”こだわり”はブランディングの武器になる

今日は、佐賀市内のハンドメイドシューズ専門店「NIHIL」(ニヒル)の古賀代表と経営会議でした。

一足20万円以上もする完全オーダーメイドの靴を、こだわりと信念を持って造られています。

約2時間半の会議が、あっという間に過ぎ去りました。

ものづくりに”こだわる”古賀代表の、商売理念に共感と感動を覚えたからです。

一生付き合える世界にただ一つのマイシューズを作って差し上げる…。

いいシューズは靴底こそ交換したり、メンテナンスも必要ですが、それこそ一生自分の足元をおしゃれにしてくれるパートナーとなる。

完全オーダーメイドのシューズは、お客様の足の形を計測し、まずは木型を作ることから始まります。

木型を形成する過程が大切で、足に対するフィット感が、全然違うのだとか。

遠方からのお客様も大勢来店されるようです。

今のところ、オーダーが立て込んでいてかなりの製作期間を要するようですが、それでも注文が続いている状況は、顧客様(ファン)をがっちり掴まれているのだと思います。

職人技を武器とする小さな小さな工房が、経営上はとても苦戦している今日、こんな素敵なお店を絶対に絶やしてはいけないと思った1日でした。

まさに、こだわりは武器になる…です。

オーダーメイド靴の専門店/NIHIL bespoke shoe

nihil-bs.com

 

投稿日: 2018年2月8日 | 9:51 pm

単年度事業計画書は経営の羅針盤

最近、経営コンサルタントとしての気概と意義を感じる機会が多く、投稿を休んでおりました。

時間を置くことで、丸10年を迎える中小企業診断士という国家資格のあり方を深く考察することができました。

2018年2月をには入り、ブログ執筆を再度加速させていきたいと思っています。

天草地方でご縁があり、コンサルティング支援をするクライアント様が増えました。

3月に決算を迎えるクアライントでは、2月・3月で次年度の経営計画書を策定する時期を迎えます。

単年度経営計画書は、概ね5人以上の社員・スタッフを雇用した際は、必須で策定しなければならない指針書です。

その意義は何か?

金融機関対策?経営の PDCAのため?経営者のマイルストーン用?

間違いではありませんが。それは全て副次効果だと考えています。

良く練られた経営計画書は、先ほどの効果は絶大に発揮しますが、それらは全て結果です。

最大の目的は、社員・構成員(経営者も含め)のモチベーションを上げることです。

社員のモチベーションが、企業躍進の最大のバロメーターです。苦戦している企業は、モチベーションが確実に低下しています。

経営計画書は、カネもモノもジョウホウも生み出してくれる最大の経営資源「ヒト」を燃える集団構成員として頑張ってくれるための指針書なのです。

投稿日: 2018年2月4日 | 10:59 pm

冬のハウステンボス

今日は終日オフ。家族といっしょに長崎佐世保のテーマパーク:ハウステンボスに遊びに行きました。

HISが経営を始めてから、テーマパークのコンセプトもガラッと変わりました。

小生は19歳の時に、開園日に行っています。

その頃は、オランダの町並みを再現したテーマパークでしたが、今は様々な楽しい仕掛けを盛り込んで、来店客を楽しませてくれます。

だだっ広い園内を自転車で移動して、雰囲気を楽しむ方法が絶対オススメ。

隣接するヨットハーバーを眺めるだけでも、時間を忘れます。

ハウステンボスは、3月1日に新しいアトラクションがオープンするようです。

一人で楽しむレールコースター:疾風というアトラクション。

森の中を全長250mにわたり、ぶら下がった状態で高さ11mの位置から滑り降りるアトラクションだとか。

ぜひ試してみたい!

また、ハウステンボスは最近無人島も購入しています。

「何もしないテーマパーク」というコンセプトのリゾート施設にするそうです。

これも、移動式のホテルで島に上陸するというユニークな施設のようです。

小生の自宅から約1時間半。そんな近隣に素敵なテーマパークがあることに感謝しつつ、良い休日を送ることができました。

投稿日: 2018年1月21日 | 10:05 pm

オンリーワン戦略の確立は不変である!

どの業種、業態においてもとってはならないタブー戦略というものがあります。

その最たるものが、価格競争というものです。

中小企業が、価格競争をしてしまうと大手にかなうわけがありません。

街の精肉店や八百屋さんが、大手の食品スーパーやショッピングセンターなどにかなわないように…。

街中のパパママ電器ショップが、大手のディスカウント家電店舗にかなわないように…。

価格競争は、中小企業が最も避けなければならない。

では、どうするか?

