点でなく線でなく、面で戦う経営戦略

経営戦略の基本的な考え方は、総合的な視野や考察をしていくことです。例えば、個人でなくチームで、一つの商品でなく複数商品で、など…。

つまり依存度を高めていくと、うまく行かなかった時のリスクが大きいのです。

また、短期的視野よりも中長期的視野に基づいた立案をしなければなりません。まさに、点でなく線でもなく、面で立案する思考が求められるのです。

中小企業経営の現場を達観してみると、経営戦略のリスクを感じてしまう場面が多々あります。

短絡的な経営戦略は、リスクが大きい。もちろんリスクなき施策に成功もありません。ただ、乾坤一擲という場面の経営戦略においても、様々な角度からのシミュレーションが重要なのです。

金融機関からの融資政策も、同じ考え方が成り立ちます。借入も多面的に検証が必要です。闇雲に「資金繰りが厳しくなったから」と言った理由で借りてしまうと、非常に危険です。

財務戦略も多面的に検証し、考察しましょう。資金繰りの悪化は、経営の体力を著しく奪っていきます。

人財育成や採用戦略も同様です。

不足しているからとか、今足りないからとかいう理由で採用してしまうとリスクが大きい。中長期的な視野で計画した採用・育成プランに基づいて、戦略を立案・実施します。

中小企業の各種経営戦略は、短期・思いつき・行き当たりばったりは絶対にタブーです。取り返しのつかない失敗を回避するためにも、多面的に考察し、実行していきましょう。

投稿日: 2021年3月23日 | 5:41 am

経営パートナーはよく吟味して…

経営者は孤独である…よく言われる言葉ですよね。僕も、小さなコンサルオフィスを運営していますが、元々一人での経営ですので、孤独を感じることはあまりありません。

というより、様々な提携者(パートナー)とのご縁に恵まれていると思っています。

経営者にとってのパートナーは、よく吟味してセレクトすべし!と考えています。経営(商売)をしていると、実に様々な方々が、様々なことを提言してきます。しかし、そのほとんどが実態を知らずに言う”テキトー”な場合が多い。

そのため、その意見に翻弄され、経営戦略がブレまくる場合が多いです。経営パートナーとのセレクトは、「経営理念・企業理念」とのマッチングで判断する方がいい。

その理念に共感してもらっているか?アドバイスは、理念に反していないか?つまり、価値観への共感ということです。

間違っても、「そうした方が得だよ。」とか「そうすればもっと儲かるよ。」などといった損得判断に基づいたアドバイスは、受け入れないようにしましょう。何度も訴えていますが、経営は損得判断では失敗します。

経営判断は、善悪判断。目的(経営理念)にマッチしているか?で判断すべきです。

経営者には様々なアドバイザーが必要です。その典型例が士業(税理士や弁護士、社労士や診断士など)だと言えましょう。

士業の価値観も多様です。考え方に大きな違いがあります。

自分の価値観(経営理念)をよく理解して支援してくれる、士業専門家をセレクトしてください。

投稿日: 2021年3月22日 | 5:41 am

賞与(ボーナス)支給の考え方

賞与というのは、特段法律で定められているわけではない報酬です。しかし慣行によって、賞与を支給している会社が多い現状があります。給与と言うのは社員にとって、生活の糧です。ですので、少しで経済的に豊かな生活を送れるよう賞与を支給することは、個人的に推奨します。

ですが、せっかく用意した賞与が、社員の不満になったとしたらどうでしょう。経営者側からは、せっかく用意した賞与に不満を持たれると心外です。また社員側からすると、「この額?」などと不満を持つことは不幸です。

賞与に関して不満が発生する要因は、大きく3点あります。

①  賞与自体の金額が極端に少ない。同業他社や同規模企業と比較して、極端に少ない賞与は不満につながります。ただし、経営を考えた時、業績結果によって少ない額となってしまう事態も考えられます。その場合は、経営者自ら説明機会を設けてモチベーションケアを実施しましょう。

