新商品開発〜エイチメソッド〜 ブランド・イメージの創出−1

新しく開発する商品には、商品ブランドを付加することが必定となります。

このブランド付加というフェーズが、今後のマーケティング(市場開拓)戦略において、とても重要なポイントになるのです。

今回は、ブランド・イメージの創出−1ということで、「ネットワーク・ブレーンの活用」について記述します。

 

「餅は餅屋」という発想でブランディングしていく

新商品のブランド・イメージデザインは、その後のマーケティングに大きな影響を及ぼします。

そのため、デザイナーやコピーライターとの協働で創出フェーズにあたることが重要と考えています。

弊社でも、ブランドイメージの”想い”の具現化・表現化をコンサルタント(小生)が担当し、それをデザイナー、コピーライターに伝えて形していくという手法を取っています。

その方が、結果的にうまくいく。専門分野は専門家と協働するのが一番です。

その際、重要のは専門家(ここではデザイナーやコピーライター)のセレクトです。

気をつけるべきポイントは二つ。

ひとつは、事業理念・新商品理念の理解を得られるパートナーかどうか?

もうひとつが、”予算はできるだけかけて、イイものを創る”という発想です。

予算入札にしたり、コンペ形式にすると往々にして失敗するケースを数多く見てきました。

信頼関係の構築は、セレクトする段階から始まっています。

損得勘定で、イイものを犠牲にすることだけは避けましょう。

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投稿日: 2017年9月9日 | 1:05 pm

経営承継を成功せる実践SWOT分析!

間もなく、表題の書籍『経営承継を成功させる実践SWOT分析』(嶋田利広、尾崎竜彦、川﨑英樹 共著)が発売されます。

事業承継に関する戦略立案のみならず、商品開発、新規事業開発、事業撤退などの各種計画立案に役立つ手法の指南書です。

こんな方にオススメです。

●事業承継を予定している経営者・後継者

●戦略立案手法を身に付けたい経営幹部、取締役

●戦略立案のスキルを身に付けたい小規模経営者

●経営戦略立案のコンサルティングスキルを身に付けたい会計事務所の監査スタッフ

●社労士や税理士、公認会計士など経営支援に携わる士業の方々

●未来志向のコンサルティング提案スキルを身に付けたい経営コンサルタント  etc.

プロ志向の本ですが、経営戦略の立案手法を学ぶにはとっても役に立つ本です。

また、机上の空論でなく事例を交えて解説してあるので説得力があります。

ご興味ある方は、ぜひご一読を!

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投稿日: 2017年9月7日 | 9:13 pm

新商品開発〜エイチメソッド〜 商品アイテムの創出

新商品開発は、試行錯誤の連続である…このことは何度も訴えてきました。さらに言えば、”新商品開発の連続である”というこも言えます。

 

飽くなき、果てなき商品アイテムの創出が鍵を握る

新商品開発は、一過性の戦略ではありません。

商品開発プロジェクト自体が、経営パフォーマンスに与える好影響については、以前記述した通りです。

継続的で長期的なプロジェクトであり、経営戦略と心得ましょう。

その場合、市場投下商品のアイテムは、継続的に開発していくことがポイントです。

まさに明日なき走行です。走り続けなければなりません。

特に食品や衣料に関する商品開発は、継続性が求められます。

商品ライフサイクルという経営現象があります。商品にも、誕生期・成長期・安定期・衰退期というライフサイクルが存在します。もちろん安定期が、非常に長いロングセラーという商品もありますが。

中小企業が商品開発に挑戦する際は、特にこのライフサイクルに留意する必要があります。

今日のような凄まじいほどの情報入手社会においては、即模倣(すぐ真似される)ことは日常ですし、お客様も飽きやすい心情を持っています。

商品アイテムの継続的・長期的開発、市場投下という必然性を意識して企画開発プロジェクトを運営する必要があるのです。

投稿日: 2017年9月6日 | 9:54 pm

新商品開発〜エイチメソッド〜 ストーリーで説得力をつける

新商品を開発する際、開発そのものが仕事ではありません。開発後のマーケティング(どう販売するか)が、とても重要です。

せっかく開発した商品が、お客様に価値として認められなければ、商品開発自体に意味を持たないからです。

では、どうやって開発商品を市場投下していくか??

 

開発ストーリーそのものを商品にする!

