中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【47】

【中小企業診断士のプライベート考察】

中小企業診断士は、中小零細企業の経営者・幹部・メンバーと人間的に真っ向から向き合う仕事です。このブログでも何度も主張していることですが、”人生を愉しんでいる診断士”でないと、向き合うことができないと心得ましょう。

そして、余暇(プライベート)をいかに過ごしているか…という命題も実に大切なファクターです。

四六時中、仕事(中小企業経営コンサルティング)のことを考えること。これは、全くお勧めしません。学者型の思考も必要ありません。

仕事と離れた、心からリフレッシュできる趣味(プライベート)を持つことが重要です。

かくいう僕も、多趣味を自負するほど、余暇を心から愉しんでいます。

ちなみに、僕の趣味の数々です。

空手(和道流)、アウトドア(バーベキューや野外活動)、カヌー(シーカヤック)、釣り(ローコストフィッシング)、読書(主に小説、漫画 ビジスネ書はほとんど読まない 笑)、ギター(弾き語り)、映画観賞(冒険もの、ファンタジー)、ひとりドライブ、お酒(日本酒)、etc.

これから挑戦したい趣味…ヨット操船(船舶2球免許取得を目指します)、カヤックフィッシング、小説執筆、etc.

全く時間が足りないくらい、愉しみがありすぎます。もちろん、僕のような多趣味が中小企業診断士のコンサルティング技能を直接磨くものではありません。

ただ、人生の達人である、経営者と渡り合うためには、診断士も愉しく生きる達人である必要があります。また、そのような診断士に、経営者は心を開いてくれます。

中小企業経営コンサルティングは、とても人間臭く、泥臭く、地べたを這いつくばるような丁寧かつ実践的な支援が必要となります。

人間的な魅力を磨くためにも、様々な趣味や愉しみを体験し、味わうプロフェッショナルでありたいものです。

投稿日: 2021年1月25日 | 6:01 am

魅惑のダマスクローズー3

佐賀市内において、独特の商品企画力を武器に躍進を続ける株式会社ローズテラス。毎度のことながら、訪問する度に高揚感を感じる素敵な会社です。

残念ながら、コロナ禍の影響を多少は受けることになりました。ただ、この会社の素晴らしいところは、やはり新商品の開発と”ホンモノ”にこだわった品質(クオリティ)だと確信しています。

2020年は転機の年でした。これまでのビジネスモデルを刷新して、イノベーションを実現。2021年は新生・ローズテラスとして様々な価値を社会に投下していく予定です。

商品開発会議は、高揚感に溢れています。何よりも、議論の軸が経営理念「幸せな時間の提案」に合わせていることが素晴らしい。そして、本当に素晴らしい、美しい、面白い、美味しい商品をお客様にお届けするという使命感にブレがないことです。

店舗の外観写真です。看板を見てお分かりだと思いますが、バラ(ブルガリア産の原種:ダマスクローズ)を原料として様々なバラ関連商品を取り扱う開発・卸の会社です。

主力商品は何といってもこれ!

ノンアルコールスパークリング「セイントローズ」。バラの香りがふんだんに味わえる、ヒアルロン酸が配合のとても爽やかなスパークリングです。

小瓶タイプ「スパークロゼ」。2016年「美食女子グランプリ」銀賞受賞商品です。

代表の高木社長は、熊本出身。しかし、佐賀県の魅力をもっと情報発信したいという思いから、佐賀の産品とダマスクローズのコラボレーション商品を次々と開発されています。

今面白いのは、「うれしの薔薇茶」(商標申請中)。これは嬉野茶(日本茶)とバラ(ダマスクローズ)奇跡ののコラボレーション商品。

コンサルタントして、多くの方々にこの商品群の素晴らしさを知ってもらいたい…心からそう思っています。中小企業診断士として生きていく以上、それは当然のミッションなのでしょう。

高木社長とセイントローズのスナップです。社長、かっこいいですよ!

