こち亀 両さんから学ぶ経営学

2016年9月に連載が終了した「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。コミックスにして200巻、全1960話におよぶ物語の中に、経営学(商売学)を学べる話がいくつかあります。

中でも特におすすめな話が、コミックス第47巻の「両さんの繁盛記」というものです。

お昼時に後輩の中川と日本そば屋に訪れた両さんは、ひょんなことから閑古鳥の鳴くそのお店の経営の立て直しに取り組みます。

なんの特徴もないその日本そば屋。特徴を出すために両さんは、そのそば屋の店内を破壊し始めます。

また、知り合いの劇団に店の前の行列を依頼します。その上で、テレビ局に行列のできる「日本そば屋」としてリーク。

マスコミに取り上げられたその店は、注目を集め始めます…。

そのほかにも、とっておきの施策を打ちますが、それはご自分でお読みください。

この話。経営コンサルタントの小生に、この仕事を選ぶきっかけを作ってくれた話なのです。

特に特徴を打ち出す差別化(オンリーワン)戦略やマスコミを巻き込むプレスリリース戦略は、本当に参考になります。

そのほかにも182巻「がんばれ町工場」もオススメです。

「こち亀」…連載終了は、ファンにとってとても残念ですが、不朽の名作ですね。

投稿日: 2017年7月2日 | 9:19 pm

新商品開発〜エイチメソッド〜 インキュベートとしての商品開発

インキュベートいう言葉はご存じでしょう。”孵化(ふか)させる”とか”保温して誕生させる”という意味があります。

コンサルタントをしていると、このインキュベートという発想は不可欠なファクターであり、スキルだということを実感します。

 

新商品開発はインキュベート活動である

企業が新商品開発プロジェクトに取り組む際、スタッフや企業そのものの成長を実感していきます。

スタッフ(社員)だけでなく、企業そのものの成長も促進するのです。次から次に開発される商品やサービスは、その開発過程において、企業の現状認識も可能にします。

経営革新という局面において、今までのビジネスモデルからの変革を図り、新しいビジネスモデルを文字通り「孵化させる」「温めて誕生させる」ことが実現するのです。

コンサルタントして、クライアント企業が成長することこそ最大の喜びです。

社長一人で創業した会社が、一人社員を採用できた、取扱商品が一つでも増えた、取引先がひとつ開拓できた、一人でも多くのお客様(顧客)を開拓できた、結果として業績も向上した…という成長過程に直面すると、コンサルタントしての誇りが強まります。

コンサルタントして新商品開発・新事業開発を強みとしているのは、小生自身のマインドの向上に起因するからかも知れないですね。

投稿日: 2017年7月1日 | 8:00 am

新商品開発〜エイチメソッド〜 商品開発はビジョンを創る

新商品開発が、経営革新(イノベーション)を起こす起爆剤となることは先述した通りです。

また、人財育成にも大きく貢献することも記述しました。

 

新商品開発は経営ビジョンを明るくする

ビジョンは企業の未来像です。ビジョンを描き、明文化(明確化)することは必定であり、社員・構成員のモチベーションも上げます。

新商品開発プロジェクトは、経営にとって明るい未来を創ります。

”夢のある”取り組みだからです。ゼロからイチをつくり、商品という経営の産物を生み出す取り組みは何よりも”夢”があります。

家族にとっても、家族が増える(子供ができる)という現象は幸福を実現しますよね。

 

つまり、新商品開発は経営ビジョンを明るくするのです。

会社の雰囲気が明るくなると、社員が変わります。明るい職場には明るい情報が入ってきます。

逆に暗い雰囲気の会社は、結果的に業績も下降していきます。

そういう意味でも、定期的に継続的に新商品開発に取り組むことをお勧めしているのです。

投稿日: 2017年6月29日 | 12:59 pm

新商品開発〜エイチメソッド〜 商品開発は人財を育む

新商品開発や新サービス開発に取り組む効果、経営パフォーマンスに与える成果は計り知れません。ここでは、その効果・成果について書いていきます。

新商品開発は人財を育む

人財教育を考えるとき、モチベーション(活力・やる気)といった動機付けが大きく影響しますよね。

やらされ感や疲労感が根付いている企業文化では、人財は育ちにくいものです。

そういうときに、新商品開発や新サービスの開発プロジェクトは人財育成に効果的です。

人は、どういうときにモチベーションが上がりますか?