高品質・高付加価値・高価格戦略で勝負するべきであり、いわばオンリーワン戦略・オリジナル戦略の確立が鍵を握るのです。

中小企業が提供するべき”商品”は、陳列しているだけでは売れません。

接客やPOPなどが必要であり、つまりプレゼンテーションが必要です。

 

できるだけ安く売ろうとされる経営者が多いですが、その気持ちは分からないではありません。

コンサルタントの中にも、低価格路線を提案する人もいます。

しかし、価格競争というものは麻薬みたいなものだと心得ましょう。

分かっていても、投下せざるを得ない戦略として、次から次に欲しくなっていきます。

オンリーワン戦略の確立こそ、中小企業が取るべき不変の戦略です。

投稿日: 2018年1月15日 | 11:45 pm

志の航跡 〜仲間たちへのエール〜

中小企業診断士という国家資格を取得し、登録活動し始めて、4月で満10年を迎えます。

この仕事と巡り合えたこと、コンサルタントして愉しく毎日、仕事ができることに心から感謝しています。

経営コンサルタントを生業としている人は、7万人とも10万人とも言われています。

中でも中小企業診断士を経済産業省に登録している人は、2万5千人ほどと言われています。

しかし、果たしてどれほどの人が、中小企業経営の現場で経営に貢献しているでしょうか?

ただ少なくとも、この仕事に興味を持っている潜在的コンサルタント希望者は、その数倍に及ぶと思われます。

中には、詐欺まがいのことを起こす人もいるこの業界。

志の高い仲間たちがフィールドに出て、困っている中小企業経営者のために、額に汗してもらうことを期待して、このブログでエールを送っていきたいと思います。

 

第1回目は、小生がこの仕事に興味を持ったきっかけを書きます。

経営コンサルタントという仕事に興味を持ったのは、21歳の頃でした。ちょうど大学2年生の頃です。

”こちら葛飾区亀有公園前派出所(通称:こち亀)”というマンガをご存知だと思います。

小生は小学生の頃からの愛読書でした。その第47巻に「両さんの繁盛記」という話が載っています。

ある売れない、閑古鳥の鳴く一軒の下町の日本そば屋を、主人公の両さんが日本一のそば屋に仕立て上げる話です。

将来、面白い仕事がしたいと願っていた小生は、「こんな仕事ができたら面白い!」と感動し、就職活動をコンサルティングファームに絞ったのです。

運良く、全国展開のコンサル会社に就職して、この仕事につくきっかけになったのでした。

この両さんの話。現在のコンサルティング活動における、さまざまなヒントをくれました。※興味のある人は読んでみてください。

そのコンサル会社は3年で退職。その後、地元佐賀県の放送局に転職、11年半にわたり在籍します。

放送局に勤務して7年経過した頃、中小企業診断士になるための受験勉強を始めるのです。小生33歳の夏でした。

〜to be continued〜

投稿日: 2018年1月14日 | 11:24 pm

我が経営コンサルタント論−3

先日、経営コンサルタントとして活躍されている先輩(元上司ですが)と新年会を楽しみました。

その先輩コンサルタントからは、会うたびに大きな刺激をもらいます。

上から目線で言われても、何の不快感も感じません。

それは、先輩のお言葉一つ一つが思いやりに溢れているからです。

身近に、そのようなホンモノの経営コンサルタントがいてくれるという、縁や幸せを感じます。

新年会の解散は、午前1時過ぎ。あっという間の、愉しい刺激的な時間でした。

 

経営コンサルタントの価値(腕前といってもいいでしょう)を図るモノサシは、特定のクライアントと長期間にわたり契約をしていることです。

また、コンサルタントも独立してフリーでいることがベターです。

会計事務所や大手コンサルティングファームに所属するコンサルタントは、所詮サラリーマンです。

中小企業の経営者に本当に寄り添うためには、同じ境遇(自ら経営するという環境)に身を投じる必要があります。

また、以前にも書きましたが「私は失敗したことがありません!」と宣うコンサルタントは要注意。

これはTVドラマの世界でしか通用しません。

そんなコンサルタントが、もし存在したら、自分で大きな商売したほうがいいです。

コンサルタントは神様ではない!

クライアントと一緒に、苦しみ、考え、のたうち回り、また喜び、笑い、感動する。

寄り添って、同じ目線で支えてくれる…そんなパートナー、応援者、旗振り役なのです。

投稿日: 2018年1月13日 | 11:45 pm

プライベートブランド商品開発のススメ

プライベートブランド商品(いわゆるPB商品)は、中小企業が取りうるオンリーワン戦略の重要なポジションを占めると小生は考えています。

例えば、飲食店の場合、メニューで提供しているオリジナルの調味料をパッケージングして販売する。

お土産屋さんが、オリジナルで企画した商品を開発して販売する。

他にも、アパレルショップや食品スーパーなどでもPB商品の開発は可能です。

このPB商品は、開発こそ負荷がかかりますが、完成すれば様々な効果が見込めます。

自社製造に成功した際は、高付加価値の実現につながり、粗利益が稼げます。

OEM供給で企画製造した場合も、販売すればするほど、広告宣伝効果が見込めます。

PB商品を作って、経営のパフォーマンスを上げようと思い立った際の方策をお伝えします。

①商品開発部(委員会でもOK)を編成し、かなり独立した権限を付与する。

②マーケティング部を編成し、販売(出口)戦略を(開発と)並走して立案する。…じつはこの販売戦略(つまりどうやって売るか?)を考案することは、商品開発成否の鍵を握ります。

③定期的な会議を開催し、同じく定期的に共同会議も開催する。…情報共有化を図る。

④各会議には、経営者(または決定権を持った役員)が必ず参画し、その場で素早い意思決定すること。また、責任者の所在をメンバーに対し明示する。

⑤各会議の決定事項を遵守・推進できるよう、マネジメントサイクルを回していく。

中小企業のブランディング戦略として、とても有効です。

チャレンジしてみませんか?