②  賞与自体の算出根拠がない。いわゆる経営者の”鉛筆ナメナメ”で決める賞与額は、不満を招きやすい。原資が限られている中小企業経営においては、ロジックに基づいた算出式を決めておきましょう。

③  経営者(幹部)自ら、面談をしながら支給する。賞与支給のタイミングは、個人面談をして日頃の就労を労い、双方向のコミュニケーションを実施するいい機会です。これがないと、不満を招きやすいです。

3月は年度末です。3月決算の企業においては、決算賞与を検討される経営者も多いでしょう。

賞与という法定外の報酬を、ぜひES向上に役立てていただきたいと思います。

投稿日: 2021年3月16日 | 10:08 pm

小説 『夢は叶う〜彼方なる南十字星』の連載について

今年に入ってから執筆しております、小説「夢は叶う〜彼方なる南十字星」ですが、読んだ方から「ワクワクする」とか「早く先が読みたい」などという嬉しいご意見をいただいています。

今後も頑張って創作活動を進めて行きますが、サイトを移動しました。

「note」というクリエイター向けSNSを使って発信して行きます。

何の特技もない、学業へのモチベーションもない普通の高校生が、「自作ヨットで太平洋を往復する」という夢を誕生させ、実現していく物語です。

元気が出る物語に仕上げて行きますので、ぜひサイト移動をご案内させてください。

小説は本のサイトで講読できます。

 
[追記]

2022年6月13日に、テレビ朝日「激レアさんを連れてきた。」に、この小説のモデルになった、ヒデユキさんこと安樂英行さんが出演されました!
 
 
それについて詳しく書いたこちらの記事もせひご覧ください。↓

【激レアさん】手作りヨットで太平洋一周のヒデユキ氏の小説ができるまで

投稿日: 2021年3月14日 | 8:58 am

経営方針発表会開催していますか?

3月が決算月という会社が多い傾向にあります。企業経営はエンドレス。新しい期になると、過去1年間の成績はリセットされます。企業経営の成功とは「永続発展」のことですから、常に戦略実行を継続していく必要があります。

たった1人で展開する商売でも、単年度経営計画書を策定するのは定石だと言えます。皆さんは、単年度経営計画書を策定していますか?半年または1年間の予定戦略を立案し、それを実行した場合の業績計画を立てます。

さらに言えば、社員数が5人以上になった時点(あくまでも目安です)で、経営方針(計画)発表会を開催するようにしましょう。

社員数が50人以上になったらなおさら。ステークホルダー(金融機関や主要取引先など)を招いて自社の経営方針をアナウンスする。

組織を構築したら、1人でのオペレーションでは限界があります。様々な人たちから”支えられる経営”が望まれるのです。したがって、経営方針を内外に発表し、我が社の進むべき方向を明確にする。

きっと、組織の団結力は高まりモチベーションが上がっていくことでしょう。

また、中小企業経営は課題の連続です。次から次に立ち塞がる経営課題に対して、ある程度のシュミレートをしておくと、「備えれば憂いなし」で対処のスピード感が違ってきます。

経営方針書を策定する最大の意義は、1年間の経営シミュレーションです。そして、経営方針書を策定し主要メンバーに配布。いつ見ても我が社の方針が分かるような仕組みを作っておくことが重要です。

投稿日: 2021年3月11日 | 10:54 pm

中小企業にとっての商品の正体

「中小企業の売り物とはなんでしょうか?」「お客様は何にお金を払ってくれますか?」この質問は、僕がセミナーなどで参加者の方々に投げかける質問です。

かなりの確率で、最初は「?」の表情を浮かべている参加者も、説明すると納得していただきます。

例えば…。衣料を扱う企業のことを考えてみましょう。レディースアパレルの会社の事例です。

お店に並んでいる”かわいい、おしゃれなお洋服”は、「商品」ではありません。「製品」です。製品とは「製造された品」と書きます。

製品で勝負してしまうと、オンリーワン・オペレーションができません。結果、価格競争に陥ってしまいます。

商品とは「商いをする品」。商いとは何か?「何かの価値をお客様に与えて、その対価としてお金をいただく行為」です。

この価値というのが、中小企業にとっての「商品」の正体なのです。

「価値」は、様々な要素から構成されます。「人財力」「仕入れ力」「企画力」「接遇力」「社会貢献度」…etc.