商品開発には、アイデアの創出から市場調査、試作品開発から完成までさまざまな人が関わり、努力していきます。

その開発ストーリーは、それだけで価値があります。そのストーリーを”見える化”して、価格に反映させるのです。

中小企業の商品戦略は、何度も言いますが「高付加価値、高品質、高価格」です。

自分が支援している商品開発プロジェクトの場合、マーケティング部(販売部)のスタッフも交えて、商品開発会議を進めていきます。

なぜなら、高価格で販売してくれるのは彼らの力であり、その価値は、商品開発に関わるエネルギー(熱意・努力)であるからです。

だから、中小企業が開発した価値ある新商品は、高くて当たり前なのです。

大企業型の低価格政策に付き合うことは、全くもってナンセンスです。

企画から開発、完成に至る壮大な努力をストーリーとして価値に変え、それを”見える化”して販売していくこと。

開発商品を市場に投下して、マーケティング展開していく際に重要な戦術です。

投稿日: 2017年9月4日 | 10:18 pm

かけがえのない時間、かけがえのない存在

日曜日。家族でドライブに出かけました。昼過ぎからの出発したため、目的地の唐津市内に到着したのは14時30分くらいでした。

唐津市内から呼子へ。

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呼子大橋。夕暮れ前です。とてもきれい。

その後加部島に渡り、風の見える丘公園に行きました。家族とのドライブは、リフレッシュに最適です。小学校6年生になる息子と、あとどれだけこういうドライブを気軽に楽しめるか?

やはり、子供いうのはいつかは巣立っていくもの…かけがえのないない時間と存在を再確認できました。

さて、夕食は浜玉町の隠れ家的な洋食屋さんに行きました。

お店の名前は、ビストロ「ポポット」といいます。

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おいしい料理の数々です。雰囲気もとてもいい。創業10年を迎えているそうです。

シェアコース料理2400円(2人前〜)がリーズナブルでおすすめ。ボリュームもちょうどいい。

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お店の入り口も、とてもいい感じ。家族や恋人といかがですか?

 

かけがえのない時間をかけがえのない存在と過ごす…人はこのために働くのです。頑張るのです。もっと言えば、かけがえのない大切な人を幸せにするために…。

お金のため?モノの豊かさの追求(いい車を買ったり、いい服を買ったり)のため?

それもあるかもしれない。しかし、ただお金のためにだけがんばるという考え方は、寂しい。お金は幸せというパズルの1ピースにしか過ぎない。プロセスにしかすぎない。

このことを改めて考えさせられた1日でした。

投稿日: 2017年9月3日 | 11:04 pm

町の電気屋さんのイノベーション物語−3

唐津での仕事、2日目。今日は、夕方からミネデンキという、町の小さな電気屋さんのイノベーション支援に伺いました。

前回と同様のタイトルで、この小さな商店の貴重な取り組みをご紹介していきます。

電気ショップという事業に、新規事業をスタートさせる取り組みです。

残念ながら、ニュービジネスの全貌を今は明かすことはできません。しかし、とてもユニークで楽しみな試みです。

今日は、メイン商品の試食会・原価計算を実施しました。IMG_2594

2種類の◯◯◯◯◯スープを作ってもらい、試食です。味の濃さを違えて作ってもらいました。

結果…濃い味を20%増しで薄めて、ちょうどいいくらいの味。

ひとつ、メニューの完成です。後は原価計算をする段階になります。

 

この取り組みは、電気屋さんが??と思わず感じてしまう事業。こんなユニークで楽しみな事業支援ができることが幸せです。

中小企業が、生き残っていくための大きなヒントを考えさせられる…そんな取り組みとなりそうです。

このお店は家族経営なのですが、とても家族の絆が強く、家族経営の良き手本になりそう(笑)。

支援時間は2時間半程度でしたが、その後恒例?のお酒が入った打ち合わせ(笑)。

おいしい料理とお酒をいただきながら、この会社との良きご縁を心から感謝して、佐賀駅行きの終電に乗り込んだのでした。

投稿日: 2017年9月2日 | 10:33 pm

小さな商店のオンリーワンマーケティング

2日間にわたり、唐津市で仕事です。今日は町の小さな酒屋さんの経営戦略について会議でした。

約4〜5時間におよぶ会議も、愉しく前向きな議論をしていきます。会議はリラックスしながらのほうがいい。経営の取り組みは、全体課題です。

一人やチームを攻撃するような圧迫会議は、中小企業には不要です。

 

小さな商店だからできるマーケティングがあります。

その小さな町の酒屋さんは、長い長い間地域に愛され、支えられてご商売をされてきました。

大手のディスカウント店に押されて、苦戦を強いられていますが、地道に実直にさまざまな取り組みをしています。

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その酒屋さんは、ワインをメイン商材とされており、それがUSP(Unique Selling Proposition:独自のウリ)となっています。

ひとつの取り組みをご紹介します。

写真は、ワインのトピックスを書いたニュースレターです。

小さな商店ができるマーケティング戦略は、マンツーマン・マーケティングです。

つまり”顔の見える”マーケティングです。支えられる商売、支えられる経営をしていくためには、できることから粛々とお客様に”喜ばれる”試みを続けていくことが大切です。

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このニュースレターは、”のきさきレター”といいます。とても温かい取り組みなので紹介いたします。