子供を育てているとよくわかります。それは、未来をイメージできて自己実現が図れたときです。習い事でいうと「それをすることで、◯◯のようになれる…」といった感情です。

新商品開発プロジェクトを推進していくと、プロジェクトに携わる人材が人財に革新していく瞬間を実感します。

例えば、主体的・積極的に物事を考えるようになる。遠慮なく上司や仲間に提案できるようになる。研究熱心になる。プレゼンテーションが上手になる…などです。

もっとも、愉しみながら、もがき苦しみながらゼロからイチを創り上げていくという、雰囲気作り・空気感演出は絶対に必要です。

投稿日: 2017年6月28日 | 3:32 am

唐津にて 

唐津商工会議所様からの経営革新塾の講師をさせていただいたことをきっかけに、唐津市の元気な経営者のみなさまと新しいご縁がありました。

唐津市は、商店街がまだまだ元気で、地域の絆を感じることができる街です。

町中には現状打破を目指し、経営革新を実現させようとする経営者がおられます。

このブログを通じて、順次紹介していきたいと思いますが、今日は面白いお店に出会いました。

お店の名前は、「Cafe gofukumachi」(カフェごふくまち)といいます。

地元の食材を使った「サクサクパイ生地のピザ」が看板メニューです。小生がいただいたのは、もう一つの看板メニュー「ギョロッケドッグ」。

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ギョロッケと呼ばれる魚のミンチを材料にしたコロッケを挟んだホットドッグです(250円)。

焼きたてはサクサク感がたまらない!おいしい。

おやつにぴったりです。

「Cafe gofukumachi」(カフェごふくまち)

住 所 唐津市呉服町1818-3

電 話 0955-74-7117

営 業 9:00-19:00(18:30L.O.)

定休日 水曜、日曜不定

駐車場 なし

F B 「Cafe gofukumachi」で検索

唐津に行ったら是非ご賞味あれ。

投稿日: 2017年6月27日 | 6:37 am

冒険者たち−3 〜若きチャレンジャーたちの旅路〜

今日は、小生が心から応援している企業「PRESS」の支援日でした。

彼らが入居予定している佐賀市呉服元町のリノベーションビルは、7月にオープンします。

冒険者たち「PRESS」の一行は、来年(平成30年)2月に入居。複合ビジネス(プリントショップ、カフェ、ストリートダンススタジオ)がスタートします。

今回の支援は、経営革新計画申請後の佐賀県庁によるヒアリングに同席するものです。

経営革新計画は、長時間のディスカッションを通じて練り上げてきたもの。死角があるはずもありません。

具体的な施策・企画が入念に計画されています。

正直、業績数値計画はその通りに行くかどうか…わかりません。未来は分かりませんからね。

不透明な時代、経済環境、また佐賀市という地方都市の一角で、陽気で前向きな仲間たちと共に事業を立ち上げる、代表の菊池くん。

仲間の未来、将来、生活全てを背負って、船出していく姿がとても頼もしい。

6月末には、2ヶ月ぶりの作戦会議を控えています。仲間たちが集うその会議で、またどんな未来話に花が咲くか…楽しみです。

投稿日: 2017年6月19日 | 9:03 pm

新商品開発〜エイチメソッド〜 熱意の継続

新商品開発に限らず、経営全般に共通することですが、”熱意の継続”というものが重要です。

熱意の継続こそ成功の秘訣

熱意…エネルギーといってもいいでしょう。

新商品開発プロジェクトの場合、「商品ができあがる!」というワクワク感から、一気にスタッフのモチベーションが上がる傾向があります。

しかし、大事なのは「熱意の継続」です。先日、ある経営者から「熱意の継続」のコツはありますか?と質問されました。

商品開発にせよ、経営革新にせよ、ゴールなき戦いです。

新商品が出来上がってからが本当の勝負ですし、経営革新はイノベーションの継続がその成否を分けるからです。

では、熱意の継続のためには具体的な方策はあるのでしょうか?

正解というものはありませんが、エイチメソッドでは、「小さな成功体験」を推奨しています。

食品ですと、「少し美味しくなった」「少し原価を下げれた」…などちょっとした成功体験です。

カイゼン活動の継続と似ていますが、半歩前に進んで大成功!という発想です。それで、スタッフのモチベーションは上がります。

また、コンサルタントなどの支援者に商品開発プロジェクト会議におけるファシリテートを依頼するのもいいでしょう(腕によりますが…)。

へたなコンサルタントだと、帰ってモチベーションを下げてしまうことになりかねませんから…。

投稿日: 2017年6月18日 | 10:36 am

糸島にて… 〜絶品!またいちの塩〜

今日は家族でドライブ。糸島まで行ってきました。おめあては話題の”またいちの塩”を味わうことです。

製塩所工房「とったん」まで行き、製塩向上を見学したいと思いましたが、時間も遅く取材は次回となりましたが…。

販売店・古民家カフェ「季節屋」「Sumi Cafe」にいってきました。

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駐車場から、小さな案内看板に従い歩いて行くと…

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少し姿勢を低くしないと入れないような、古民家カフェ(Sumi Cafe)の入り口が迎えてくれます。