 

 

 

投稿日: 2021年1月24日 | 6:23 pm

中小企業経営におけるマーケティング戦略の正体

マーケティングの専門家でもある中小企業診断士。経営コンサルタントの国家資格ホルダーである診断士は、中小企業に特化したコンサルタントであると言えます。大企業の経営実態と根本的に違う中小企業経営は、独自の考え方や価値観のもと、様々な経営戦略を駆使しなければなりません。

では、「中小企業経営におけるマーケティング戦略は何でしょう?」と問われて、明確な答えを返せる診断士がどれくらいいるでしょうか?「SWOT分析を用いて…」「VRIO分析で…」などの各種分析手法を語る人もいますが、はっきり言ってそれは戦略立案手段にしか過ぎません。

日本マーケティング協会の定義として「顧客の欲求と満足を探り、創造し、伝え、提供することにより、その成果として利益を得ること」とあります。正直、「??」です。中小企業の経営者から「マーケティングってどんな意味ですか?」と聞かれて、先ほどの答えをしてみてください。お仕事を依頼されることは、皆無でしょう。笑

中小企業経営のマーケティングとは?「顧客づくり」のことだと僕は(勝手に)定義しています。「1人(1社)でも多くの顧客(ファン、リピーター)を開拓し、増やし、守り、育てていくこと」です。

結局のところ、中小企業経営の基盤は「顧客数」に比例しますので、顧客数を拡大するための戦略がマーケティングと呼ばれる各種戦略であると考えています。

マーケティング戦略を「顧客づくり戦略」と位置付ければ、様々な具体的戦略が立案しやすくなるはずです。

投稿日: 2021年1月16日 | 6:36 am

中小企業経営コンサルタントの立ち位置

経営コンサルタントという仕事は、特段に資格か必要なわけではありません。それだけに、様々な存在(立ち位置)が主張されています。また、様々なコンサルティング支援の方法があります。

しかし、中小企業専門のコンサルティングは特徴的です。中小企業経営コンサルティングにおける、経営コンサルタントの立ち位置は、「社外取締役」としてのミッションに向き合うこと…です。つまり、経営の意思決定や、戦略実行のフェーズにおいて総合的に関わる支援です。

大手コンサルティングファームやシンクタンク系コンサルティングファームが、大企業の部分的(プロジェクト的)経営に関わる支援と違い、中小企業経営専門の支援はトータルサポートが基本となります。

中小企業経営は、課題の連続です。次々と立ち塞がるハードルに対して、それを超えるか?避けて通るか?判断(意思決定)を、データや経験から導き出し、経営者に助言していきます。時には、根幹を揺るがしかねないギリギリの判断を迫られることもあります。

中小企業経営コンサルタントの責任は重大です。ですので、コンサルタントは経営者と一緒に悩み、苦しみ、課題解決の光明を何とか見つけ出して助言・提言しなければなりません。

自分(経営コンサルタント)が、クライアント(経営者)ならばどう判断し、どう戦略実行していくか…同じ目線で”我がこと”として、考えることが大切です。その真摯で謙虚な姿勢に、経営者からの信用・信頼をいただけるのです。

投稿日: 2021年1月5日 | 5:15 am

昇格人事の失敗を回避する方法

中小企業経営の趨勢を決める人事戦略。特に幹部人材の育成や登用は、今後の戦略実行や企業運営に大きな影響を及ぼします。幹部人事に失敗し、多くの優秀な社員が去っていったという事例は、枚挙にいとまがありません。

経営幹部はリーダーシップを発揮して、部下(社員やメンバー)を正しい方向に導くスキルが要求されます。いや、リーダーシップこそ幹部に最も求められるスキルといっても過言ではないでしょう。

社員を正しい方向に導くには、幹部人材にはリスペクトされる要素が不可欠です。人言的魅力に溢れ、損得でなく善悪判断ができ、経営理念にブレずに向き合う姿勢と情熱…これを持ち合わせていない幹部人事をしてしまうと、悲劇が起こります。

まさに幹部昇格人事の失敗は、企業経営の根幹を揺るがす事態となり得るのです。

間違っても、スキルやテクニックで幹部人事戦略を立案しないことです。例えば、営業幹部の人事を「営業力(販売力)や営業実績」だけで判断してしまう、製造部・開発部幹部の人事を「企画力、開発力」だけで判断してしまう…など。

幹部に大切なスキルをバランス良く持ち合わせ、人間的魅力に溢れた人財を幹部に登用しましょう。

一度失敗してしまうと、取り返しがつかないのが「幹部昇格人事」です。なぜなら、降格人事は幹部のモチベーションを著しく下げて、会社を去るような事態を招きかねないからです。