ネットで物が売れていく時代に、小さな商店が生き残るためには、何が大切で何をしなければならないか…。

今日もクライアントに教えてもらいました。

投稿日: 2017年8月31日 | 9:52 pm

社員研修はエンターテイメント性をもたせて…

社員研修のご相談や支援が、最近増えているように感じています。

以前は、講師が一方的に情報や主張を提供する、一方通行型研修も多く見られました。

インストラクターが、参加者を厳しく叱咤する圧迫型訓練もありました。

しかし近年の社員研修は、参画型の双方向研修でないと効果的ではありません。

また、参加者自らが考察してプレゼンするようなアウトプット型の内容を盛り込んだほうがベターです。

今日、販売系のクライアントにて社員研修をご支援してきました。

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テーマは「ロジカルシンキングとチームワーク」です。

参加者を4チームに分け、課題を提示してディベート大会を実施しました。優勝チームには、もちろん賞品が提供されます。1チームに、◯万円分の商品券です(うらやましい…笑)。

こういう研修をやると、その企業の社員のモチベーションを計ることができます。

約1ヶ月前にそれぞれのチーム分けを発表し、テーマを提示しましたが、参加者は皆、事前準備にしっかりと向き合い取り組んでくれました。

販売スタッフとして忙しいなか、真摯に取り組んでくれたスタッフに、心から感激しました。

決勝戦のお題は、「恋人と行くならディズニーランド?ユニバーサルスタジオ?」というもの。

この命題に対して、販売力強化がどうリンクするのか?

販売力は、”想い”を売るということに尽きます。熱い想い(熱意)を伝えることが、販売力スタッフの力量を左右します。

ディベートで、ロジカルに考えてプレゼンするスキルの大切さを学んで欲しいと思いました。

やはり社員研修は、エンターテイメント性が大切です。愉しみながら学び、愉しみながら気づく…。

小生の、この研修スタイルと主張はブレることはないでしょう。

投稿日: 2017年8月25日 | 11:52 pm

冒険者たち−4 〜若きチャレンジャーたちの旅路〜

約2ヶ月ぶりに、プリントショップPRESSに集うチャレンジャーたちに会いました。

10時30分くらいから、約5時間におよぶ会議。

今回も盛り上がりました(笑)。最も時間を割いたのは、来年2月オープン予定のカフェ「LIFT COFEE」に関するオンリーワン戦略についてです。

品質や提供方法、接客において圧倒的な力をつけなければならない。

今回は、提供するスゥイーツの試食会も実施されました。

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試作品(中身は企業ヒミツ)です。味わうのがとても楽しみ。何回経験しても、試食会というのはワクワクして愉しい。

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盛り付け方法は、まだまだ改善の余地ありですが…。とてもおいしそうでしょう!

はっきりと美味しかった。控えめな甘さとしつこくない後味。絶対にコーヒーとマッチします。

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みんな気心知れた仲。遠慮ない発言に和気あいあいとしながらも、真剣に未来像についてディスカッションしました。

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カフェの戦略会議の後は、ダンススタジオ「CARPE DIEM」のオンリーワン戦略についてディスカッション。

具体的にどんなことが決まっていったのか…残念ながら教えることは今はできません…が、とても期待できそうなことはたしかです。

1年以上も前から話し合いを重ねてきた、このプロジェクト。

グランドオープンは、来年(平成30年)2月。

早いもので、あと5ヶ月あまりとなりました。

各事業(プリントショップ、ダンススタジオ、カフェ)の柱とUSP(Unique Selling Proposition:独自のウリ)は決まりました。

課題もまだまだ残されていますが、この冒険者たちの旅路を一緒に歩いて、そこに広がる風景を眺め、時には一緒に宝物を探し、時には行くてを塞ぐ障壁を乗り越えながら進んでいきたいと思っています。

投稿日: 2017年8月24日 | 10:53 pm

事業承継の難しさ

多くの中小企業が、事業承継に迫られている現状です。

しかし、円滑な事業承継はとても困難です。円滑な事業承継を実現するためにはどうあるべきか??考察してみたいと思います。

先代の代表(社長)との経営(商売)に対する考え方(価値観)が違う場合、事業承継はまずうまくいきません。

なぜか?

経営理念(経営の目的)に相違があるからです。

例えば、先代は「経営は儲けてなんぼ…」「人件費は削るだけ削り、効率的に利益をあげる…」などという考え方。

2代目は、「経営理念の実現こそ目的」「人財こそ最強の経営資源」と考えて、内部環境を整えよう考えていたとします。

この場合、理念(目的)の違いは決定的な価値観の違いを生み、承継はうまくいきません。

では、どうするか?

事業承継する2代目に、完全に受け継ぐ準備を粛々と進めて、承継後は先代には、経営を任せるという確約をもらうことです。

できれば、役員(取締役)からも外れていただくことがベスト。

発言力が影響を及ぼさないように、じっくりと話し合うことです。

完全承継のための、第一の条件と言えるでしょう。

投稿日: 2017年8月23日 | 11:57 pm