝え、組織浸透させることができる」幹部・リーダーの育成です。

間違っても、「(お金)を稼ぐ幹部」「技術を極めた幹部」という育成方針を打ち立ててはいけません。お金を稼ぐことや技術を高めることが、幹部の仕事ではありません。それは全てが結果現象。

リーダーは、組織をあるべき方向に導くスキルが最も求められます。

「自分は稼げるから」という理由で、部下を見下したり組織をまとめたるすることができない幹部・リーダーは、一歩間違えれば組織の規律を乱す人罪となりかねません。

中小企業診断士は、クライアントに寄り添う専門支援家として経営幹部・リーダーの育成プランを立案し、実行支援していくことが期待されますし、ニーズは高いです。

 

投稿日: 2020年12月22日 | 5:36 am