以前、勤務していた会社でもありましたね。なんでこんな人材が「主任」なんだろう?って思う人事。経営者は「幹部=稼げる人財」というロジックだったのでしょう。そして、その経営者が言っていた「仕事は結果が全て」という言葉が、そのような間違った人事を成立させていたのでしょう。

はっきり言いますが、社員の仕事は結果が全てではありません!全て結果で判断されるのは、経営者(取締役以上)だけです。

投稿日: 2021年1月4日 | 5:42 am

精神論だけでは闘えないが、精神論がないと闘えない…

ある意味、人間を見つめる営みであるということができる、中小企業経営。最も大切なのは、ハート(こころ)であると信じて疑いません。欧米のそれと違い、日本的経営は「人を大切にする経営」が基本となります。賛否両論がありますが、中小企業経営にとって重要なファクターは、「人間力。人間的魅力」です。

こうすれば得、こうすれば損…といった損得感情経営は、日本では淘汰の道まっしぐらです。

つまり、商売(経営)に向き合う精神というモノが、もっとも大切なのです。何度も言いますが、経営はテクニックではありません。経営戦略やマーケティング、商品開発、組織構築、財務戦略、情報発信…。そのいずれをとっても、単なる手法、方法論に過ぎないのです。

経営基盤構造のトップに立つモノが、経営理念や社是などと言われる「価値観の表現」と「企業としての約束事」です。いずれも企業の独特な精神を表現したフレーズです。

経営方針や各種経営戦略は、経営理念にマッチした(方向性を合わせた)方策を立案しないと、うまくいきません。何よりも、メンバー(社員)のモチベーションに火がつきませんし、戦略実行がブレていくからです。

精神論だけで闘えるか!という声が聞こえてきそうですが、その通りです。しかし、精神論を間違ってしまうと敗けです。精神論がないと闘えないのです。

2021年の経営方針を立案している経営者の方々も多いと思います。経営方針が間違わないためにも、精神(経営理念)を見つめ直して、ベクトルを合わせた方針立案をしてもらいたいと思います。

投稿日: 2021年1月3日 | 6:00 am

経済雑誌「Kin Chu」(近代中小企業)記事掲載(5回連載)スタート!

昨年9月に初めて掲載いただいた、経済雑誌「Kin Chu」(近代中小企業)の編集部から、昨年末に再度お声かけをいただくことができました。

今回のテーマは、「新商品開発コンサルティングの現場レポート」です。5回連載という、ありがたいお話。

昨日1月1日は、連載第1回目の掲載日(1月号発刊日)でした。今回は、友人のゴルフ練習場で「新商品(サービス)開発」に取り組んだ”生きた事例”を盛り込むことができました(友人でもあり、クライアントでもある同志に感謝!ありがとう 笑)。

新商品開発は、中小企業経営に様々な正の効果をもたらします。「スタッフのモチベーション向上」「ブランディングの起爆剤」「高付加価値の実現」etc.…。

経営革新( イノベーション)の連鎖は、中小企業経営の究極の戦略と言えましょう。

中小企業診断士として、プロコンとして、自分の主義主張を公開できるチャンスをいただいた事は、心から喜ばしいと思っています。

5回連載という新しい取り組みは、負荷もかかりますが、愉しく取り組んでいきたいと考えています。

今回掲載いただいた原稿を、PDFとしてダウンロードできます。ご興味ある方は、ぜひ自社経営にご活用ください。

34-37-エイチ・コンサルティング

発行元情報はこちらです!

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「近代中小企業」
発行:中小企業経営研究会
https://www.kinchu.jp
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投稿日: 2021年1月2日 | 1:00 am

2021年!また…錨を上げて。

2021年がスタートしました。昨日夜、仕事とプライベート両面で1年を振り返ってみました。コロナ禍に振り回された1年ではありましたが、仕事面ではかなりの躍進が図ることができた1年だったと思います。

本当に、素晴らしい人たちとのご縁に助けられました。つくづく、「人と人の繋がり(絆)は財産だ」と教えてくれた放送局時代の上司の言葉を、心の底から噛み締めた年になったと思っています。