これを「企業努力」や「企業価値」と言います。つまり、お客様は「企業価値」にお金を支払ってくれるのです。

僕は価値のことを”想い”と呼んでいますが。

アパレル企業の場合、お店に並んでいる「洋服」や「くつ」「アクセサリー」などは「価値を形にした物体」に過ぎない。

中小企業には、ブランド力が必要です。ブランドは、一長一短で完成できるものではありません。同じように、企業価値も日々の努力の積み重ねで構成されているのです。

 

投稿日: 2021年3月10日 | 7:42 am

思考のブレは経営のブレを招く…。

どんな中小零細企業の経営者においても、自分の経営の価値観や信念を貫くことが大切です。経営をしていると、特に創業期にいては様々な周囲の方々が、意見をしてくれます。

その意見を取捨選択して、自らの経営における参考にできるかどうかは、自分の理念(経営理念、創業理念)を確立しているかどうかにかかっています。

いい意見なら望ましいのですが、実情を知らない人が好き勝手に言いたいことを言うこともあります。

経営者はブレてはいけません。

経営思考のブレは、経営理念のブレを招き、経営戦略をブレさせます。結果として、経営全体がブレまくり業績が上がっていきません。

例えば、以前カフェ経営をされている経営者に支援した時の話です。

お店のテイストは女性向けなのに、夜の営業来客ターゲットを「近所のおじちゃん」としていました。昼間は女子会を中心に、健康志向のメニュを提供し女性をターゲットにしていたにも関わらず…です。

なぜか?と聞くと「来客ニーズがあるから」との回答。

昼のメインターゲットを女性にした場合、夜も同じく女性をターゲットにする戦略がセオリーです。

お店のコンセプトは、イメージを作り上げます。イメージは、戦略に影響し、結果として業績に大きく波及していきます。

まさに思考のブレは、経営のブレを招くのです。

特に小売店や飲食店においては、理念やコンセプトをしっかりと確立させ、それにマッチさせた経営戦略を投下していきましょう。

ブレた経営戦略は、客離れという最も恐ろしい事態を招きかねません。

投稿日: 2021年3月8日 | 10:25 pm

中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【48】

【中小企業診断士の必須アイテム】

中小企業診断士として、現場で活躍していくために様々なアイテム(道具)にこだわる必要があります。経営コンサルタントは、所作を含めその持ち物に関しても、”常に見られている”と心得ましょう。

若い頃ならまだしも、中小企業診断士として円熟味を帯びてくるのは50〜65までだと断言できます。ただし、現場型コンサルタントとして15年以上の経験が必要です。

その頃になると様々な事象に対して、連続する中小企業の経営課題に対して冷静に対処できるようになるはずです。

さておき、見られる職業のひとつ、中小企業診断士(経営コンサルタント)の必須アイテムをご紹介します。

①名刺入れ…名刺入れもこだわりがあった方がベター。ちなみに僕は木製の手帳を愛用(ネーム入り)を愛用しています。

②カメラ…最近はスマートフォンのカメラ性能が格段に上がっていますね。ただし、いざという時のために一眼レフ・デジタルカメラも所持しておいた方がいいでしょう。

③ボールペン…僕はカランダッシュのシルバーボールペンを愛用しています。講義の時に指し棒として使用したりできます。とても大切なアイテムです。

④手帳…アナログの手帳が断然いいと思います。次回訪問のアポイントなどを経営者の目の前でメモし、ブッキングの間違いを抑止できます。僕は、ルイヴィトンのグリーン手帳を愛用しています。20年使用していますが、やはりいいものは長持ちしますし、味が出てきます。