メニューは、お昼のランチなどもありますが、時間が遅かったせいもあり、スウィーツとコーヒーメニューを注文しました。

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花塩プリン(ごま):左と花塩アイス(右)です。どちらも450円。

味は…とっても美味!塩自体がうまい。塩味や甘み、うまみが凝縮された天然塩が、ぱらぱらとふりかけられています。

まさに絶品!とてもいい勉強をさせてもらいました。

高品質(カフェでいうととても美味な)商品は、高価格でもファンがつく…また、現地現場で確認することができました。

16時くらいの来店でしたが、店内は満席でした。

こんなものも売ってありますよ。これも美味しかった。

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厚切りのポテトチップスに、付属のまたいちの塩を振りかけてシャカシャカ。

ドライブのお供にぴったりです。

いや〜、いい情報収集ができました。

 

 

投稿日: 2017年6月17日 | 8:33 pm

新商品開発〜エイチメソッド〜 目的と目標の捉え方

新商品開発をプロジェクト形式で進めて行く際に、目的と目標の捉え方は重要な意味合いを持ちます。

 

目的と目標は似て非なる言葉

弊社が提唱するエイチメソッドでの新商品開発は、目的と目標の軌道修正を行いながら進めていきます。

よく陥りがちになるのが、新商品開発そのものを”目的”としてしまうことです。

プロジェクト自体が頓挫してしまう原因を突き詰めると、商品開発そのものが目的となって(そのような認識)しまっていることが散見されます。

新商品開発自体は、経営の目的ではありません。

新商品開発の目的は、経営パフォーマンスの向上であり、一歩いい会社へと躍進することのはずです。

つまり、目的ではなく目標に過ぎないのです。もっと分かりやすく言うと”手段”といってもいいでしょう。

 

第3者による助言・支援のススメ

このように、新商品開発だけにとどまらずプロジェクト形式でソリューションに向かい合うとき、コンサルタントなどの第3者の支援をおすすめします。

何より、プロジェクト進行の長丁場において様々な軌道修正が期待できます。

ただし、コンサルタントはよく吟味してセレクトしましょう。あくまでも経営理念(価値観)を共有できる支援者であるべきです。

「企業は儲かってなんぼ…」と提唱するコンサルタントはあまりお勧めしません。

 

投稿日: 2017年6月16日 | 11:30 pm

新商品開発〜エイチメソッド〜 商品の定義2

新商品開発は、製品開発とは根本的に違います。商い(お金をもらう)をするためのモノだという認識が必要です。

 

高付加価値・高品質・高価格があたりまえ

中小企業が、新商品開発に取り組むとき、できるだけ低価格で…という価格競争を意識したプロセスは意味がありません。

中小企業は、高品質・高価格で勝負するのです。ここでしか手に入らない商品、お客様がわざわざ買いに来てくれる商品、のどから手が出るほど欲しがられる商品…を開発していくのです。

その商品にこめられた”想い”は、企業の努力(商品開発にとりくんだ努力過程)、企業の価値(理念やビジョン、社会貢献度)、プロジェクトメンバーのエネルギー(熱意)、試行錯誤した苦労…などが含まれます。

従って、高価格があたりまえ。高くてあたりまえなのです。

 

高価格で売れて、喜ばれる商品開発

お客様は、安いモノだけを求めているわけではありません。安かろう悪かろうでは、お客様満足度は満たすことができません。

また、超情報化社会の今日では、似たような製品・サービスは巷にあふれています。理由は簡単。模倣がたやすいからです。

中小企業が新商品開発に取り組む際は、お客様から喜ばれて高価格で売ることのできる商品というテーマで取り組みましょう。

 

最大で最強の商品

中小企業にとって、最大で最強の商品は何か?

それは、主力商品(モノ)や定番商品(モノ)ではありません。最大の商品は、ヒト(経営者や社員)以外にないのです。

企業に集う人々の”想い”や”努力”が価値を創造します。

その価値が新商品を生みます。商品そのものは、”想い”や”努力”を形にしたものに過ぎないのです。

投稿日: 2017年6月15日 | 8:28 am