そして2021年。

仕事面での大きな目標は、ずばり!「ゲーミフィケーション・コンサルティング」の実現です。数年来準備してきた、新しいコンサルティング・ビジネス分野。これを実現させたいと思っています。

コンサルティングの分野に、ゲームという楽しみながら学べる仕組みを導入する…。

ご縁のあるクライアント様、これからご縁があるであろう、まだお会いしていない経営者の方々。プロフェッショナル中小企業診断士として、さらに質の高い支援ができるように自己研鑽していきます。

プライベートでは…。たくさんありますね。もっと仕事面で充実させろ!って怒られそうですが、人生は愉しまないと。笑

まず空手は、全国大会に再度出場したい。2年連続で開催されていないマスターズ全国大会への挑戦です。9月、岡山開催!

2級船舶免許を取得、そしてヨット操船技術の習得。50代の新しい挑戦です!

ともあれ、この湧き立つような高揚感を心ゆくまで愉しみながら、錨を上げたいと思っています。

 

投稿日: 2021年1月1日 | 12:00 am

人事戦略は先手先手で…。「選ばれる経営」への進化論

「ヒト」「モノ」「カネ」「ジョウホウ」という経営資源の中で、経営の血液たる「カネ」の管理は必須です。特に資金繰りは極めて重要で、1年間の資金繰り計画表を策定し、毎月の現金(キャッシュフロー)をPDCAしていく事は基本中の基本です。

同時に中小企業経営にとって、重要なマネジメントとして人事戦略があります。その中でも、人事に関する採用・育成における戦略は、先手先手で計画を立案することがベターです。

経営資源の中でも、最も大切なファクターは「ヒト=人財」であると、僕は再三主張していますが、その考えは正しい仮説であると自信を持っています。「カネ」も「モノ」も「ジョウホウ」も、「ヒト」がもたらす産物にしか過ぎないからです。つまり、優秀な人財がいれば、売上も確保できます。いい商品も創れます。情報(ノウハウや知的財産)も蓄積できるのです。

明日は2021年に突入します。2021年は、淘汰が進む厳しい環境が待ち受けているでしょう。淘汰されない基盤のしっかりした経営を実践していきたいですね。

そのためには、「支えられる経営」を実直に遂行していくことです。誰から?関わるすべての人たちからです。

支えられる経営は、「選ばれる経営」に進化します。誰から?お客様や関係先(仕入れ先や支援者)、そして社員(現在と未来)からです。

選ばれる経営への進化は、人本経営(人を大切にする経営)が鍵を握っていることを改めて主張して、2020年最後のブログを締めくくります。

投稿日: 2020年12月31日 | 6:00 am

颯爽とした会社、颯爽とした経営者

今年も残すところ、あと2日になりました。長くご支援しているクライアント様。今年初めてご縁をいただいたクライアント様…。本当に心からご縁に感謝し、少しでも経営躍進が実現するよう、来年も誠心誠意お手伝いしていきたいと思っています。

さて、今年を振り返るとコロナに始まり、コロナに終わるという年でした。2020年12月30日現在でも、コロナ禍の真っ只中にありますが…。

こういうコロナ禍においても、ブレずに自社の経営に邁進する経営者の方々に触れ合えたことが、中小企業診断士の僕にとって大きな財産にできた年でした。

自社の経営理念にブレずに向き合うことが、経営者としてのミッションである事は間違いありません。コロナのような緊急事態に際して、徹底してブレずに邁進する経営者は”かっこいいな”と思います。

そしてそのような”かっこいい”経営者に導かれている会社も、実にかっこいい。

まさに「颯爽とした会社、颯爽とした経営者」です。

2021年は「颯爽とした経営者や会社」にスポットが当たる年になるでしょう。つまり、正しい経営を実直に実践されている会社と、そうではない会社の格差はさらに広がり、淘汰環境は厳しさを増していくと考えられます。

颯爽とした経営者は、自信に満ち溢れ、その自信溢れる後ろ姿は社員・メンバーに良い影響を与えます。経営者から放たれた、良質なエネルギーは、社員・メンバーのモチベーションを確実に上げていき、経営パフォーマンスを向上させるのです。

2021年も、様々な環境が待ち受けているでしょう。向かい風の環境も、追い風の環境も、風を見方につけるヨット航海のように少しづつ前進していきたいものです。

投稿日: 2020年12月30日 | 6:55 am