雇用する責任論

社員が辞めていく現象を、何とも思わない経営者を時々見ます。最初は鳴り物入りで入ってきた社員が、間も無く疎ましくなり、退社に導くような経営者。企業経営の目的を、業績(金儲け)に置いている方に多い傾向があります。

僕も15年にわたる診断士業務の中で、数人このような経営者を知っていますが、はっきり言って無責任すぎますよね。このブログで何度も主張していますが、中小企業経営は「一人でも」メンバーを雇用した場合、そのメンバーの人生を背負ったことになるのです。これは過言ではない。

つまり「雇用する責任」です。

経営者の皆様、あなたの会社は離職率が低いですか?

決算期の1年間の退職者数/期末の常用社員数(有期雇用者含む)を調べてみてください。ここでいう退職者は、転職的離職率のことです。やむ得ない事情での退職ではなく、他の会社(仕事)がいいな…そう思って退職する人たち。

本当の意味での”いい会社”とは、過去5年間の転職的離職率の平均が2%以下(情報:坂本光司先生)です。

当然ですが、このスコアは低い方が断然いい。

逆説的に言うと、「社員に愛されない会社は、顧客にも関係先にも愛されない。結果、業績結果を招く」のです。

我が社は、会社が好きで好きでたまらないという社員が何人いるだろうか?そんな問題意識を常に持ち、社員から愛される企業経営を実践していただきたいと願います。

そのためには、経営者が「雇用する責任」を背負い、社員を育て、社員の幸せを追求するマインドを持ち続けることが、何よりも大切なのです

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