⑤メモ帳…ポケットに一冊。中小企業診断士は知的財産を生み出す仕事です。せっかく思いついたアイデアを、素早くメモしておくことができるよう、小さな手帳をスーツのポケットに入れています。

⑥画版…現場調査の時などに、歩きながら様々な情報を記録できます。A4の画版で十分です。

⑦PCまたはタブレット…できるだけスペックの高い者をチョイスした方がベターです。

このように、道具は多岐に渡ります。書斎や清潔感を持った制服(スーツ)はもちろんですが、現場(工場など)に入る際の、作業着などもあればいいですね。

投稿日: 2021年3月6日 | 10:58 pm

『燃える人事考課制度』のメカニズムー16

【評価要素の数と考課者負担の考え方】

一般的な人事評価制度において、評価要素(評価する切り口・ポイント)はかなり数が多い傾向にあると思われます。「燃える人事考課制度」においては、洗練された評価要素において無駄な労力を防ぐ特徴を重視しています。

人事考課制度というのは、組織を作り、モチベーションを上げて、活性化したチーム・人財を育てることが目的ですから、できるだけシンプルで負担をかけない運用が理想です。

最も時間を要しなければならないのは、後述しますが「考課面談」と呼ばれるものです。

実際にシートを使って評価点数を採点していくプロセスは、可能な限り考課者の負担を軽減させるように、シート自体を仕上げることがベターです。

評価要素の数としては、評価項目ごとに3要素。

定量評価(業績評価や数値評価など、物理的測定が可能な評価)は、1項目。

定性評価(成長プロセスを文言化した評価)は、3〜4項目

1項目あたりの評価要素は2〜3がベターですので、評価要素の数は12〜15というところが、最も適正な数といえましょう。

考課者においては、部下(あえて部下といいます。メンバーやスタッフのことです)の仕事ぶりや頑張り具合を、きちんとモニタリングすることは必須です。

日々のモニタリングを実施して、各メンバーの成長ぶりを見つめて、寄り添い、促進することが望ましい。

そうすると、いざ人事考課に臨むにあたり、負担も軽く評価自体の的確性も増していくでしょう。

投稿日: 2021年3月5日 | 3:51 pm

中小小売店が取るべき販促キャンペーン戦略

大型ショッピングセンターの台頭により、すっかりと中小小売店が姿を消しましたが、今でも立派に商売を継続されている会社(店舗)もあります。

現在、商売を継続されている会社は、何らかの差別化を図り、生き残り策を施されているものと推察されます。とはいえ、大企業や大型店舗に対抗するためには様々な知恵を講じる必要があります。

戦略の一つに販促キャンペーンがありますが、周年祭やアニバーサリーに乗じた販促キャンペーンは、知恵を絞って展開することが重要です。

最も避けたい戦略は、”値引き””割引き”です。

一見、最もインパクトのある戦略見えますが、これは大資本が取る戦略です。中小小売店(飲食店含む)は、値引きをしてしまうと「粗利益」にダイレクトに負の影響をもたらします。

望ましい戦略の一例を紹介しましょう。

それは、「+αキャンペーン」というものです。つまり、「買ってくれた方に対して、何かをプレゼントするキャンペーン」です。

「+αキャンペーン」は、プレゼントするモノの「原価金額」しか経営業績に負の影響がありません。

1000円のお買い物の2割引きだと、売価が800円になります。200円の負の影響です。

プレゼントキャンペーンだと、原価200円分の商品をプレゼントできるわけです。店頭売価で400円(原価率50%とした場合)ほどの商品をプレゼントできます。

かなりのインパクトが演出できます。

経営資源に乏しい中小企業は、最大の武器はヒトの智恵(優れた知恵:叡智)です。知恵を絞り、大胆な販促戦略を立案して投下し、大資本に対抗していきましょう。

投稿日: 2021年3月4日 | 11:09 pm