投稿日: 2018年1月12日 | 11:57 pm

事業計画書づくりはボトムアップ型で…

今日は福岡のクライアントさまにて、マネージャー以上の会議に参加・支援しました。

今月、決算を迎えるこのクライアントさまでは、月末に単年度経営計画書の策定研修会を一泊二日で実施します。

ご支援を初めてから、1年半ほど経過しますが、スタッフのモチベーションや意識などがとても高い、素敵な会社です。

さて、経営者の皆さま。経営計画書はお創りでしょうか?

単年度の経営計画書を、小生は”羅針盤”と呼んでいます。

企業経営は、航海に似ていると考えています。羅針盤なき航海は、暗闇を進むに等しい。

簡易的なものでもいい。経営計画書は必需品です。

ただし、経営計画書(羅針盤)=業績計画というイコールは成立しません。

業績はあくまでも、結果現象! がんばった証(あかし)です。

業績数値計画だけの計画書は、”羅針盤”とは呼べないのです。

経営計画書の内容は、重点行動計画(アクションプラン)の策定が主役です。

業種業態によって、策定項目は変化しますが、横軸に時系列、縦軸に行動計画項目を切り、ガントチャート風にして策定しましょう。

また、羅針盤は”読む”ものでなく”見る”ものです。極力、キーワードを使用してダラダラとした文章を書くことはナンセンスです。

さらにいうと、経営者がトップダウンで策定する経営計画書は、全く意味がありません。

可能であれば、会議・研修型によるボトムアップ・アウトプットスタイルで策定していったほうがいいです。

主体的、積極的、能動的に考えて、自分たちで計画書を練る…その仕組みがスタッフを育てるのです。

投稿日: 2018年1月9日 | 11:36 pm

会計事務所のブランディング戦略

これからの時代、急激に変革の波を受ける士業において、会計事務所(税理士法人含む)はその最たる業界と言えましょう。

AIの発達によって、そのあおりをモロに受けると考えられます。

小生も6年間にわたり、会計事務所に所属していましたが、これからの業界を鑑みた時、業界における経営革新の必要性を感じます。

では、どうしたらいいか?

会計事務所のブランディング戦略を考えてみましょう。

ブランディングといっても、TVCMを放送したり、かっこいいホームページを作ったり、オフィスをおしゃれにしたりすることではありません…念のため。

また、最新の会計ソフトを導入した”きれいな試算表や決算書”もお客様は求めていません。

それも、もちろん大切なことかもしれませんが、労働集約型業界である会計事務所は、クライアント(顧客)に接している監査スタッフがブランディングの鍵です。

仕事柄、様々な会計事務所と触れ合いますが、「ここはスゴイ!」という事務所はごく少数です。

”これからの会計事務所(税理士法人)”は、監査スタッフの提案力でブランディングすべきです。

かなりの確率で、監査スタッフが”暗い””陰気””提案できない”という事務所を散見します。

これでは、クライアントを元気にすることなどできません。

”未来を作るお手伝い”と理念は掲げても、監査社員が根本的に”暗い”とブランディング戦略は打つ手なしです。

「監査スタッフの明るいコンサルティング(提案)力」が会計事務所のブランディング戦略を左右します。

 

投稿日: 2018年1月8日 | 11:02 pm

ヒトが集まる会社、集まらない会社

人材不足で困る…という相談も多い今日です。

人口減少時代のこれからは、人材が採用できずに倒産する、あるいは廃業に追い込まれる企業も多くなります。

どうすれば、ヒトが集まる会社になるか??よく経営者から問われる質問です。

しかし、情報化社会の今日、企業やお店の評判などは電光石火で伝わっていきます。

そこで、ヒトが集まる会社になるためには?

「いい会社になること」です。

いい会社とは何か?はっきりしているのは、給料が高いだけではないということです。

一昔前と違い、人財は報酬のみを求めません。

仕事の面白さ、楽しさ、やりがい、仲間意識…人財の働く価値観は実に多様化しています。

未だに、給料が高ければヒトが集まる…という妄想をお持ちの経営者もおられます。

確かに、お金(報酬)につられて入社してくる人材もいるでしょう。

しかし、人材は人財へと育み、長期的に頑張ってもらう体制を作らないと全く無意味です。

投稿日: 2018年1月7日 | 10:21 pm